こんにちは、よだかです。
皆さんは、ミステリー小説は好きですか?
ラストの真相とそこに辿り着くまでの緊張感。
謎が解けた時のスッキリ感。
ミステリーというジャンルの真骨頂ですね!
映画やドラマも面白いのですが、小説だからこそ楽しめる作品は間違いなくあります!
でも、重厚な作品は、長くて読むのが大変かも、、、。
そんな方々のために、私が読んだ中で、テンポよく読めて面白かったと思う7冊を厳選して紹介します。
容疑者Xの献身
天才物理学者・湯川学が次々と謎を解き明かす、探偵ガリレオシリーズ。
その中でも、屈指の面白さを誇る1冊。
単なる推理ものにとどまらず、個性的なキャラクターの掛け合いも面白い。
本作は、事件のトリックもさることながら、犯人の動機が作品のラストに感動を呼ぶ。
読み終えた後、1人で感動に浸りたくなること間違いなし。
映画化もしているが、やはり原作を一度手に取ってみて欲しい。
13階段
仮釈放中の青年・三上と定年間近の刑務官・南郷が、冤罪の疑いのある事件の捜査に乗り出す。
死刑執行まで残された時間は、僅か3ヶ月。
被告人の朧げな記憶をもとに調査を進める2人。
捜査の途中で、三上が過去に起こした事件と、10年前の事件の共通点が見えてきて、、、。
13の由来は、絞首刑台の階段の数から。
死刑制度は刑の重さとして適切であるのか、服役することで犯罪者を更生させられるのかどうかということにもスポットがあたっており、最後まで様々なことを考えさせられる作品。
その女アレックス
刑事が主人公の推理もの。
オーソドックスな舞台設定と展開。
ある殺人事件を追う刑事ヴェルーヴェンと、事件に関わる女性アレックスの視点が交互に入れ替わりながら展開するストーリー。
ヴェルーヴェンの抱える過去は非常に重厚で、読み応えがある。
一方で、アレックス側の視点では、物語が非常にスピーディーに展開する。
この切り替えの良さが、読み心地に絶妙なテンポをもたらしてくれる。
事件の真相とエンディングのワンシーンも秀逸な1冊。
怒り
これは小説でしか書けない、と思わせられた1冊。
3人の人物の視点が入れ替わり、殺人事件の真相に迫っていく話。
読み口は、静かで冷たい印象。
しかし、ラストシーンへの加速感は半端じゃない。
登場人物のうちの誰が殺人犯なのか、ということを最後まで追いかけさせてくれる展開。
「相手を信じることにこそ、強さが必要」ということを感じさせられる。
話の内容はやや複雑に感じるかもしれないが、それを踏まえても読む価値がある。
GOTH
今回紹介する本の中でも、特に読みやすい1冊。
とにかくテンポが良い。
陰鬱な雰囲気なのに、最後まで軽快に読み進めることができる。
高校生の主人公「僕」は、人間の暗黒面に強く惹かれている。
猟奇的事件の新聞記事の切り抜きを集めたり、殺人者への興味を持ったりする主人公の「僕」。
人間の暗黒面に強く惹かれていることをうまく隠して生きてきたが、同級生の森野夜にそれを見抜かれてしまう。
しかし、森野もまた、人間の暗黒面に強く惹かれているのであった。
私がこの本に出会ったのは、中学生の頃だったが、ミステリーにハマるきっかけとなった思い出深い1冊でもある。
章ごとに分かれて構成されているので、サクサク読み進めることができる。
高校生離れした発想と推理力・行動力で事件の真相に迫っていく展開にワクワクする。
キャラクターの個性も際立っていて、物語の読み心地の良さに花を添えている。
教団X
長編だが、最後までハラハラしながら一気に読める。
カルト的な新興宗教をめぐって起こる様々な駆け引きが非常にスリリング。
破滅的な思考に触れたい方は、絶対に一度は読むべき!
宗教団体の教祖・沢渡の主張や語り口に思わず引き込まれてしまう。
脳科学や量子論まで絡めてアプローチしてくるので、科学好きには堪らない。
一見難しそうなこれらの要素も、無理なく作品の中に取り入れていることが素晴らしい!
引用されているアインシュタインの言葉「世界の事象全てを観測するのは、人がその領域に達していないが故に不可能。科学の方法を万能論としてはならない」がとても印象的。
全てがFになる
「科学×ミステリー」の原点にして頂点。
科学技術が発展した現代。
それを推理・トリックにどう絡めていくか、ということを真剣に試みた作品。
離島に設営された研究所を訪れた主人公達は、殺人事件に遭遇する。
殺害されたのは、研究所きっての天才研究員。
研究所からの避難を試みる主人公達だったが、トラブルに見舞われ、島から出られなくなってしまう。
事件の真相を確かめるべく行動を開始するも、次の被害者が発生し、、、。
舞台設定がとても秀逸で、もうそれだけでも十分ワクワクする。
シリーズものだが、この1作目が最高に面白い。
まとめ
ミステリーというジャンルは、厳密な定義が難しいです。
そもそもジャンル分けって何だろう?ということを考えさせられました。
私自身は、読者をハラハラさせてくれて、且つ謎が解けてスッキリさせてくれるものをミステリーと定義したいと考えています。
今回紹介した作品は、どれもハラハラとスッキリが得られる良著!
ぜひ、手に取って読んでみて欲しいです。