~初心者がまず読むべき「儲けの本質」~
こんにちは!今回は、投資初心者にぜひ読んでほしい名著、**『マネーの公理』(マックス・ギュンター著)**を紹介します。
この本は、著者の父であるスイスの銀行家が遺した「お金に関する12の公理(ルール)」をもとに、投資で成功するために避けるべき「心理的ワナ」や「思い込み」をスッキリと解き明かしてくれます。
これも良い本だったので、内容をまとめた。定期的に再読する。 pic.twitter.com/c70IcIYOX0
— よだか(夜鷹/yodaka) (@yodakablog) April 7, 2025
🧠成功する投資に必要なのは、「知識」よりも「態度」
多くの投資本がテクニカル分析や銘柄選びにフォーカスする中で、『マネーの公理』はもっと本質的な問いに迫ります。
「なぜ、人は投資で失敗するのか?」
答えはシンプル。人間の本能が、投資と相性が悪いからです。
以下では、本書で語られる「12の公理」とその補足ルールを、初心者向けにわかりやすく紹介します。
マインドマップ

📜スイスの銀行家の「12のマネー公理」
① リスクの公理
→お金をリスクにさらせ。全ての投資は投機である。
心配とは投機の代償である。健康の証として受け入れよ。
② 欲望の公理
→ 常に早すぎるほど早く利食いしろ。強欲な気持ちを完全に消し去ることはできない。
「欲」は高まるもの。ゴールを設定してすぐに手仕舞い、立ち去るべし。
③ 希望の公理
→ 問題が発生したら、すぐに立ち去るべし。後悔の恐怖に向き合え。間違いを認めて、投資の一部を断念することに慣れろ。
損切りの決断は早く。「きっと上がるはず」という希望にすがってポジションを持ち続けるのは危険。
④ 予測の公理
→ 予測に頼らず、現実に反応せよ。未来を予測するのは幻想。
将来のことは誰にも分からない。現実に起こっていることだけをよく見ろ。
⑤ パターンの公理
→ 秩序が存在しないところに秩序を見つけようとするな。ただし、興味のある投機対象は徹底的に研究しろ。その上で賭けろ。
過去のチャートや歴史は未来を保証しない。相場には「決まったパターン」は存在しない。
⑥ 機動力の公理
→ 常にフットワークは軽くしておけ。物に愛着を持つな。
忠誠心や利益が出るのを待ちたいというこだわりは捨てろ。
⑦ 直観の公理
→ 説明可能な直観は、信頼して使え。その直観には知識に基づいた根拠があるのかどうか自問しろ。
直観と期待を混同するな。楽観的な直観ほど強く疑え。
⑧ 宗教とオカルトの公理
→ オカルトや信仰的ルールに従うな。投機とは隔離せよ。
頼れるのは自分一人。自分の冷静な判断力だけを頼れ。
⑨ 楽観と悲観の公理
→ 楽観主義は投資家の敵である。悲観主義に基づいて最悪な状況への対処法を調べろ。そうすれば、自信がつく。
常に悲観主義に基づいて計画を立てろ。
⑩ コンセンサスの公理
→ 何も考えずに大多数に同意するな。自分で情報を集め、自分一人で十分に考えろ。
「みんなが買っている」はむしろ危ないサイン。大衆につられて取引するな。
⑪ 執着の公理
→ 初めに上手くいかなければ、忘れろ。こだわりの気持ちをもって投資対象を追いかけるな。相場はあなたを儲けさせるために存在するのではない。
一つの投機対象から利益を絞り出そうとするな。
⑫ 計画の公理(本当に必要な長期計画とは?)
→ 長期投資に根を下ろすな。それは将来を管理できるという幻想を招く。
「金持ちになろうとする意思だけが、唯一必要な長期計画である」
長期保有=安心、ではありません。むしろ、計画に固執しすぎることが失敗のもと。市場は変化するので、投資戦略もそれに応じて見直すべきです。
最低でも三ヶ月に一度は、自分の投資状況を再評価しましょう。長期投資とは「放置すること」ではなく、「定期的な見直し」を前提とした柔軟な継続戦略なのです。
🎯初心者こそ読むべき「逆説の投資論」
この本は、投資の勝ち方を教えてくれるというよりも、**投資で負けないための「思考法」**を教えてくれます。
📌 投資の世界で「確実」は存在しない
📌 感情を切り離せる人が勝ち残る
📌 他人ではなく、自分の目的にフォーカスする
初心者の方こそ、テクニカルやファンダメンタルズの前に、この本を一読することでブレない土台を作れると思います。
📘まとめ:『マネーの公理』は「生き残るための教科書」
マックス・ギュンターの『マネーの公理』は、華やかな投資話ではなく、地に足のついたリアリズムで構成された良書です。
もしあなたが「これから投資を始めたい」と考えているなら、まずはこの本を読んで「儲ける覚悟」ではなく、「冷静さと柔軟さ」の大切さを学んでみてください。