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【要約】💰「マネーの公理」 【スイスの銀行家が教える、投資で失敗しない12のルール】

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~初心者がまず読むべき「儲けの本質」~

こんにちは!今回は、投資初心者にぜひ読んでほしい名著、**『マネーの公理』(マックス・ギュンター著)**を紹介します。

この本は、著者の父であるスイスの銀行家が遺した「お金に関する12の公理(ルール)」をもとに、投資で成功するために避けるべき「心理的ワナ」や「思い込み」をスッキリと解き明かしてくれます。


🧠成功する投資に必要なのは、「知識」よりも「態度」

多くの投資本がテクニカル分析や銘柄選びにフォーカスする中で、『マネーの公理』はもっと本質的な問いに迫ります。

「なぜ、人は投資で失敗するのか?」

答えはシンプル。人間の本能が、投資と相性が悪いからです。

以下では、本書で語られる「12の公理」とその補足ルールを、初心者向けにわかりやすく紹介します。


マインドマップ

📜スイスの銀行家の「12のマネー公理」

① リスクの公理

→お金をリスクにさらせ。全ての投資は投機である。

心配とは投機の代償である。健康の証として受け入れよ。

② 欲望の公理

→ 常に早すぎるほど早く利食いしろ。強欲な気持ちを完全に消し去ることはできない。

「欲」は高まるもの。ゴールを設定してすぐに手仕舞い、立ち去るべし。

③ 希望の公理

→ 問題が発生したら、すぐに立ち去るべし。後悔の恐怖に向き合え。間違いを認めて、投資の一部を断念することに慣れろ。

損切りの決断は早く。「きっと上がるはず」という希望にすがってポジションを持ち続けるのは危険。

④ 予測の公理

→ 予測に頼らず、現実に反応せよ。未来を予測するのは幻想。

将来のことは誰にも分からない。現実に起こっていることだけをよく見ろ。

⑤ パターンの公理

→ 秩序が存在しないところに秩序を見つけようとするな。ただし、興味のある投機対象は徹底的に研究しろ。その上で賭けろ。

過去のチャートや歴史は未来を保証しない。相場には「決まったパターン」は存在しない。

⑥ 機動力の公理

→ 常にフットワークは軽くしておけ。物に愛着を持つな。

忠誠心や利益が出るのを待ちたいというこだわりは捨てろ。

⑦ 直観の公理

→ 説明可能な直観は、信頼して使え。その直観には知識に基づいた根拠があるのかどうか自問しろ。

直観と期待を混同するな。楽観的な直観ほど強く疑え。

⑧ 宗教とオカルトの公理

→ オカルトや信仰的ルールに従うな。投機とは隔離せよ。

頼れるのは自分一人。自分の冷静な判断力だけを頼れ。

⑨ 楽観と悲観の公理

→ 楽観主義は投資家の敵である。悲観主義に基づいて最悪な状況への対処法を調べろ。そうすれば、自信がつく。

常に悲観主義に基づいて計画を立てろ。

⑩ コンセンサスの公理

→ 何も考えずに大多数に同意するな。自分で情報を集め、自分一人で十分に考えろ。

「みんなが買っている」はむしろ危ないサイン。大衆につられて取引するな。

⑪ 執着の公理

→ 初めに上手くいかなければ、忘れろ。こだわりの気持ちをもって投資対象を追いかけるな。相場はあなたを儲けさせるために存在するのではない。

一つの投機対象から利益を絞り出そうとするな。

⑫ 計画の公理(本当に必要な長期計画とは?)

→ 長期投資に根を下ろすな。それは将来を管理できるという幻想を招く。

「金持ちになろうとする意思だけが、唯一必要な長期計画である」

長期保有=安心、ではありません。むしろ、計画に固執しすぎることが失敗のもと。市場は変化するので、投資戦略もそれに応じて見直すべきです。

最低でも三ヶ月に一度は、自分の投資状況を再評価しましょう。長期投資とは「放置すること」ではなく、「定期的な見直し」を前提とした柔軟な継続戦略なのです。


🎯初心者こそ読むべき「逆説の投資論」

この本は、投資の勝ち方を教えてくれるというよりも、**投資で負けないための「思考法」**を教えてくれます。

📌 投資の世界で「確実」は存在しない
📌 感情を切り離せる人が勝ち残る
📌 他人ではなく、自分の目的にフォーカスする

初心者の方こそ、テクニカルやファンダメンタルズの前に、この本を一読することでブレない土台を作れると思います。


📘まとめ:『マネーの公理』は「生き残るための教科書」

マックス・ギュンターの『マネーの公理』は、華やかな投資話ではなく、地に足のついたリアリズムで構成された良書です。

もしあなたが「これから投資を始めたい」と考えているなら、まずはこの本を読んで「儲ける覚悟」ではなく、「冷静さと柔軟さ」の大切さを学んでみてください。

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