こんにちは、よだかです。
2025年の3月に勤めていた会社を退職して、4月から仮想通貨botterとして本格的に舵を切ったので、これまでの経緯をまとめます。
なぜ仕事を辞めたのか
なぜ仕事を辞めたのか、理由は5つあります。
1. やりがいを感じられなくなったから
仕事を始めた当初は、やりがいを感じていました。必要なスキルを身につけるためにがむしゃらに働き、業務外の研修にも積極的に参加していました。今思えば、かなり前向きに、そして真剣に取り組んでいたと思います。
しかし、5年目に入り管理職的なポジションを任されるようになってから、徐々に考え方が変わっていきました。自分の業務をいかに他のメンバーに任せて、チーム全体を効率よく動かすかという視点で動くようになったものの、結果的には「うまく回せる人間」のもとに仕事が集中する構造になってしまいました。
気づけば、日々の業務はほとんどがルーティン化された単純作業で占められ、そこには思考も工夫もほとんど介在しなくなっていました。仕事は問題なく回る。でも、自分の頭を使っていない感覚が拭えず、達成感もやりがいも少しずつ消えていきました。
それでも最初のうちは、「やりがいは自分で見つけるものだ」と言い聞かせて働いていました。けれど、努力してもしなくても評価や報酬に大きな差があるわけではなく、「これ、自分がやる意味あるんだろうか?」という感覚が頭から離れなくなりました。
無理に意味を見つけようとすればするほど、むしろ心が摩耗していく感覚がありました。このまま働き続ければ、いつか本当に精神的に壊れてしまうかもしれない。そう感じたとき、ようやく辞める決断ができました。
2. 仕事の性質が、自分の性格に合っていなかったから
私は本質的に、“競争の中で自分の強みを発揮して勝つ”ことにやりがいを感じるタイプです。誰かと一緒に力を合わせるよりも、個人で勝負して成果を出すほうが性に合っています。負けず嫌いでもあるので、勝てない勝負は最初から避けますし、勝つための準備には手を抜きません。
しかし、当時の職場は「みんなで一歩ずつ進む」「誰も置いていかないように支え合う」といったチームワークを重視する文化が強く、自分の性格とはどうしても噛み合いませんでした。
もちろん、それが悪いわけではありません。組織としては正しいし、人としても健全な在り方だと思います。ただ、私個人の価値観とは根本的に異なっていたというだけです。
自分の性格や働き方に対する理解が不十分なまま仕事を選んでしまったのは、自分の責任です。
一応、補足しておくと、会社員としてのキャリアにおいて、周囲の人間関係には非常に恵まれていたと感じています。私が本業に取り組みながらさまざまな副業に挑戦できたのは、職場の理解と協力があったからこそです。
退職時には、多くの方から温かい言葉をかけていただきましたし、そのことは今でも素直にうれしく思っています。そうした環境に身を置けたことは、間違いなく感謝すべきことだと感じています。
3. 複数の収入源ができたから
辞めたくても、当時は十分な貯金もなく、投資の知識もゼロの状態でした。にもかかわらず、「とにかく辞めたい」という気持ちが強く、それがすべてを上回っていました。そこで、本業以外で収入を得る方法を徹底的に調べ、実際に手を動かし始めました。
最初は失敗の連続でしたが、試行錯誤を重ねる中で、「不動産」と「ブログアフィリエイト」という2つの分野に絞り込み、3年ほどかけて生活の土台を築くことができました。この経験は、仕事を辞める大きな後押しになったのは間違いありません。
同時に、「大抵のことは根性と継続でなんとかなる」という、ある種の“脳筋思考”にも自信が持てるようになりました。そして、ふと頭をよぎったのは、「もしこれが“自分に本当に向いていること”だったら、もっと早く、もっと効率よく成果を出せるんじゃないか?」という考えです。
この時の違和感が、後にbotの世界に足を踏み入れるきっかけになりました。
4. 本業よりも面白いことを見つけたから
きっかけは仮想通貨でした。2021年の終わり頃からWeb3やNFTの世界に触れ始め、そこからDeFiなどのブロックチェーン領域にハマっていきました。トレードも始め、ブログも立ち上げて、気づけば日々新しいことを吸収するような生活に。当時は仕事を離れて会社の制度で大学に通っていた頃だったので、その勉強の合間に記事を書いたり、新しいチェーンでトレードしたりしていました。
そのうちに「botで稼ぐ人たち」がいることを知り、「これは自分にも向いているかも」と思ってプログラミングを勉強し始めました。やってみたら本当に楽しくて、知的好奇心も満たされるし、うまくいかないときの悔しさがまたやる気に火をつけてくれるんです。
今もまだ発展途上ですが、「これは本気で続けたい」と思える分野に出会えたのは大きかったです。
5. このまま働いても大金持ちにはなれないと思ったから
私は、大金持ちになりたいんです。そしてそれを、自分の力で達成したいと思っています。
「お金がすべてじゃない」と言えるのは、すでに十分にお金を稼いだ人だけです。実際に稼いでからじゃないと、私は納得できないタイプなんです。
正社員として働いているだけでは、自分の望むレベルの富は得られないと思いました。だからこそ、自分で稼ぐ力を身につけるためにbotトレードに本気で取り組んでいます。競争は激しいですが、それでも今の自分にとっては最も現実的な選択肢だと感じています。
なぜ、仮想通貨botterを選んだのか
1. 仮想通貨は“歪み”を見つけやすいから
仮想通貨市場は、自分で勉強して行動した分だけリターンが返ってきやすく、その期待値も高いと感じています。金融市場全体で見るとまだ小さなマーケットですが、そのぶん“歪み”が大きく、不合理な価格形成が起こりやすいです。
私自身、金融の王道ルートを通ってきたわけではありませんが、仮想通貨界隈では人間の感情に左右された非合理な動きが頻繁に見られます。特にNFTやミームコイン、アルトコイン、先物などを裁量でトレードしていた時には、その“歪み”を肌で感じることができました。
その経験から、「起きた出来事に即座に反応し、事前に決めておいたルールに沿って動けば、リスクを抑えつつ利益を上げることができる」という実感を持てるようになりました。また、株や債券と比べて市場のルールや制度が未成熟であることも、歪みが発生しやすい原因のひとつです。
ボラティリティが大きい市場だからこそ、変動を前提に動く自分のようなタイプには相性が良いと感じています。
2. bot開発そのものが、純粋に面白いから
仮想通貨botは、プログラミング×金融×対人戦という3つの要素がミックスされた領域です。しかも、ここでは全員が本気でバチバチに殴り合っている。ルール無用の知的格闘技みたいな世界なんです。
ガチで殴っても誰にも怒られませんし、逆にガチで殴られる痛みもある。プログラミングの技術、金融の知識、そして“脳死寸前”みたいな瞬発的な判断まで、あらゆる要素が詰まっている場所。それを許容し合ってる環境って、そうそう無いです。
勝てば稼げる。そして、全く飽きが来ない。この感覚はある種、合法的に許されたジャンキー体験だと思っています。
3. プログラミングスキルと金融知識は、腐りにくいから
botを開発するには、プログラミングスキルを磨かざるを得ません。そしてこのスキルは、現代社会において非常に汎用性が高いです。インターネットのある生活が前提となった今、今後ますますテクノロジーの価値が高まっていくことは明らかです。
プログラミングを根本から理解していれば、時代がどう変わっても、それに対応する力が身につきます。知識や技術だけでなく、「どう考えるか」という思考の型自体が資産になるのです。
また、金融に関する知識は、資本主義社会の根幹に関わるものです。経済・歴史・数学など、さまざまな分野とも深くつながっています。金融を学ぶことで、投資やトレードの場面だけでなく、日常生活でも不合理な判断を減らせるようになります。
要するに、botを通じて手に入る知識やスキルは、一生モノのリソースになると考えています。
4. 個人で大きく稼ぐ期待値が高いから
大きく稼ぐためには、それなりのリスクを取る必要があります。でも、企業やチームの中にいると、どうしてもリスク許容度に制限がかかってしまいますよね。
その点、botトレードは個人で資金を運用でき、なおかつ自分の意思でどこまでリスクを取るかを選べるのが魅力です。技術と工夫次第で、他の稼ぎ方と比べて圧倒的に多くの試行回数を積めますし、検証や改善のスピードも段違いです。
私がこれまでに経験してきたどんな副業よりも、「やった分だけ試せる」「試した分だけ結果が見える」。この即応性と再現性の高さは、本気で取り組む価値があると感じました。
他の選択肢はなかったのか
「仮想通貨botter以外に、選択肢はなかったのか?」
そう自問してみると、正直なところ候補は無限に挙がってきます。
物販、せどり、動画編集、電子書籍出版、情報商材の開発と転売、人生相談、占い、SNSを使った各種ビジネス、人の役に立つコンテンツの制作・販売、そしてコンテンツ売買の仲介業など…。個人でできそうなことを、とにかく片っ端から調べて、実際に手を出したものも多くありました。
中には「これ、やり続けていたら収益の柱になっていたかもしれない」というものもあります。実際、これらの手法でしっかりお金を稼いでいる方々がいるのも事実です。ただ、私自身がそれらを続けられなかった。理由はシンプルで、楽しくなかったからです。
自分の正直な印象としては、「手段を選ばなければ、お金を稼ぐ方法は山ほどある」。でも――私は**“個人で勝つ”**ことが好きなタイプです。誰かと協力して物事を進めるとか、社会貢献的なことに喜びを感じる、みたいな要素がどうしても希薄で、チームプレイを前提としたビジネスには最初から魅力を感じていませんでした。
それでも、いろいろ試した経験を通して確信したことがあります。
仮想通貨botは、
- リスクを取るかどうかをすべて自分で判断できる
- そのリスクを自分の頭と技術でコントロールできる
- お金の流れが激しい金融のど真ん中で戦える
──この3点において、他と比べても圧倒的に相性が良かったのです。
「bot以外が消えていった」というより、「気づけばbotだけが残っていた」というのが、今の正直な感覚です。
様々な副業に触れてみて、「世の中には本当に色々なお金の稼ぎ方がある」と実感できたこと自体は、大きな財産だったと思っています。たとえどれも続かなかったとしても、それらは全部、自分の“向いてないもの”を教えてくれました。
そして現時点でわかっていることは、次のようなシンプルなルールです。
- 好きなこと(=少なくとも嫌いではないこと)は、自然と続けられる
- 嫌いなことは、どれだけ儲かっても結局続かない
- 心理的負担が少ないものほど長期化しやすい
- 生活基盤は“ストック型”のビジネスに置くのが、精神衛生的にも効率的
つまり、自分の性格と行動原理に従って選んだ結果、**「botしか選ばなかった人」**になったという話です。
botterとしての未来
ここまで書いてきたことを踏まえて、最後に「これからやっていくこと」について少しだけ。
今後、少なくとも3年間は、仮想通貨botterとして本気で取り組んでいく予定です。
短期間で成果を焦るのではなく、長期戦を前提とした開発・検証・運用のサイクルを地道に積み重ねていきます。
まずは、手動で行っていたトレードや監視作業を、可能な限りbotに任せられるようにします。
最終的には、自動売買システムとポートフォリオの構築・管理を通して、**「自分は意思決定と戦略設計だけに集中できる状態」**を目指します。
その上で、仮想通貨で培ったbot開発・運用のスキルを、いずれは株式・債券・為替・デリバティブといったより規模の大きな市場にも応用していきたいと考えています。
理由はシンプルで、技術の可能性を信じているからです。ルールが異なっても、「歪み」は常に存在している。そこに挑戦できるだけの力を、自分で育てたいのです。
今回の記事は、そのスタート地点に立ったことを記録するためのマイルストーンでもあります。
一気に成し遂げるつもりはありません。
ただ、**「やめずに淡々と続けること」**が、一番の差になることも知っています。
自分のペースで、けれど本気で、これからの数年間を積み重ねていきます。
クリプトブログでbot開発の状況を発信しています。
→クリプト×クリエイト【Crypto×Create】