2025年4月15日
こんにちは、よだかです。
前回の記事では、「初めて家を買うまでに3回転んだ」という話をしました。
今回はその**“買えなかった3軒”**について、記憶をたどりながら書いていこうと思います。
購入に至らなかった物件たち。でもそれらは、単なる失敗ではなく、判断力を育てるプロセスでもありました。
一つひとつの行動が、自分の中の「基準」を明確にしてくれたと今では思っています。
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「ボロ戸建て投資ド初心者日記」第1回:はじめの一歩は、4回転んでから
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Case 1:ネットで見つけて、現地で惚れて、即アウト
探し始めてから3週間ほど経った頃、家から車で30分以内の場所に、240万円の戸建て物件を見つけました。
周辺環境も悪くなく、駅も近く、写真で見る限りは手入れ次第で住めそう。
「これは、いけるかもしれない」と思って現地へ。直感的にも好印象でした。
帰宅してすぐに、不動産業者へ連絡。
その時のやりとりは、今でも覚えています。
「すみません、その物件はすでに交渉中なんです」
正直、落ち込みました。
でも同時に、「自分の判断は間違ってなかった」という確信にもつながった瞬間でした。
人気の物件は、すぐに動かないと手に入らない。それが、肌感として分かった出来事です。
Case 2:10件以上の予約が入った、人気すぎる家
2軒目は245万円の物件。
駅から近く、周辺にはコンビニもあり、道路にも面していてアクセスも良好。
内装も写真で見る限りは状態が良く、「この条件でこの価格なら、すぐに決まるだろうな」と思える物件でした。
実際に現地へ足を運び、確認。期待通り、かなり良い。
すぐに業者へ電話をすると、
「現在、内見の予約が10件以上入っています」
この言葉を聞いた瞬間に、少し気持ちが冷めました。
初心者だった私は、「複数の購入希望者がいる場合、最終的には一番高い価格を提示した人が買えるんですよね?」と聞きました。
返ってきた答えは、「そうなることが多いです」というもの。
その言葉を聞いて、私はこの物件を諦めました。
今思えば、それが必ずしも正しい判断ではなかったと感じています。
不動産の売買は金額だけで決まるものではありません。
売主との相性、契約までのスピード、現金かローンか、その他いろいろな要素が複雑に絡んで決まります。
でもその時の私は、「競争が激しい=無理」と短絡的に考えてしまいました。
それでも、「人気物件をいち早く見つけられた」という点では、少しだけ自信になりました。
Case 3:立地が不安で、判断が揺れた物件
3軒目は220万円。
地方の小さな駅から徒歩5分という好立地。
庭付き、写真よりも外観が良く、現地を訪れたときも「思っていたよりずっと綺麗だな」という印象でした。
ただ、気になったのは周辺の人口と空気感です。
地域全体の人口が少なく、通りを歩く人もほとんどいない。
「この物件、本当に貸せるのか?」という疑問が拭いきれませんでした。
とはいえ、条件だけ見れば十分に合格ライン。
悩みながらも、最終的に電話をかけると、やはりこちらも「すでに売却相談がまとまりそう」との返事でした。
買えなかった。でも、この時は少し気持ちが前向きでした。
「自分が欲しいと感じる物件は、他の人も欲しい。それなら、このまま探し続けていけば、いつかきっと出会える」
少しずつですが、「どういう物件に惹かれるのか」「どこをチェックするべきなのか」という感覚が、自分の中で整理されていきました。
うまくいかない中で、うまくなっていく
不動産投資において、**「買えなかった経験」**というのは、実はとても大事なステップです。
現地に行く、写真と実物の違いを見る、業者と連絡を取る。
どれもやってみないと分からないし、やったからこそ得られる情報があります。
この3軒で学んだことは、単なる「失敗」ではなく、判断の軸を磨くための訓練でした。
- すぐに連絡することの大切さ
- 現地を見て得られる感覚の重み
- 条件に対して自分が何を優先するのか
机上の空論から、一歩ずつ現実へと足を踏み出す中で、ようやく**「不動産を買う」という行為が、自分の現実の中に溶け込んでいく感覚**がありました。
次回:「買えた物件」について、詳しく書きます
次回はいよいよ、実際に購入に至った物件について詳しく書きます。
今も私が住んでいるその家は、決して完璧な物件ではありませんでした。
むしろ「雨漏りあり」「市街化調整区域」「道がやや狭い」など、問題の多い物件でした。
でも、それでも買おうと思えた理由が、確かにあったんです。
何かを始めるとき、うまくいかないことばかりが続く時期があります。
でもそれは、うまくなる前の、当たり前のプロセス。
「買えなかった」経験は、やがて「買ってよかった」と言える物件に出会うための準備だったと、今は思えます。
それではまた。
よだかでした。
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「ボロ戸建て投資ド初心者日記」第3回:「失敗」と「根拠のない自信」のあいだで
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