2025年4月22日
こんにちは、よだかです。
このシリーズでは、新卒で入社した会社で過ごした“1年目”のことを振り返りながら、
当時どんなことで悩んで、何にぶつかっていたのかを、できるだけリアルに書いています。
今回は、頑張っているのに全然結果が出なくて、心がすり減っていった時期のことをお話しします。
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新卒1年目を終えるまでの話 第2話:おはように返ってきたのは、まさかの一言
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「これはいける」と思っていた
私は勉強したり準備したりするのが好きなタイプでした。
だから、担当案件に対しても「こうすれば伝わるはず」と考えて、自分なりに一生懸命準備していました。
話の流れ、資料の見せ方、ちょっとした図解や表現の工夫……
誰に言われたわけでもないけれど、「これなら興味を持ってもらえるかもしれない」と、手作りでいろいろ用意していたんです。
「真面目にやっていれば、きっと伝わるはず」
そんなふうに信じていました。
でも、全然ウケなかった
現実は甘くありませんでした。
自分では工夫したつもりの内容も、相手には響かない。
むしろどんどん反応が悪くなっていって、空気もギスギスしていく。
最初は「今日はたまたま調子が悪かったのかな」と思っていましたが、
数週間たっても改善の兆しは見えず、逆に“こちらの話を聞いてもらえない”という状況が目立つようになってきました。
ある日、業務中のざわつきが収まらず、ついに隣のチームの先輩から怒鳴り声が飛びました。
「そこ、うるさいんだけど!」
その場にいた私は、何も言えませんでした。
怒られたのが悔しいというより、「ああ、もうダメだ……」と、心がバキッと折れる音が聞こえた気がしました。
比べてしまう日々
周囲の先輩たちは、みんなベテランでした。
仕事の流れもスムーズで、お客様との関係も安定していて、正直なところ、私から見ると完璧に見えていました。
そんな中で、自分だけが空回りしているような気がしてきて、
「なんで私はこんなにできないんだろう」と落ち込むことが増えていきました。
自分なりに頑張っているつもりでも、空気は悪くなるし、結果も出ない。
何をどう改善すればいいのかもわからず、どんどん自信をなくしていきました。
誰にも相談できなかった理由
この頃の私は、とにかく「相談できない人」でした。
「こんなことで悩んでるなんて情けない」
「周りは忙しそうだし、邪魔しちゃいけない」
「どうせ助けを求めたって、迷惑がられるだけかも」――
そんな思いが頭をぐるぐるしていて、誰かに弱音を吐くことすらできませんでした。
今思えば、そういうときこそ人に頼るべきだったのですが、当時の私はとてもじゃないけど、それができる状態ではなかったんです。
だから毎朝、「今日はなんとか持ちこたえよう」と心に言い聞かせて、ギリギリの状態で出社していました。
次回予告:第4話「“大人になれ”と言われた夜」
そんなある日、先輩社員から突然呼び出されました。
それは怒られるためでも、責められるためでもなく――
本当の意味で“社会人としての姿勢”を教えてもらった、大事な夜の話です。
それではまた。
よだかでした。
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新卒1年目を終えるまでの話 第4話:「大人になれ」と言われた夜
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