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新卒1年目を終えるまでの話 第7話:それでも、最後に光が差した

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2025年4月26日

こんにちは、よだかです。

このシリーズもいよいよ最終話です。
1年間、うまくいかないことだらけで、悩んで、落ち込んで、それでもなんとか踏ん張った日々。
今回は、その終わりにあった“ある出会い”と、「辞めなかったこと」に少しだけ意味が見えはじめた夜のことを書きます。

前回の話
新卒1年目を終えるまでの話 第6話:年度末、ぜんぶが詰んだ。だけど…

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打ち上げの夜、私は笑えていなかった

年度末、すべての業務を終えたあとの打ち上げ会。
1年間を一緒に走ってきたメンバーに囲まれながら、私は完全に心ここにあらずでした。

周りは「お疲れさま!」と明るく声をかけてくれて、
私も一応は笑顔で返していたけれど、心の奥ではこう思っていました。

「終わったけど、自分はちゃんとやれたのかな…?」

送る会での失敗が尾を引いていたし、うまくいったと思える仕事は数えるほど。
“頑張ったね”の言葉を素直に受け取れる自信は、正直なかったんです。


偶然の出会いと、まさかの誘い

その夜、二次会に参加した店で、先輩の知り合いと偶然同席することになりました。
年齢は私のひとまわり上で、別の職場の人でしたが、会話が進むうちにいろいろな共通点があることがわかってきました。

また、その仕事について情熱を持ちつつもクレバーに考えているような雰囲気も感じられて「こういうあり方ってカッコ良いな」と思いました。

その人は、私の配属先の大変さも知っていて、
「それでもまっさらの新人がその部署でちゃんと1年やり切ったって、なかなかできることじゃないよ」と言ってくれたんです。

それまでも、同じ部署や社内の先輩方からは「ここは新人が配属されるようなところじゃない」と言われているのを耳にしていたので、
「社外まで情報が届いているなんて相当だな。やっぱりこのまま辞めた方が良いのかな」という思いが頭を掠めた矢先———

その流れで言われたのが、この一言でした。

「オレ、ちょっとした勉強会みたいなことやっててさ。月一回のやつ。よかったら来てみない?」


「変わりたい」と思えた瞬間

そのときの私は、たぶん本気で“何かを変えたかった”んだと思います。
だから、迷わず「行きたいです」と答えていました。

すごく前向きだったわけではなくて、
「これで何かが変わるかも」なんて期待していたわけでもなくて、
ただ、「今のままじゃ嫌だ」という思いだけが、自分の背中を押してくれた気がします。

それくらい、あのときの自分はギリギリだったんだと思います。
でも、“行動する”という選択をしたその瞬間、
ほんの少しだけ、次の1年が見えたような気がしました。


来年の私は、きっと少し違っている

帰り道、スマホで連絡先を確認しながら、
「どんな人たちがいるんだろう」「ちゃんと話せるかな」なんて不安もありました。
でもそれ以上に、「来年の私は、今よりちょっとマシになれるかもしれない」って、
はじめて少しだけ思えたんです。

それは、1年目の自分にとって、とても大きな一歩でした。


あとがき:新卒1年目を終えた時に残ったもの

社会人1年目って、想像よりずっとハードでした。
わからないことだらけで、誰にも頼れなくて、
ちょっとした一言やミスで一日が台無しになることもあって。

でも、今なら言えます。

辞めなくてよかった。
ちゃんと苦しんだ分、少しずつ自分に積み重なっていたから。

このシリーズを読んでくれた方の中にも、
「今、自分もしんどいな」と感じている人がいるかもしれません。
でも、その苦しさは、きっとどこかで“強さ”になります。

大丈夫、転びながらでも前には進めます。
ここまで読んでくださって、本当にありがとうございました。
今後は、社会人2年目以降をどう過ごしていたのか、仕事を通して体験したリアルなネタや副業を始めるきっかけになったことなどをまとめていきます。
それではまた!よだかでした。

初めから読む
新卒1年目を終えるまでの話 第1話:いきなり沼配属。これは修行なのか

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