こんにちは、よだかです。 辻村深月さんの『冷たい校舎の時は止まる』を読みました。 冬のある日、不思議な力で校舎に閉じ込められた高校生たちが脱出を試みる物語――と一言で言ってしまえばそれまでですが、本作は単なるミステリーやホラーにとどまりません。同級生の自殺という重いテーマを軸に、それぞれの人物が抱える過去や罪悪感、ままならなさが緻密に絡み合いながら、物語は静かに進んでいきます。 読み終えた今、私の中に残っているのは「感動」というよりも、構造の美しさへの驚きと、苦しみや悩みとどう向き合うかという問いでした。 ...