この記事では感謝について書いていく。
何かに感謝すると言う事は自分の人生を豊かにする最も大きな習慣の1つである。
身の回りにあるものや自分と関わってくれる全ての人こういった自分を取り巻く環境に当たり前だと思っていないだろうか。
「なくしてから初めて気づく」とはよく聞く言葉だが、これは本当に物事の真理をよく表した言葉の1つだと思う。
メメントモリ、「死を思う」という言葉に初めて出会った時、この言葉はこれから一生大事にしようと思ったのだが、今ここで書き始めるまで忘れていた。
「今日この人に会うのが最後だったらと考えろ」という言葉も大変素敵なのだが、思考習慣に馴染ませるのには随分と時間がかかった。
先ほど述べた忘れていたと言うのはどうでもよくなっていたという意味ではなく、私自身が既に行動のレベルにまで落とし込めているということのあらわれだと思う。
仕事を始めたばかりの頃は、そもそも誰かに感謝すると言うことをほとんどやっていなかった。
きっと私の同僚は私のことを本当に人に感謝が伝えられない人だというふうに見て残念に思っていたことだろう。
しかしそんな私でも時間をかけて少しずつ自分の思考習慣を変えてくることができた。
辛いこともいくらかあったが、今は毎日をとても心健やかに過ごせている。
自分自身が周りからどれだけ感謝されているのか、また周りに感謝される人間になれるのだろうか、と言う不安を抱えている人は今日この記事をぜひ読んでいて欲しい。
この記事では、感謝をするのが苦手な人が、感謝を見つける方法、感謝を伝える方法、そして感謝される人間になる方法を伝えていく。参考になれば幸いだ。
感謝を見つける方法
モノ編
普段使っている生活の道具を1つなくしてみる。もしくはそれを使えない生活を想像してみる。日常生活の中であなたが必須だと思うものを上げていってほしい。例えば歯ブラシ、食器、端、冷蔵庫、鍋、フライパン、それにまつわる調理器具、スポンジ、食器カゴ、椅子、机、ボールペン、ノート、衣服、洗濯機、ハンガー、本などなど。今私の身の回りにあるものを目につくものをつらつらと開けてみた。この中で1つこれが全くないと言う生活を1日送ってみると良い。あるいはないと言うことを想像するだけでも随分と生活が苦しくなる困るということがわかるのではないだろうか。身の回りにあるもの、欠かせないものだなくては困るあってありがたいと言う認識に立ち返ることが感謝の第一歩である。
自分の体編
人間の体は本当によくできている。
想像も及ばないレベルで様々なことが関連しあい相互に支え合うシステムだ。
例えば風邪をひいたとき、普段の健康がどれだけありがたいのかということがよくわかるだろう。
体の健康をいちど失ってから気づくようでは遅い。
もちろんそういった経験を通して、自分の人生の価値観が大きく変わってしまうという経験にも価値があると思う。
私自身も、体調をひどく崩したときに、普段の健康がどれだけありがたいのかということを改めて思い知らされたことがある。
しかし、ありがたさを知るために、健康を積極的に大きく損ないに行くということをするのは、現実的ではない。
では、普段から自分が当たり前に持っているこの体の大切さに気づくためにはどういうことをしたら良いだろうか。
答えは簡単である。
普段やってないことをやってみる。
この1点に尽きる。
利き手ではないほうの手を使う
このレッスンは大変面白い。
私は右利きなので、歯磨きやボタン付け着替え食事などの時に試しに左手を使ってみる。
するとびっくりするくらいうまくできない。
普段意識しないで動いている利き手が、どれだけ自然に自分のことを助けてくれているのかがよくわかる。
しばらく続けていると、このもどかしさすらもなんだか愛おしさを感じてくるから不思議だ。
両手を意識する
先のレッスンの応用。
聞き手を使っているときに効き手ではないほうの手がどんな動きをしているのかということを改めて知ることができる。
実は、効き手ではない方の手が効き手の動きを支えている場面がたくさんあるということに気がつくはずだ。
ノートを書く時に支えている左手。
食器を洗うときに食器を持ってくれている左手。
お菓子の袋を開けるときにその袋を支えてくれている左手。
両の手があるとスムーズにできることがたくさんある。
足の裏を意識する
歩いているときに、足の裏にかかっている体重を意識してみよう。
ゆっくり歩いてみて足の裏のどこから体重がかかりんそのかかり具合がどこに向かって移動していくのかを注意深く観察してみるのだ。
まず、かかとに体重が乗り、足の外側をつたって徐々に前に体重が移動しつま先にかけて離れていく。こういった日々一つ一つ当たり前にやっていることに目を向けてみる。
そうすると普段何気なく歩いていると言う行動1つに対しても、捉え方が変わる。
また、足場の悪いところを歩いているときにこの観察をしてみるのも面白い。
平坦なところとはまるで違う。
足の裏が自分の体をどのように支えようとしているのかを観察してみる。
ここでも自分の体が自然と自分自身をさせようとしていることに気がつけるはずだ。
私個人の勧めとしては、砂浜を歩いてみることをお勧めする。
砂に足を取られるときに、足の裏だけではなく全身がバランスをとって体を支えようとしていることに気がつけてとても面白い。
今ここに意識をする練習と言う本で紹介されているマインドフルネスのレッスンが大変有効だ。
別の記事で紹介してるのでそちらも参考にしてほしい。
感謝を伝える方法
感謝を伝えるには、まず感謝を見つけなければいけないのだが、苦手な人にとってはここが1番大きなステップだろう。
しかし、構える必要は無い。
見つけなくてもきちんと伝える方法はある。
それは、毎日相手にありがとうと言う言葉を伝えるということだ。
当たり前だと思う人がいるかもしれないが、多くの人がわかっているだけで実践できていないのが現状である。
あなたは毎日何回人にありがとうと伝えているだろうか?
感謝を伝えることが習慣になっている人にとってはもはや数え切れない位の感謝の言葉が身の回りに溢れているはずだ。
ためしに、1日の家にありがとうと言った数を数えてみて欲しい。
そして、ありがとうと言われた数も数えてみて欲しい。
はっきり断言できるが、感謝されている人は、その何倍もの感謝を伝えている人だ。
不思議なことに感謝を伝えるほど、自分の周りには感謝が集まってくる。
感謝する内容が思い浮かばなくても、まずはありがとうという言葉を伝えてみよう。
初めは照れくさいかもしれない。
しかし伝えることが当たり前になってしまえば、もはや周りの人からあなたのことをきちんとお礼を言ってくれる人だ、感謝を伝える人だと思ってもらえる。
周りの評価があなたの人格を作る。
このループに入ってしまえば、あとは雪だるま式に感謝にあふれる状態が作られていく。
職場から出るときにチームのメンバーにお礼を言う。
別れ際に、会えてうれしかったとお礼を伝える。
誰かと過ごすときも同様だ。
直接伝えるのが照れくさければ、メールなどを送るのも良いだろう。
自分が取ることができる手段で、一番簡単にできるものから始めると良い。
身の回りの感謝を見つける最も強力な方法の1つとして、毎日誰かに1つ今日の感謝を報告するという方法がある。
私はコーチングを受けているので、私のコーチに毎日LINEで今日のうれしかったこと感謝を報告すると言うルールを作っている。
半年以上取り組んでいるのだが、この効き目は大変大きい。
今日うれしかったことや感謝を書き出してみなさいと言われれば、間違いなく100個以上書く自信がある。
しかし、私も初めからからそうだったわけではない。
これをルールにしたばかりのときには、1つの感謝を探すのにずいぶん悩んでいた。
感謝というもののハードルが大きかったこともあるし、こんなことを報告してもいいのかなという思いもあったからだ。
しかし、この習慣を続けるうちに、感謝に対するハードルがものすごく下がった。
このハードルを下げるということが、感謝を見つけることに大きな役割を果たす。
感謝しなければという捉え方から「感謝したいなぁ」という思考習慣に切り替わる瞬間が来る。
パートナーや友達信頼のおける人に協力が得られるのならば、ぜひこの方法を試してみて欲しい。
良いことの記録をつける。
ハッピースリーシングスと呼ばれる方法をご存じだろうか。
毎日今日感謝したいことよかったことを3つ書き出すと言う取り組みである。
私自身もどの本で読んだのか忘れてしまったが、これは、人生の幸福度を上げる有益な取り組みの1つだ。先に述べた誰かへの報告が難しいと言う人はこちらを試してみてほしい。
すでに日記を書くと言う習慣がある人ならば、その日記の中に今日良かったことを書き込んでみるのも良いだろう。
自分ができるステップから始めることで、身の回りにある感謝を見つけられるようになる。
感謝を見つけることと、感謝を伝える事はつながっている。
この2つを繰り返すことで、どちらの力も必ず大きく成長していく。
人には返報性の法則と言うものがあり、何かをしてもらったら何かを返そうと考えるのが脳の性質なのである。
つまり感謝に気づくとi
う事は、その受けたことを相手に返したいと言う気持ちを成長させることにもつながるのだ。
まず自分の気持ちを高めて、相手に何かしてあげたいと言う気持ちを、行動に移していくことで感謝の発見とそれを届けるループが加速する。
どんなに些細な事でもいい自分が過去にやってもらってうれしかったことこうすると相手が嬉しいかなと思うこと小さなことから実践してみよう。
感謝される人になる
これは日々感謝を届けるということに尽きる。
シンプルなことに感謝できる人が一緒にいて最も心地よい人なのだ。
あなたがそばにいて安心できる人というのは一体どういう人だろうか。
一緒に過ごしていること自体に感謝してくれる人。こんな人と毎日過ごすことができるならばとても幸せだと思わないだろうか。
相手と過ごすことに常に感謝を伝え続ける。
自分から感謝を見つけにいく。
そして、感謝の気持ちを持つ。
気持ちを持っているだけでは相手には届かない。
具体的な方法で相手に感謝を伝え続けるということを意識してみて欲しい。
どんな些細な行動でも良い。
相手に感謝を示そう。
その感謝が、巡り巡って自分のもとに返ってくる。