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【思考を変える最適解!】ヘタな自己啓発本より役に立つ小説7選【手に入れやすく読みやすい】

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自己啓発、という言葉に抵抗感のある人。

一定数いるでしょう。

  • なんだか怪しい響き、、、
  • 内容が難しそう、、、
  • 読んでいると「意識高いねぇ」と冷やかされそう、、、

私自身、年間300冊以上本を読むことを習慣としていて、その中で自己啓発本にもたくさん目を通してきました。

その中で気がついたことは、以下の2点。

  • 「自身の行動や思考を変えてくれる1冊というものが必ずある」
  • 「読み過ぎてノウハウコレクターになってはいけない」

確かに、自己啓発本には価値があります。

けれども、本質的な意味で思考習慣そのものに影響を与えることができる本に巡り会うまでには、時間も手間もかかってしまいます。

本記事では、自己啓発本という枠を出て、思考習慣を変化させるのに役立つ小説を7つ紹介します。

簡単に手に入って、最後まで楽しんで読める本を選びました。

どんな思考をインストールしたいかによってジャンル別にしていますので、参考にしてみて下さい。


自己を見つめる思考を手に入れたい→金閣寺

日本文学の金字塔。

人の生き方そのものに強く訴えかけてくる作品。

正直、これ1冊読めば、他の自己啓発本はいらないのではと思うほどの威力がある。

青年が金閣寺に放火するに至る過程から、人としての生き方・悩みなどを感じ取ることができる。

読んでおいて損はない1冊。

まだ見ぬ誰かに貢献したい→たったひとつの冴えたやりかた

海外SF文学。

宇宙を飛ぶロケットの中が舞台。

エイリアンによる船内トラブルによって、じわじわと消耗していく船員の心境・行動を描く。

宇宙開発が進むと、こんな未来もきっと来るのではないかと思わせてくれる。

エンディングに向けて主人公が決断するシーンには、涙が溢れる。

感動と喪失感の両立をここまで巧みに描いた作品は、決して多くない。

読み終えた後には、他者に貢献する意思が強く湧き上がってくるだろう。

快楽の本質を理解したい→時計じかけのオレンジ

海外SF文学。

鬱々しい展開がひたすら続く。

映画化もしたが、個人的なおすすめは原作小説。

主人公が自身の快楽のままに行動し続けていて、これに共感できる読者は少ないと思う。

しかし、本当の意味で快楽を突き詰めていくと、読者自身の内側にも快楽の獣が潜んでいるのではないかと考えさせられる。

人間も生物である以上、生存欲求からは逃れられない。

快楽の正体が、生存欲求から発生したものなのだと理解することで、自分に優しくなれる。

作中では、犯罪者を構成させるプログラムも独特で興味深い。

人を変えるには、欲求に訴えかけることが最も適した方法なのだということを教えてくれる1冊。

政治に強くなりたい→チョコレート・アンダーグラウンド

海外児童文学。

児童向けだとあなどってはいけない。

政治に関心が薄れてしまった人たちにこそ読んで欲しい1冊。

投票することに無責任になった大人達のせいで「チョコレートを禁止する」というトンデモない法案が通ってしまった国が舞台。

主人公の少年たちが、力を合わせて政府の大人達に立ち向かっていく姿から、政治の大切さ・個人の責任の重要性を学ぶことができる。

清い心を学びたい→塩狩峠

三浦綾子さんの作品は、どれも素敵。

その中でも強くお勧めしたいのが、この塩狩峠。

自分の人生を誰かのために使うということの到達点。

三浦綾子さん自身はキリスト教の信者。

他者に貢献することが作品の根幹にあり、無償の愛とは何なのかを理解するきっかけになる。

とにかく読み終えた後の清涼感が凄まじい。

心が洗われる体験をしたい人達にオススメの1冊。

未来を予測できる人になりたい→1984年

ディストピア文学の金字塔。

一部の権力者達が、世の中全ての人を遺伝子レベルで支配している世界が舞台。

主人公は支配される側の人間なのだが、ある日、世の中の仕組みに疑問を持ち、行動を開始する。

概念そのものを無くしてしまうことで、反逆を起こさせなくするという世界観の設定は非常に秀逸。

この本を読み終えると、現代社会も全く同じ構造に突き進んでいくように思えてくる。

無知な国民を作り出すことで、支配者側のコントロールがしやすくなっている現代。

情報に強い立場の人が、ますます強くなり続ける世の中になっていることが理解できるようになる。

世の中の変化に敏感になるきっかけを作ってくれる本。

結果を手放す思考を手に入れたい→蝿の王

無人島に漂着した少年たちの物語。

生き延びようとする中で、派閥が生まれたり、トラブルが起きたりと少年ならではの未熟さが読者をイライラさせる。

物語の外側からとは、いともたやすく「こうすればいいだろう」「なんでこんなことでモメるんだ」「無駄なトラブルだなぁ」と感じてしまう。

しかし、私たちの現実場面ではどうだろうか。

我々の取っている行動は、彼らと変わりないのだと気付かされる。

結果にこだわるあまり、周りの人たちに感謝できなくなり、それがトラブルの火種となる。

物語は、陰鬱な雰囲気でどこまでも救いがない。

だからこそ、結果ではなく過程・今を大切にすることの重要性を考えさせてくる本。

まとめ

自己啓発の本質は、その人の行動を変えることだ。

行動を変えるには、思考が変わらなければならない。

思考と行動は繋がっている。

相互に関わり合う中で、少しずつ変化してくのだ。

今回は、思考に変化をもたらしてくれる本を紹介した。

ぜひ手に取って読むことで、思考に訪れる変化を体験してみて欲しい。


行動につなげてくれる自己啓発本については、別記事で紹介しています。

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