こんにちは。ぼっちbotterよだかです。
今月も振り返りと、3月の目標を書いていきます。
結論から言うと、2月の目標だった「本命トレードbotの黒字化」は未達成でした(トレードbotの運用益−2.94%。構造的に勝てないところを掘っていてだらだら負け続けた)。他のbotも爆益なし。むしろ、専業11ヶ月目にして、良くも悪くもはっきりと「壁にぶつかったな」という実感があります。
自分はもっとできるはずだと思っていた。
でも市場は、そんなに甘くなかった。
こういう時期って、botの成果と自分自身の価値を無意識に結びつけてしまいがちです。ただ、過去の仕事でも似たような局面はひと通り経験してきたので、「まあ、こんな時期もあるよな」と、どこかで俯瞰している自分もいます。
とはいえ、稼げていないのは事実。悔しさがないわけでもない。
今回は、2月にやってきたこと(事実ベース)と、そこから見えた自分の課題、そして3月の目標を整理してみます。
専業ぼっちbotter1年目の私が、壁にぶつかった月をどう過ごしているのか。
気楽な読み物としてお付き合いいただければ嬉しいです。
それでは、振り返りから。
※ 本記事はあくまで個人の開発ログです。具体的な売買助言ではなく、検証と設計の記録として読んでください。
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専業ぼっちbotterのログ2026年1月【10ヶ月目】
こんにちは。ぼっちbotterよだかです。 専業botterとして人生の舵を切ってから、はや10ヶ月が経ちました。 相変わらず、市場を殴り、そして殴られ続ける毎日を送っています。 このブログは、bot ...
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Ⅰ. 2月にやったこと(事実ベース)
2月は、とにかく「否定」に時間を使いました。
新しい夢を見る月ではなく、
これまで積み上げてきた仮説を一つずつ潰していく月です。
ここでは、感情を抜いて、事実だけを書きます。
※ ここでいう「勝てない/勝てる」は、すべて約定価格(executable)基準での話です。
1. 単一市場の方向性を徹底的に検証した
秒スケールの continuation、exhaustion、圧縮→拡散。
OFIやスプレッド、レンジ幅を組み合わせて、
「方向性の優位性があるのではないか」という仮説を検証しました。
midベースではそれらしく見える場面もありました。
しかし、約定価格(executable)基準で再計算すると、
平均スプレッド約2.6bpsの壁を越えられない。
当たることと、稼げることは違う。
この当たり前の事実を、数字で確認したのが2月前半でした。
結論として、単一市場で方向を当てにいく戦略は、現環境では主戦場になり得ないと判断しました。
2. imbalance戦略の再設計と撤退判断
これまで取り組んできたOBI歪み解消型の戦略についても、構造を分解しました。
- GOOD / BAD / NEUTRAL の分類
- EXIT_LOCK_V1の導入
- stateレーンとsafetyレーンの分離
- BLEEDING_1S のシャドーモード検証
負けは浅くなりました。
テールも一定程度は抑制できました。
しかし、構造的な期待値は十分ではない。
「深い負けを減らせること」と「勝てること」は別問題でした。
最終的に、この戦略は主線から外す判断をしました。
以下のこの記事を書いている時点で、半ば捨てる判断を固めていましたね。(判断が遅い)
🛠️開発記録#457(2026/2/19)「秒で勝てないなら、時間軸を変えろ ― 20秒観測×180秒保持の実行可能性検証」
3. Maker検証と、その崩壊
執行構造を見直し、maker前提での検証も行いました。
楽観的な条件では +3bps台が見える場面もあり、
一瞬「いけるかもしれない」と思ったのも事実です。
しかし、fill率を現実寄りに修正すると崩れる。
queue近似を強化しても持続しない。
楽観条件では成立しても、実運用では成立しない。
これも主線から外しました。
🛠️開発記録#465(2026/2/24)「エッジは方向にあらず?7日間の否定と、+3bpsの誘惑」
4. Raw観測基盤の強化
戦略をいじるのではなく、観測を強化する方向に舵を切りました。
- 1秒bucket中心から、depthイベント単位へ移行
- recv_lagの標準指標化
- マルチ銘柄一括スキャン基盤の構築
- PRODUCT_CODE別collectorの並列取得
「どこにエッジがあるか」ではなく、
「エッジが存在するかどうか」を見極めるための土台づくりです。
5. 土俵の変更
単一市場の方向性から、価格差・マルチ市場構造へ。
CEX間、あるいはCEX×DEXなど、
「最適化されきっていない可能性がある領域」へ視線を移しました。
まだ収益化には至っていませんが、
2月は明確に土俵を動かした月でした。
🛠️開発記録#466(2026/2/25)相場を読むな。歪みを測れ。
2月の事実は以上です。
黒字は出ていません。
爆益もありません。
ただ、「勝てない構造」をいくつか確定させることはできました。
これを成果と呼ぶかどうかは、人によると思います。
私は、少なくとも前には進んだと考えています。
Ⅱ. 2月の成果(派手さはない)
まず、事実から。
2月は黒字化できませんでした。
本命トレードbotの月次プラスは未達です。
他にも色々なbotを触っていますが、爆益どころか、明確に胸を張れる数字もありません。
これだけを見ると、成果はゼロに見えるかもしれません。
ただ、もう少し分解してみます。
というのも、自前で収集してきたRawデータでの検証で確実に仮説を潰したり、自分が納得できる形で検証を回せるようになって、初めて見えてきたものもあったからです。
1. 「勝てない構造」を確定できた
2月は、多くの仮説を executable 基準で潰しました。
- 単一市場の方向性戦略
- 圧縮→拡散型
- 秒スケ continuation
- 楽観maker条件
- imbalance系の延命
midベースで見れば「ありそう」に見える戦略も、
約定価格ベースで再計算すると、スプレッドに吸収される。
当たることと、稼げることは違う。
この差を、感覚ではなく数字で確定できたことは、個人的には大きな収穫でした。
少なくとも、「まだ伸びしろがあるはずだ」と幻想を抱き続ける段階は抜けたと思っています。
2. テール損失の構造を把握できた
EXIT構造の再設計やシャドーモード検証によって、
- どの負けが浅くできるか
- どの負けは構造的に避けられないか
- どのタイミングで切るべきだったか
が、ログ上で見えるようになりました。
負けをゼロにはできません。
でも、負けの形を言語化できるようになったことは、以前より一段進んだ部分です。
🛠️開発記録#459(2026/2/21)「テールを殺せば戦えるのか ― case_c_v1におけるEXIT構造の再設計と検証」
3. 観測基盤がほぼ整った
戦略そのものよりも、
観測と検証の基盤を整えることに時間を使いました。
Rawデータの取得、深掘り、再生バックテスト。
地味ですが、この土台がないと、仮説はすぐに感覚論へ戻ります。
2月は、「検証の質」を一段上げられた月でした。
4. 土俵を動かせた
単一市場の方向性に執着せず、
価格差・マルチ市場構造へ視点を移しました。
これは精神的には少し勇気が要りました。
今まで積み上げてきたものを「主線から外す」と決めるのは、
それなりにエネルギーが必要です。
でも、その判断ができた。
これは、結果とは別の意味での前進だったと思っています。
正直に言えば、2月の成果は派手ではありません。
通帳の数字も増えていないし、
誰かにドヤれる材料もない。
それでも、
- 勝てないものを切れたこと
- 負けの構造を理解できたこと
- 土俵を動かせたこと
この3点は、少なくとも「停滞」ではなかったと考えています。
市場からお金はもらえませんでしたが、
幻想はかなり削れました。
2月の成果は、そのくらいです。
余談ですが、同時並行でDeFi側も触っています。まだ主戦場にする余裕はないものの、3月以降に向けて地ならしだけは進めています。
🛠️開発記録#461(2026/2/23)EVを確定せよ:DeFiアービトラージ探索の設計論
🛠️開発記録#464(2026/2/24)「歪みを探す前に地図を作ろう — マルチチェーンDeFi経路モデリングの実装記録」
Ⅲ. 2月の成長(ここが本質)
黒字は出ていません。
でも、2月は確実に「見える景色」が変わりました。
ここからは、数字ではなく、思考の話です。
1. mid幻想が完全に消えた
以前は、midベースで「方向性はある」と思っていました。
実際、当たることもある。
でも、約定価格で再計算すると意味がない。
スプレッド約2.6bpsという現実は、
理屈では理解していても、どこかで甘く見ていたのだと思います。
2月は、その幻想が完全に消えました。
当たるかどうかではなく、
取れるかどうか でしか戦略を見なくなった。
これは小さくない変化です。
2. 「存在しない」と言えるようになった
以前は、
「条件をもう少し調整すればいけるのではないか」
「時間軸を変えればいけるのではないか」
と、どこかで可能性を残していました。
2月は違いました。
Rawデータを使って検証し、
executable基準でEVを算出し、
「この条件では存在しない」
と、はっきり言える場面が増えました。
可能性に執着するより、
存在しないと確定させるほうが前に進める。
その感覚がようやく腹落ちしました。
3. 負け構造を“固定化”する視点
勝ち方よりも先に、
「どう負けるのか」
「どの負けは避けられるのか」
を分解するようになりました。
EXIT構造を state と safety に分け、
テール損失を浅くする設計を考えたのもその一環です。
すべての負けをなくすことはできません。
でも、負けの形を言語化できるようになると、
感情的なダメージはかなり減ります。
これはメンタル面でも大きな成長でした。
4. AIとの距離感を取り戻した
検証量が増えるほど、
AIに判断を委ねたくなる瞬間があります。
でも、2月は何度か立ち止まりました。
「結論を出すのは自分だ」
その前提を取り戻せたのは大きかった。
AIは設計補助であって、
結論装置ではない。
この線引きが、以前よりはっきりしました。
5. 内省の重要性を理解した
A4一枚に、考えていることをそのまま吐き出す。
公開記事を再開し、
外部に触れる形でアウトプットする。
技術的な進歩とは直接関係ないように見えて、
実は一番効いているのがこの部分でした。
専業は、外から評価が返ってこない。
だからこそ、自分で自分の状態を整える仕組みが必要。
2月は、その仕組みを少しだけ整えられた月でもありました。
2月は「勝った月」ではありません。
でも、
- 幻想が削れ
- 切る判断ができ
- 負けを分解でき
- 観測の質が上がり
- 自分の扱い方も少し分かった
そんな月でした。
地味ですが、
個人的にはここが一番の本質だと思っています。
Ⅳ. 正直な気持ち
2月を振り返って、正直に思ったことがあります。
「11ヶ月で、この程度か。」
自分は、もう少しできると思っていました。
専業になれば、
もっと早く構造を掴めるのではないか。
もっと早く黒字を安定させられるのではないか。
そんな期待と甘えが、どこかにあったのだと思います。
でも市場は、想像よりずっと冷静で冷徹でした。
時間をかけても、
検証を重ねても、
「ないものは、ない」と返ってくる。
それが2月でした。
落ち込んでいるわけではありません。
ただ、少しだけ、自分の見積もりが甘かったなと思っています。
自分はもっとできる側の人間だと思っていた。
でも市場は、その思い込みを静かに削ってきました。
悔しさはあります。
けれど、それ以上にあるのは、
「まあ、こんなもんかもしれないな」
という妙な納得感です。
専業になって11ヶ月。
魔法みたいな成長曲線を描けるほど、
自分は特別ではなかった。
でも同時に、
逃げずにここまで来た自分もいる。
幻想は削れましたが、
自分への信頼がゼロになったわけではありません。
むしろ、
過度な自己評価が少しずつ剥がれて、
現実の立ち位置が見えてきた。
そんな感覚のほうが近いかもしれません。
市場で稼げていないのは事実です。
でも、やめたいとは思っていない。
焦りは多少あるけれど、
壊れそうな感じはない。
たぶん今は、
「才能を証明するフェーズ」から
「構造を理解するフェーズ」へ移行している途中なのだと思います。
それが遠回りなのかどうかは、まだ分かりません。
ただ、少なくとも、
誤魔化さずに続けられていることだけは事実です。
今の正直な気持ちは、そんなところです。
Ⅴ. 自分の弱点の明文化
2月を通して、戦略だけでなく、自分自身の癖も見えてきました。
ここで一度、正直に書いておきます。
1. 研究に寄りすぎる
私はどちらかというと、
「正しいかどうか」を確定させてから動きたいタイプです。
検証を重ね、
条件を整理し、
EVを算出し、
納得できるまで詰める。
これは悪いことではないと思っています。
ただ、専業という立場で見ると、
研究80%・収益化20%みたいな配分になりがちです。
市場は、必ずしも100点の構造を要求していない。
60点でも、金が落ちているなら拾う。
その割り切りが、まだ甘い。
2. 「切る」のが遅い
仮説に対して、少し優しすぎるところがあります。
「もう少し条件を変えればいけるかもしれない」
「時間帯を絞れば改善するかもしれない」
可能性を尊重するあまり、
寿命を過ぎた仮説を延命してしまう。
2月はかなり改善しましたが、
まだ完全には矯正できていません。
戦略には寿命がある。
それを機械的に切るルールが、今後の課題です。
3. 美しく勝ちたい
これは少し厄介な癖です。
単にお金を増やすだけでなく、
「構造として納得できる勝ち方」を求めてしまう。
再現性が高く、
理屈が通っていて、
説明可能であること。
もちろんそれは大事です。
でも、市場は必ずしも美しくない。
荒いエッジを小さく拾うことも、
専業としては選択肢の一つです。
私はまだ、
「正しく勝ちたい」という欲が少し強い。
4. 収益を貪欲に追う力が弱いかもしれない
優れた結果を出す人を見ると、
とにかく「金の匂い」を追っている印象があります。
ダメなら即切る。
いけるなら即サイズを乗せる。
そこに迷いが少ない。
私はどうか。
少し慎重で、少し理屈に寄りすぎる。
貪欲さというより、
覚悟の即断力がまだ弱いのだと思います。
弱点を書くのは、少し勇気がいります。
でも、ここを曖昧にしたままだと、
来月も同じことを繰り返す。
だからあえて言語化しました。
2月は、戦略の否定だけでなく、
自分の癖の否定も進んだ月でした。
弱点が見えたこと自体は、
悪いことではないと思っています。
少なくとも、
何を矯正すればいいかは、前よりはっきりしました。
Ⅵ. それでも崩れなかった理由
2月は、気持ちが揺れてもおかしくない月でした。
黒字化は未達。
仮説は否定続き。
「11ヶ月でこの程度か」という現実。
それでも、崩れませんでした。
特別にメンタルが強いわけではありません。
ただ、いくつか“仕組み”を戻しただけです。
1. A4一枚の吐き出しを再開した
寝る前に、A4一枚分、ただ書く。
整理しようとしない。
正解を出そうとしない。
未来を決めようとしない。
ただ、その日考えていたことを吐き出す。
これを再開しました。
専業は、頭の中がずっと稼働し続けます。
- 仮説
- 否定
- EV
- レジーム
- 自己評価
外から強制終了してくれる人はいません。
A4一枚は、自分で作る“強制終了ボタン”でした。
これがあるだけで、
翌日の開発の質が安定します。
2. 公開記事を再開した
2ヶ月以上、クリプトブログは非公開の記事ばかり更新していました。
内向きの整理だけでは、
思考が少しずつ閉じていきます。
そこで、あえて外に出す形で記事を整形し始めました。
公開することで、
- 言語化が丁寧になる
- 曖昧な部分が浮き彫りになる
- 自分の成長&停滞ログが残る
派手な発信ではありません。
でも、「誰かが読むかもしれない」という前提は、
思考を引き締めてくれます。
また、記事自体がアーカイブとなって、月次の振り返りが楽になります。(実際、今月の振り返りをしていて「判断が遅いな」とか「そもそも勝てない戦略に執着してるな」とか「昇格や降格の基準が曖昧だったので開発リソースを無駄にしたな」とか掘り下げることができた。)
3. 技術と内省を分けて考え始めた
2月の途中から、
「成果」と「成長」を分けて見るようにしました。
黒字は出ていない。
でも、検証の質は上がっている。
幻想は削れている。
切る判断は速くなっている。
これを同じ物差しで測ると、
自分を過小評価しすぎてしまう。
専業は、自分で自分を評価するしかありません。
だからこそ、
- 成果軸
- 成長軸
を分けることが、メンタルの安定に直結しました。
4. 「壊れなければ勝てる」と理解した
専業で一番怖いのは、
一発の大負けでも、月次マイナスでもありません。
焦って、設計を崩すこと。
2月は勝てませんでしたが、
設計は崩れていません。
土俵は冷静に動かしました。
仮説はデータで潰しました。
壊れてはいない。
それだけで、十分だと思えた。
崩れなかった理由は、
特別な才能でも、強烈な根性でもありません。
淡々とした仕組みと、
少しだけの俯瞰です。
事実として、2月は「勝てなかった月」です。
でも同時に、
「壊れなかった月」でもありました。
専業にとって、これは小さくない意味を持っています。
Ⅶ. 3月の目標(2軸)
2月は否定の月でした。
3月は、その延長線上で、
もう一段はっきりさせる月にします。
目標は、成果軸と成長軸の2つに分けました。
A. 成果軸 — 未最適化市場の「存在」を白黒つける
テーマはシンプルです。
未最適化の構造が、本当に存在するのか。
感覚ではなく、数字で確定させる。
そのためのKPIを決めました。数字は今の自分の処理能力から逆算した暫定値です。3月の実行密度を見て、必要なら調整します。
- 仮説を4本、最後まで検証する
- 5市場を同時監視する
- EV測定を15回以上回す
- Rawデータを最低14日分確保する&検証の土台とする
そして月末には、
- 「この条件では存在する」
- もしくは「この条件では存在しない」
のどちらかを明確に言える状態にします。
黒字が出ればもちろん嬉しい。
でも3月の主目的は、
“存在の有無を確定させること”です。
曖昧なまま終わらせない。
これを一番の成果とします。
合格条件は以下の通り。(A,Bの基準は人によるかな。私の体感では、これくらいはクリアできないと、実戦では使いもんにならんので)
A.EV>+1bps構造を1本以上発見する(例:現実寄りの執行コスト等想定、OOSで EV中央値 > +1bps かつ 95%CI下限 > 0)
B.EV>+0.5bpsでも持続性がある構造を発見する(例:OOS 14日で EV中央値 > +0.5bps かつ 週次EVが連続プラス かつ tail制約クリア)
C.「この条件では存在しない」と統計的に確定させる(例:OOSで EVの上側95%点 ≤ 0 → 「この条件では存在しない」)
B. 成長軸 — 自分を崩さない仕組みを維持する
専業は、技術だけでは続きません。
3月は、内省もKPI化します。
- A4吐き出しを週5回(習慣として復活させる)
- 公開記事を週1本以上書く
- 仮説に「最大5日寿命」ルールを適用(仮説によって寿命は可変だが、検証前に必ず決めて延長しない)
- EV>0.5bpsが見えたら小ロットで即実験
- 週1回戦略の骨子を「金になるか?」視点でレビュー
特に、「仮説の寿命」と「即小ロット実験」は意識的に入れます。(仮決めでも数値は必ず入れる)
研究に寄りすぎる癖を、設計で矯正します。
3月は、
爆発を狙う月ではありません。
焦らず、
でも曖昧にしない。
成果軸と成長軸を分けて、
「勝てる市場があるのかどうか」をはっきりさせる。
それが3月のテーマです。
Ⅷ. 3月の過ごし方
目標を決めただけでは、何も変わりません。
3月は「どう動くか」まで設計しました。
専業は自由です。
だからこそ、流されやすい。
それを防ぐための、生活レベルの設計です。
1. 朝・午前は“深掘りの時間”に固定する
一番集中できる時間帯である朝と午前中は、仮説の検証に使います。
- Rawデータの解析
- EV測定
- 仮説の白黒判断
- 戦略の是非決定
判断系の作業は、エネルギーの高い時間に寄せる。
午後や夜にやると、どうしても感情が混ざります。
朝は、なるべく機械的に。
2. 午後は整備と軽作業に回す
- ログ整理
- コードのリファクタ
- モニタリング改善
- 記事の下書き
午後はエネルギーが落ちる前提で設計します。
無理に重たい判断を入れない。
専業は、気合いで押し切ると後で反動が来る。
3. 夜は“強制終了”の時間にする
寝る前のA4一枚。
整理しない。結論を出さない。
ただ書く。
これをやる日は、翌日のブレが小さい。
3月は、これを優先事項として扱います。
4. 週単位で「金基準レビュー」を入れる
毎週一度、自分に問いかけます。
これ、金になるか?
美しいかどうかではない。
説明できるかどうかでもない。
金になるかどうか。
この問いを定期的に入れないと、
研究モードに偏り続けてしまう。
5. 禁止事項を決めておく
専業で一番怖いのは、焦りからのブレです。
3月は、あらかじめ禁止事項を決めます。
- 単一市場の方向性に戻らない
- KPI未達のまま次の戦略に逃げない
- 仮説の寿命を延命しない
- 一発逆転を狙わない
自由だからこそ、縛りが必要です。
3月も派手さはありません。
そして、爆益月間でもありません。
でも、
- 朝は深掘り
- 午後は整備
- 夜は吐き出し
- 週に一度は金基準
このリズムを守れたら、
少なくとも崩れはしない。
専業にとっての“強さ”は、
瞬間的な爆発力よりも、崩れないことだと思っています。
3月は、その土台を一段固める月にします。
Ⅸ. 失敗の定義
3月の目標を決めた以上、
「何をもって失敗とするのか」も決めておきます。
黒字が出なかったら失敗、
という単純な話ではありません。
それだと、毎月感情に振り回されます。
3月の失敗は、次の状態です。
1. 曖昧なまま月を終えること
「もう少しでいけそう」
「条件を変えれば改善しそう」
そんな感触だけを残して、
明確な白黒をつけないまま次へ進むこと。
これは失敗です。
存在するなら、存在すると言う。
存在しないなら、存在しないと言う。
どちらかを言えない状態は、
ただの先送りです。
2. 仮説に寿命を与えないこと
決めたはずの5日寿命を守らず、
情で延命する。
「ここまでやったから」という理由で続ける。
これも失敗です。
戦略に愛着を持ちすぎた瞬間、
市場から距離ができる。
3. 焦って土俵を増やすこと
黒字が出ないからといって、
- 新市場に飛びつく
- 新戦略を増やす
- 一発逆転を狙う
これは一番避けたい。
焦りからの拡散は、
専業の典型的な崩れ方だと思っています。
4. 自分の内政を崩すこと
A4吐き出しをやめる。
公開記事を止める。
睡眠を削る。
短期的には検証量が増えるかもしれません。
でも、これは長期的な失敗です。
壊れた状態で出した黒字は、持続しない。
3月の失敗は、
赤字になることではありません。
曖昧にすること。
情で切れないこと。
焦って拡散すること。
自分を崩すこと。
この4つを避けられたなら、
たとえ数字が伸びなくても、前進です。
専業は、結果だけでなく、
「どう進んだか」も自分で定義しないといけない。
だからあえて、失敗の定義を書きました。
Ⅹ. 1年後のゴールとの距離
私が専業として掲げている1年後(2027年3月)のゴールは、はっきりしています。
- 年利20〜30%の黒字証明
- 主力botを1本完成させること
- テール損失を構造的に固定すること
2月を終えた今、このゴールとの距離はどうか。
正直に言えば、まだ遠い。
黒字の安定には至っていないし、
主力botと呼べる一本も未完成。
数字だけを見れば、進捗は遅く見えるかもしれません。
でも、方向は間違っていないと思っています。
単一市場の方向性が難しいと確定できたこと。
楽観条件の罠を数字で潰せたこと。
負け構造を分解できるようになったこと。
これらはすべて、
最終的なゴールに必要な工程です。
遠回りに見えるかもしれませんが、
無駄な道を減らしている感覚はあります。
1年という時間は、長いようで短い。
ここで焦って設計を崩すと、
一気に距離が広がる。
逆に、崩れずに構造を積み上げれば、
ある日、急に線がつながる可能性もある。
今はまだ「途中」です。
でも、少なくとも
- 幻想は減り
- 判断は速くなり
- 検証の質は上がっている
ゴールとの距離を測る物差しは、
お金だけではない。
3月が終わる頃、
「存在する/しない」をはっきり言える状態に持っていければ、
1年後のゴールに一歩近づいたと言っていいと思っています。
遠いけれど、見失ってはいない。
今はそのくらいの距離感です。
Ⅺ. それでも続ける理由
1年前、私は
「個人で勝ちたい」
「歪みを見つけて取りにいく」
「botで本気で殴り合う」
そう書きました。
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仕事を辞めて仮想通貨botterになった話
こんにちは、よだかです。 2025年の3月に勤めていた会社を退職して、4月から仮想通貨botterとして本格的に舵を切ったので、これまでの経緯をまとめます。 なぜ仕事を辞めたのか なぜ仕事を辞めたのか ...
続きを見る
あのときは、
市場の歪みはもっと分かりやすいものだと思っていました。
そして、”気質的に向いていること”ならば、これまでやってきたことよりも早く成果を出せるだろうと思っていました。
11ヶ月経って分かったのは、
歪みは、思っていたより小さく、
思っていたよりすぐ消え、
思っていたより取りづらいということです。
さらに、”気質的に向いているからといって、早く成果を出せるとは限らない”ということです。(これは自明の理ではあるし、正直、書いていて一番恥ずかしいのはココ)
しかし、それでも、やめようとは思いませんでした。
理由は単純です。
私はやっぱり、
個人で勝負することが好きだからです。
会社員として働いていた頃、
「うまく回す人」になることに違和感を覚えました。
今は違います。
勝つも負けるも、自分の設計次第。
誰のせいにもできない環境は、
やっぱり性に合っています。
そして、”ぼっち”であることで「評価の源泉が濁らない」ことも心地よいです。
もう一つ。
bot開発そのものが、まだ面白い。
うまくいかない。
否定が続く。
数字は伸びない。
それでも、
- 仮説を立て
- データで潰し
- 構造を分解し
- また組み直す
この過程が、嫌いではない。
むしろ、静かに楽しい。
そして何より、
2月の自分は、壊れていません。
焦って土俵を増やすこともなく、
一発逆転に走ることもなく、
設計を崩すこともなかった。
1年前に書いた
「やめずに淡々と続けることが、一番の差になる」
という言葉。
今のところ、それだけは守れています。
11ヶ月でこの程度か、と思う気持ちはかなーりあります。
でも同時に、
11ヶ月、逃げずに向き合ったとも言えます。(でも、免罪符にしない。継続は上達の最低条件だから)
まだ証明はできていない。
でも、途中で降りていない。
それだけで、続ける理由としては十分です。
3月が終わったとき、
市場にエッジがあると言えるか、
それとも「この条件では存在しない」と言えるか。
勝てるかどうかはまだ分からない。でも、勝てる構造を探す覚悟だけは、1年前よりはっきりしています。
どちらになっても、
前に進んでいる状態にしておきたい。
派手さはないですが、
本気です。
3月末に「存在しなかった」と言えたら、それも成果。
対戦、よろしくお願いします。
淡々と続けます。次は、数字で返します。