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脳を鍛えるには運動しかない ジョン・J・レイティ

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運動が健康に良いことなど分かりきっている。そんな言葉は聞き飽きた、と過去の私は思っていた。習慣化するのが難しいのだ。ちょっと始めてはすぐ挫折し、またダメだったな、と自己否定。始めた時のワクワクが持続しないのだ。しかし、この本に出会って、そんな自己否定ループから抜け出すきっかけをもらえた。

本書の主張はただ一つ「運動しろ!ただし科学的に!」これだけだ。しかし、これをさせるための動機付けやデータの示し方が凄まじい。これまで世に出た運動の勧め系の本当は一線を画す内容。

何より理屈人間の私には、この本が科学的な知見を実例とともにこれでもかと示し続けてくることに圧倒され、気がついたらYouTubeで「筋トレ 継続 簡単」などと検索をかけていた。筆者の主張にまんまと乗せられたわけだ。自分にあった運動方法を探すのはそれ自体がワクワクするし、スタイルが変わった自分をイメージできる。

運動継続のために私が取り入れているコツがつ2つある。1つ目は「毎朝体重計に乗る」こと。数字がもたらす心理面への影響は大きい。2つ目は「If +Thenプランニング」と呼ばれるテクニックだ。「AしたらBする」というように行動誘発のトリガーを決めてしまうというもの。これがとてつもないの効き目を発揮する。

私の場合は、HIITという短い時間で負荷の高い運動と休憩を繰り返すというトレーニング方法を選んだため、キッチンタイマーを活用することにした。1日4分、20秒のバーピーと10秒の休憩を8セット。これをスタートラインに設定した。タイマーを4分にセットしたら、トレーニング開始。1日4分なので隙間の時間にすぐできる。Aが「キッチンタイマーを押す」で、Bが「バーピーを始める」となるわけだ。このテクニック、応用範囲は限りない。Aにはすぐにできる簡単なものを入れると良い。

ただし、個人によって適切な負荷は異なるため、自身の健康状態に合わせて適切な運動方法を選ぶよう心がけて欲しい。

それ以降は1年近く、 HIITを続けている。この経験から、間違いなく運動は人生を劇的に好転させると断言できる。思考習慣が変わり、体型が変わり、服装が変わり、周囲の評価が変わり、さらに思考習慣が変わり・・・と自身の変化に良い循環が出来上がった!本書から学びは、コスパが良すぎる!ブログでもYouTubeでも「運動 習慣作り」などと検索して、これを読んだ今日から全人類に運動を始めてほしい!自分にあった運動方法を選んで、自身の人生を変えていって欲しいと心から思う。

主に医療の面から人の脳機能を維持・改善するために運動が必要だと説く本書。これまで多くの人が何となく健康良さそう、病気の予防に良さそうと思っていた運動。それらの有用性を科学的根拠を示して立証していく。しかし、分かっていないことは分かっていないと書いてある点には好感が持て総合的にみても、良著と言える。

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