読書は人生を変える
読書をすることが良いことだということは誰しも知っている。
けれども、自分は読書をしているかと聞かれると自信を持って「はい」と言える人は少ないのではないだろうか。
実際に社会人の約半数は読書をしていないというデータがある。
読む時間がない・本を読んでも面白くなくて途中で読むのをやめてしまうなど人によって理由は様々あるだろう。
しかし、読書をする習慣があれば、これら半数の人たちとは違った人生が手に入るのだ。
今回の記事では、「娯楽としての読書」について焦点を当てている。
読書を楽しむための秘訣を「選ぶ」「読む」「振り返る」「共有する」の4点に分けて解説していく。
参考になれば幸いだ。
選ぶ編
おそらく最もハードルの高いファーストステップ。
読みたい本がピンとこないという人は、まずここを乗り越えよう。
方法は2つ。
「図書館に行く」
「本屋に行く」
実際に本に触れるという経験はバーチャルに勝る。
ネット上で選ぶのも悪くはないが、「読む本を決める」という楽しみは、現場で味わう方がはるかに大きい。
それぞれの良さについてまとめていく。
図書館に行く
地域の図書館には、本当に様々な本がある。
最大のメリットは「無料で借りられる」ということだ。
もちろんそれらは公共の財産であるため、丁寧に扱わなければならないし、書き込みなどもできない。返却期限も決まっている。
しかし、「無料」というメリットはそれらのデメリットを補ってあまりある。
これから読書を始めようという方にとっては、本の値段というものは決して無視できない要素だ。
新書であっても700円程度はするし、高い本であれば数千円はする。
絶版になってる本や図解が充実していたり写真が大きく載せられたりしている本もある。
図書館でそれらの本を借りることができれば、かなりの額を節約することができる。
私は社会人になってからも小説のほとんどは図書館で借りて読んでいた。
もう一つのメリットは「司書の助けを得られる」という点だ。
図書館に勤めている司書さんに読みたい本のテーマやジャンルを伝えることで検索をかけてもらうことができる。
知識のある方の手助けを受けることでハズレ本を引くリスクを大きく下げることができる。
いきなり司書さんに尋ねるのはハードルが高いという人も心配しないでほしい。
図書館には検索用のシステムも備え付けられていることが多い。
自分でキーワードを入力して、読みたい本に辿り着くことができる。
人見知りな私は、もっぱらこちらを利用することが多かった。
本屋に行く
書店には図書館とは違う魅力がある。
「手に取ってもらう」「売る」という前提があるため、売りたい本を圧倒的に目につくようにディスプレイしてあることが多い。
実際に本を手に取るハードルは図書館よりも大きく下がるだろう。
今の時期におすすめの本や新刊などが取り揃えられている。
トレンド感覚を身につけたい方や、手軽に読書を楽しみたい方は、まず書店に足を運んでみよう。
豊富なディスプレイのデメリットとしては「目移りしてしまって逆に選びにくくなってしまう」ということが挙げられる。
私が書店で本を買うときは、「購入金額の上限は〇〇円まで」「購入冊数は最低◯冊まで」というルールを決めている。
しかし、目移りを防ぐための最高の方法は「書店員に質問をする」ことだ。
相手はプロだ。大型の書店ならば彼らはそれなりの研修は受けているはずだ。
「手に取ってもらう」「売る」ということに特化した彼らの導きは、図書館の司書とはまた違った切り口となる。
アテにできる書店員さんを探してみるのも本屋巡りの醍醐味の一つだ。
買った本は借りた本よりも読もうと思う心理が働きやすい。
お金を払ったものに対してはその対価を求めたいという心理が働くので、読むという動機付けを強めたい人はお金を払って購入した方が良い。
お金を払って買ったものは無料で手に入れたものよりもずっと大切にできる。
私は、勉強用の本はお金を払って買うことにしている。
「読書は自己投資」という考え方が強いからかもしれない。
行動につながる知識というものに大きな価値を感じているからだ。
電子書籍での購入も併せて検討できると良い。
読む編
読書をゆったりと楽しむための環境づくりをしよう。
私が最も心掛けているのは徹底的にリラックスするということだ。
リラックスすることは集中状態を作り出す土台だ。
構えすぎず、自分の安心できる環境作りをすることを意識しよう。
おやつ・飲み物を用意する
本を汚したくないので、手が汚れないおやつが望ましい。
コーヒーやチョコレートは集中とリラックスを同時にもたらしてくれる最高の読書のお供だ。
コーヒーの香りは気持ちを穏やかにしてくれる。
飲んだ後は緩やかに集中力を高めてくれる。
ただし、睡眠導入には適さないとの研究データもあるため、私はコーヒーを飲んでも良いのは午後3時までと決めている。
チョコレートに関してはダークチョコレートを選ぶようにしている。
ダークチョコレートは低GI食品に認定されている。
血糖値の急激な上昇を防いでくれるため、長時間の集中状態を維持する手助けになるのだ。
ゆったりとした服を着る
肌の感覚は無意識に大きな影響を与えている。
私にとってはのんびりと落ち着いて過ごすにはゆったりとした服を切ることが最適解。
読書は誰かに強制されてやるものではない。
自分自身が最も落ち着いて楽に過ごせる服装をすれば良いのだ。
振り返る編
一言で良いので感想を書こう。
スマホのメモ帳にまとめたり、ノートに書き出してみたりするのも良い。
これが習慣化すると読書の楽しみが大きく加速する。
たった一言を書くだけでも読書の余韻が深まる。
続けるうちに一言では収まらなくなってくる。
アウトプット自体が楽しくなる。
「自分はこんな感じ方をするのだな」「こんな部分が印象に残ったんだな」などと、書いたことを見返すことで自分自身を再発見する機会となる。
自分の読書記録を5年ほど取っているが、始めた頃は1行程度だったものが1年続けると何十行にもなっていた。
自分自身の成長実感となり、とても嬉しくなる。
共有する編
ネット上に溢れる書評を読んでみよう。
個人的にはこの部分が1番の楽しみだ。
自身の考え方が最も深まる機会となる。
軽い読書会のような気持ちになる。
同じ感想を持つ人もいれば、まるで違う感想を持つ人もいる。
同じものに触れても様々な考え方をするのだということが分かるのも読書の醍醐味の一つ。
人によって印象に残った場面が違うので、本の内容を改めて思い出すことにもつながる。
しかも、誰かの感じ方・考え方・捉え方を知ることになるので、次の読書の楽しみ方について新たな視点を得ることにもなる。
擬似的に感想を交流させる経験がもたらすメリットは計り知れない。
書評に触れることで、たった一度きりで終わるはずだった読書が何倍もの価値を生み出してくれる。
まとめ
読書には楽しみを見出すポイントがたくさんある。今回紹介したものの中からできることを一つでも取り入れてみて欲しい。読書の楽しさに触れることで人生がをより豊かで幸せなものになる。本記事がそのきっかけになればこれほど嬉しいことはない。