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専業ぼっちbotterのログ2025年12月【9ヶ月目】

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こんにちは、ぼっちbotterよだかです。
12月の振り返りを整理しておきます。

12月の目標は大きく二つありました。

  • 需給解析型のトレードbotを本番リリースすること
  • アビトラ(CEX / DEX)botをリリースすること

結果から言うと、トレードbotはリリースできました
アビトラbotについては、途中で方針を切り替える判断をしています。


需給解析型トレードbotのリリースと運用状況

需給解析型のトレードbotは、12月中頃から本番ランを開始しました。
板情報と約定データを観測し、そこから力学的な収束点を算出してトレードするタイプのbotです。

現在は、

  • 取引頻度を落とさずに回す
  • ログを蓄積する
  • 毎日一つずつ仮説を潰す

という運用を続けています。

特に意識しているのは、
エッジ判定 → エントリ → エグジットの流れを整理し、
1トレードのサイクルをできるだけシンプルに保つことです。

この形にしたことで、検証が非常に効率よく回るようになりました。


仮説更新のスピードと変化

このbotは、モデルを作ってマーケットに直接ぶつけています。
そのため、仮説が更新されるスピードがかなり速い。

毎日、必ず何らかの学びがあります。

特に大きな変化だと感じているのは、以下の点です。

  • 時間窓を厳密に制限することで、見るべきものが明確になったこと
  • 指標のコアを意識して設計することで、シンプルかつ検証しやすくなったこと
  • 仮説を「殺す」ことで、次の検証フェーズに確実に進めるようになったこと

市場の実測値に基づいた検証なので、
仮説が死ぬのも早いです。

ただ、これは悪いことではありません。
明確な根拠を持って次のフェーズに進めるからです。


シンプルなbotとログの関係

シンプルなbotを作ろうとすると、
ログはむしろ多く必要になります

一つの仮説を証明するためには、
それ以外の可能性を否定する必要があるからです。

現時点では、
今考えていることが通用しなかったとしても、

「次はこれを試そう」

という案はすぐに出てきます。

むしろ困るのは、仮説が死なない状態です。
現在は、明確な定義を持って仮説を殺せているため、
安心して次に進めています。


アビトラbotの方針転換

アビトラbotについては、
CEX絡みのエッジが想定以上に弱いと判断しました。

そのため、12月途中で方針を切り替え、
DEXメインに舵を切っています。

現在は、

  • DEX同士のアビトラ
  • 構造上必ず発生する歪み

このあたりに注目してエッジ探索を進めています。

1月中には、
まともに動くアビトラbotを1本リリースするのが目標です。


動かさないbotを切る判断

12月は、三角アビトラbotをはじめ、
動かしていても管理コストや維持負荷が収益を上回るbotを停止しました。

メンテや管理の手間に対して価値が低く、
儲からないbotは今後も切っていきます。

正直、この判断には少し時間がかかりました。
典型的なサンクコストバイアスです。

今後は、

  • 作る前の段階で
  • 「これ以下なら切る」というライン

を明確にした上で開発します。


12月に有効だった運用ルール

12月を振り返って、有効だったと感じているのは以下です。

  • 市場を殴り続けること(botを止めない)
  • PnLを神とすること(それ以外は全て二次情報)
  • 振り返りで評価を入れない(事実のみを見る)
  • 90分タスクと散歩(ランニング)のサイクル
  • 設計思想の気づきをメモしておくこと

botを止めないということは、
毎日データが溜まり、毎日検証が回る状態を作るということでもあります。


仮説を殺すことが目的にならないように

一つだけ、常に意識していることがあります。

仮説を殺すこと自体が目的になってはいけない

PnLは神であり、
重要なのは「口座残高が増えること」だけです。

結果が全て。
botterとしての評価を、過程に適用しないようにしています。


振り返りのスケールについて

12月は年末の振り返りも行いましたが、
正直、手間がかかりました。

こまめに記録をとっているのですが、
4月頃の記述などはほとんど別人の考えのように感じました。

意識の面で地続きになっているのは、
せいぜい3ヶ月程度かなと思います。

来年からは、

  • 四半期(3ヶ月ごと)
  • 四半期スケールを踏まえた年次

このスケールでの振り返りを導入します。


来月の方針

来月は以下の方針で進めます。

  • トレードbotは継続運用
  • 必要であれば新サーバーを立てて並列稼働
    • ただし「なんとなく作らない」
    • 構造上説明できるエッジを前提にする

アビトラbotについては、

  • エッジ探索を最優先
  • 技術は後
  • あるか分からないエッジで開発しない
  • 小さく1本通す
  • 太くするのはその後

いきなり太いbotを作ろうとはしません。

来月も対戦よろしくお願いします。

-botter