こんにちは、よだかです。
「テクノロジーって、何のためにあるんだろう?」
そんな問いを改めて考えさせてくれたのが、今回紹介する一冊――**落合陽一著『デジタルネイチャー デジタルネイチャー 生態系を為す汎神化した計算機による侘と寂』**です。
メディアアーティストとして、そして研究者としても知られる落合さんの視点は、私たちが“当たり前”に感じていた世界の捉え方を根本から問い直してくれます。
読み終えたあと、ものの見え方が変わる。そんな本でした。
この記事はこんな方におすすめ
- 落合陽一さんの思想に触れてみたい
- テクノロジーの本質を考えたい
- アートや哲学を「自分ごと」として感じたい
- 思考の軸をアップデートしたい
デジタルネイチャーとは?
「デジタルネイチャー」という言葉は、テクノロジーと自然の融合を意味します。
人間は進化の中で、世界のあらゆるものに“名前”を与え、区別し、理解してきました。でも、そのラベリングは同時に、世界の見え方を狭めてもいます。
私たちは本当に、“世界をあるがままに”見ているのか?
実は、名前に縛られて、世界の豊かさを見落としているのではないか?
本書では、そんな視点から、テクノロジーが「感覚の拡張」を通じて新しい自然観を作っていく様子が描かれています。
テクノロジーが“人間”を変えていく
本書で特に印象的だったのは、身体と感覚のアップデートに関する考察です。
たとえば、
- 音が届く範囲を限定できる音響技術
- 指定された視点からのみ実像が見える空間演出
- 耳以外でも音を“感じられる”ライブ体験
など、テクノロジーがもたらすのは単なる便利さではなく、「世界をどう感じるか」という感覚そのものの変革。
さらに未来を見据えれば、生身の身体に代わって機械の身体を選ぶという選択肢もリアリティを帯びてきます。
「機械の身体でも“人間”であることは変わらないのでは?」という問いかけが、自然と浮かび上がってくるのです。
なぜ、アートが重要なのか?
本書の大きな魅力のひとつが、テクノロジーとアートを地続きで語っている点です。
アートとは、見る人の思考や感覚を揺さぶり、「今までの自分」に揺らぎを与える存在。
- 役に立つか立たないか
- すぐに使えるか使えないか
そんな物差しでは測れない価値が、アートにはあります。
アートは、自分でも気づいていなかった内面を引き出し、無意識のうちに閉じていた思考の扉を開けてくれます。
『デジタルネイチャー』では、そうしたアートの可能性と、テクノロジーとの未来的な関係性が、鋭く美しく語られています。
書籍を読んで感じたこと
本書を読みながら、まるで**「思考の旅」をしているような感覚**がありました。
- 世界の感じ方はもっと多様でいい
- 「人間とは何か?」という問いは、常に変化していく
- テクノロジーとアートは未来を切り拓く道具になる
そんな感覚が、じわじわと染み込んできます。
まとめ:思考を拡張したいすべての人へ
『デジタルネイチャー』は、ただのテクノロジー論でもアート論でもありません。
世界を、そして自分自身を“再定義”するための一冊です。
読む前と読んだあとでは、ものの見方が少し変わる。
そんな読書体験を、ぜひ味わってみてください。
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思考がぐるぐる回る感覚を、あなたにも。
きっと、あなたの中にも新しい視点が芽生えるはずです。
これまで見ていた世界が、少し違って見えるようになるかもしれません。
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