どうもよだかです。
あなたは日本史・日本の歴史について詳しく知っていますか?
学ぶのが膨大な量で、勉強すればいいか分かっていても、なかなか手がつけられない、、、。
そんな悩みを抱えていませんか?
百田直樹の「日本国紀」は、そんな悩みを抱えるあなたに日本史の楽しさを存分に教えてくれる素敵な本です!
私自身、歴史を学ぼうと様々な本に手を出してきました。
しかし、なんと、、、!漫画版の日本の歴史でも挫折をしています。(ちょっと情けない)
ところが、最近買ったこの本は内容が非常に面白くて、上下巻セットの上巻を一気に読んでしまいました。
今は、下巻を読んでいます。
ここまで日本史が苦手だった私が、どうしてこの本を楽しく読むことができたのか?
これを掘り下げていきたいと思います。
そして、同時に本書の魅力を語っていきます。
この本・記事を読んで欲しい人
・日本の通史をざっくり勉強したい
・日本史を楽しく勉強したい
・歴史には興味を持っているけれど何から勉強したらいいかよくわからない
魅力1:ストーリーがある!
本書はただ歴史を述べるだけではなく、そこに筆者の解釈の加わったストーリー形式になっています。
どの年代に何が起こったのかをつらつらと並べ立てるだけではなく、当時その場面であったであろうことやその時々で人々が考えていたことなどを織り交ぜているので、まるで自分がその時代で過ごしているかのような臨場感を味わうことができます。
これが本書に通要素を与えている大きな要因の1つです。
エンタメと歴史と勉強。
この3つが見事に融合しているのが本書の魅力の1つです!
魅力2:コアな人物紹介!
際立った活躍をした人物の紹介が面白い。
歴史人物紹介などで、あなたが面白いと思って聞けるのはどんな時ですか?
それは、本人の波瀾万丈な人生や際立った個性などが存分に伝わってくる時ですね。
本書では、その時代を作った人々の功績やはたまた悪行はたまた悪行などについて包み隠さず描かれています。
特に面白かったのは、足利義教。
彼は鎌倉幕府の将軍職を務めた人ですが、様々な改革を性急に進めすぎた一面が紹介されています。
人間的に非常に激しやすく他人に対しても 人々には恐怖の対象として認識されていたようです。
義教の暴虐ぶりが列挙されるくだりに、思わず関心してしまいました。
・儀式の最中に笑顔を見せた部下に対して、将軍を笑ったと怒ってを罰を与えた
・闘鶏見物で集まった群衆に自身の行列が妨げられたとして京都中の鶏を全て洛外に追放した。
・自身に説教しようとした僧侶の頭に灼熱の鍋を被せて二度としゃべらないように舌を切った。
・酌が下手な侍女をさんざん殴って髪の毛を切った。
・梅の枝が折れていたと言う理由で庭師に切腹を命じた。
・料理がまずいと言うことで料理人を処刑した
などなど様々な記録が残っているようです。
他の本では、人物の行動等についてなかなかここまで掘り下げていません。
他にも、多くの人物のこれまで知られていなかった行動や行為、歴史マニアでしかわからないような行動・実績などが詳しく語られていることが本書の魅力の1つです。
また、芸術文化の奥深さが様々に伝えられていることも面白かったです。
田沼意次の失脚から見る日本の意識の根深さ。
国際感覚と国家のプライドがトレードオフにあるということ。
日本が昔から海外との文化交流に対して、世界の中でも稀有なスタンスをとってきたということがよくわかります。
魅力3:目立たない人物への想いがある
本書の中で特に素敵だと思った言葉は「時代に隠れている人々に思いを馳せる」という部分でした。
当たり前ですが、歴史を作っているのは何も記録に残っている人たちだけではありません。
記録に残っている人々が活躍できたのは、それを成し遂げた人々の周りにいた人たちや、日々生活を送っている人々こういった人たちがあってこそ。
そう言う人たちがいたからこそ、国の歴史や文化が作られてきたわけです。
目立つ人物を紹介するだけでなく、そういった一般的な人々に対しての思いが語られている。
これがもっと素敵な本書の魅力だと言って良いでしょう。
歴史を大きな視点から説明しながらも、同時にそれを支えてきた人たちへの感謝を超えた温かい思いを感じることができるのです。
ただ知識を得て、それを羅列するだけの文章ではこのような事は起こりません。
本書を読んでいて心地よいな楽しいなと思えるのは、やはり見えない部分で支えている方々への感謝の思いがあるからなのだと思います。
これは他の歴史本ではなかなか感じられないことでした。
人を大事にする、人に感謝する。
そんなことを歴史を学びながらも教えてくれる本でもあるのです。
まとめ
最後まで読んで下さってありがとうございます。
楽しくわかりやすくストーリーを楽しむと同時に、歴史を学ぶことができる。
そして、人物の行動にはたくさん驚かれされ、文化史の興隆の魅力を肌で感じながら、その時代を支えた人々への感謝の気持ちも持てる素敵な本でした。
下巻も早く読み終わってしまいたい!
同時に、何か読み終わるのがもったいないような感覚もあります。
歴史物を読みながら時間が溶けていく体験ができる本です!
日本の歴史を楽しむ土台を作ってくれました!
(改めて、積読していた本にも触れてみようかな)
歴史系の本を読む時に大切にしたいのは、解釈の一つとして認識しておくこと。
ある種のエンタメとして楽しむくらいの距離感が心地よいですし、本気で研究者になるのであれば、それはもう一次情報に触れるしかありません。
脚注には、膨大な参考資料が挙げられているので、、、。
お勧めの本ですのでぜひ手に取って読んでみてください。
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