長編小説は、読むのに時間がかかってしまう、、、
一気に読まないと、内容を忘れてしまう、、、
小説を読んで感動したいけれど、どんな本を選べば良いのか迷う、、、
本記事ではそんな方々の悩みを解決できるよう、年間300冊読んでいる私がおすすめの感動冒険小説を7冊紹介します。
ファンタジー風で軽やかに読めて、ストーリーも分かりやすく、登場人物も魅力的というものを中心にい選んでいます。
それでは早速紹介していきましょう!
アルケミスト
「深く心に残る感動」と「人としての生き方の重み」が息づく素敵な小説。
羊飼いの少年・サンチャゴがエジプトのピラミッドを目指す旅の物語。
旅の途中での様々出会いが、サンチャゴを成長させていく。
主人公・サンチャゴの生き様やそれを支える先人達の導きが素晴らしい。
物語の中で出てくる言葉も、印象深いものが多い。
愛しているからこと信じて待つ
自分の中にある光を見つめて、それを道しるべにする
大いなる意思とつながる
冒険を楽しみながら、生き方の哲学も学べる良著!
旅のラゴス
静かな世界観と文体だが、息づくものは熱い。
旅人・ラゴスが様々な国を巡りながら、自身の旅の目的に迫ってくストーリー。
物語の舞台は、高度な文明を失い人々が様々な超能力を獲得するようになった世界。
テレポートや壁抜けなど、ファンタジー要素を取り入れながらも人間としての生き方・考え方は、現実世界のものとさして変わらない。
超能力とそれに向き合う人間達の生き様が巧みに描かれていて、物語に静かな感動を生み出している。
ファンタジーを静かに楽しみたいという方には、特におすすめの作品!
鹿の王
ファンタジー・医学・大切な人との絆・国家間の策略など、多くの要素をまとめて楽しめる一冊。
ストーリー展開に何度もハラハラさせられ、読み終えた後の感動も深い。
物語のあらすじ
帝国に奴隷として囚われて、岩塩鉱で労働の日々を送っていた傭兵・ヴァン。
ある日、その岩塩鉱が黒い犬の群れに襲われ、奇妙な伝染病が広がる
その病からただ一人生き残ったヴァンは、逃亡の途中で幼い少女を拾う。
少女をユナと名付け、共に旅する中で二人の間に絆が生まれていく。
一方、別の地では、若き天才医師ホッサルが、その病の原因を突き止めるべく、ヴァンとユナの行方を追い始めるのだった。
魅力あふれるキャラクター・舞台設定・ストーリー展開とどれも非常に練り込まれているので、最後まで一気に読めること間違いなしの一冊!
ブレイブ・ストーリー
宮部みゆきが描く長編ファンタジー。
主人公は、テレビゲームの好きな小学5年生・三谷亘(ミタニ ワタル)
RPG風の異世界冒険ものだが、単純な王道冒険ものとは一線を画す作品。
それは、主人公・ワタルが異世界に旅に出るまでの経緯にある。
冒険に出る動機が、他の作品における主人公達のそれとは大きく異なるのだ。
自身の暮らす現実世界での出来事を変えるために幻界(ヴィジョン)への旅立ちを決意するワタルの姿に、心を打たれる。
異世界に旅立つまでの現実世界での生活パートが物語全体の4分の1ほどを占める。
だからこそ、異世界での旅パートがより色鮮やかに迫ってくるのだ。
ワタルが異世界で出会う様々な仲間や敵キャラ達も魅力的。
旅の途中の出会いと別れ、物語の最後に下すワタルの決断。
感動できるシーンがいくつもあるおすすめの1冊。
新世界より
「SF×冒険×少年少女」という王道ジュブナイル。
キャラクター同士の掛け合いが面白く、長編にもかかわらず最後まで一気に読める。
自然豊かな集落で、「呪力」と呼ばれる超能力を使う人々が「バケネズミ」と呼ばれる生物を使役する未来世界の物語。
集落で生まれた少女・早季は、ある日、同級生達と集落の外へ出かける。
出かけた先で先史文明の残した記録に触れ、文明が滅びた理由を知ってしまう。
自分たちの暮らす集落が抱える秘密を知った彼女達のとる行動とは、、、?
SF展開・バトル要素強めの作品。
戦場のコックたち
第二次世界大戦に参加するアメリカ兵達が主人公。
兵隊といっても、主人公達は10代の少年たち。
推理ものとしての色が強く、彼らが任地で遭遇する事件を解いていくストーリー。
数々の謎解きが面白く、ミステリー作品としても楽しめる。
兵士兼コックという立場から、戦争への関わりは一風変わった視点から描かれる。
戦闘場面以外でのシーンの描写がメインで、舞台は戦場なのにどこかあたたかみのあるストーリー。
命を預けあう関係にある彼らの絆の深さは、読んでいてとても感動する。
絆が深いからこそ、別れのシーンの余韻も凄まじい。
キャラクターも個性的で、映像が目に浮かぶ。
ラストの「もうメガネなんかなくても生きていけるだろう」という言葉には泣かされた。
あとは野となれ大和撫子
「政治×戦争×青春」の同時展開。
仮想の国、アラルスタンを舞台にした物語。
後宮で教育を受けた少女達が、倒れゆく国を守ろうと奮闘する現代活劇。
臨時で大統領に就任したり、大臣を務めたり、ゲリラと争ったり共闘したりとハラハラする展開が続く。
この作品の面白さは、映画やドラマにするとさらに際立つはず。
政権奪取に伴って民衆を演説で扇動する場面は特に面白い。
主人公ナツキの在り方が力強く、周りの人を心を変えていく展開がアツイ。
イスラム圏の国が舞台であるため、アジア諸国の実情を知っていればさらに楽しめる。
物語の骨子が非常によくできていて、設定も凝っているため安心して読めた。
チェチェン紛争、原発事故、地球環境テクノロジー、各国が抱える戦争の傷跡なども絡んでいて、描写が非常にリアル。
アラルスタンがまるで本当にある国のように感じてしまう。
終盤の裁判シーンは、最高のクライマックス!
まとめ
読者を旅の主人公にしてくれる小説は数多くあります。
今回紹介した7作品は、どれも一風変わった角度から旅・冒険を楽しませてくれます。
感動できる場面が多く散りばめられていて、ラストにも大きな感動をくれる作品をまとめてみました。
ぜひ、手に取って読んでみてほしいです。
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