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【静かに味わいたい】1000冊以上絵本を読んだ私が選ぶ「感動をくれる絵本」7選【読み聞かせにも】

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こんにちは、よだかです。

最近、心が震える感動を経験しましたか?

出会いの喜びや別れの悲しみ、優れたものに向き合った時の大きな心の動き、、、。

感動体験子供の心大きく成長させてくれるもの。小さな頃から感動を味わう機会が多ければ、豊かな人間性が育まれます。

そして、感動を知っている人は、誰に対しても優しく接することができるもの。大人になっても心震える経験は大切にしたいですね。

今回は、子供から大人まで心に響く感動をくれる絵本を7冊選んでみました。

子供への読み聞かせに使うもよし、じっくり一人で読むもよし。

読み終えた後、心に打ち寄せる静かな感動を味わってほしいです。

それでは早速紹介していきましょう!

なきすぎてはいけない


大切な人との別れは、誰にとっても辛いものです。

この絵本は、後に残された人へのメッセージです。

自分がこの世をさった後、残った人たちにどんな気持ちで生きていってほしいのかを優しく伝えてくれています。

生きている限り、いつかはお別れの時が来る。

大事なことは、お別れした後に前を向いて歩いていけること。

丁寧に綴られたひとつひとつの言葉と優しい色合いの絵で、命について語る作品です。

おこだでませんように


子供ならではの健気さを見事に描き切った絵本。

小学1年生のぼくは、感情のコントロールが苦手で家でも学校でも怒られてばかりです。

親や先生に叱られても、ことの起こりをうまく説明できず、それが悔しくてさらにだんまりを決め込む悪循環、、、。

やんちゃでトラブルを起こしてしまう子、クラスにひとりはいたなぁと思い起こされます。

そんな子の気持ちに寄り添った素敵な絵本。

ラストシーンは涙なしには読めません。

読み終えた後には、心に優しさが溢れて人との関わり方を見つめ直そうという気持ちにさせてくれます。

おにたのぼうし


あまんきみこさんと岩崎ちひろさんのタッグが生み出すホロリと泣ける絵本。

節分の夜のこと。鬼の子おにたは、病気のお母さんを看病する女の子を見つけます。

女の子の健気な様子に胸を打たれたおにたは、彼女を喜ばせてやりたいと思い声をかけることに、、、。

おにたの気持ちは、いじらしくも切なくいつまでも心に残り続けます。

彼が女の子を想う嘘偽りのない気持ちが、物語のラストシーンを深く印象付けてくれます。

静かな世界にそっと降ってくる確かな感動がこの絵本には込められています。

読み終えた人の心に、思いやりや優しさがそっと届く。そんな素敵な絵本です。

アレクサンダとぜんまいねずみ


この作品は、レオ・レオニの絵本の中で最も難しい内容かもしれません。

それでも、ここで紹介したかったのは、ストーリーがダントツで素晴らしいからです。

ネズミのアレクサンダとおもちゃのネズミ・ウィリーの交流を描く中に、様々な気づきが得られるようになっています。

大切なものも、いつかはなくなるということ。

自分にないものを羨ましがる気持ちがあること。

相手が持っているものを欲しがるその思いが「尊敬」になるか「ねたみ」になるのか。

アレクサンダがかける願いごとが相手を想うことの尊さを教えてくれます。

「まほうのトカゲ」が「むらさきの小石」をくれるシーンからは、幻想的な世界観がさらに広がって読む人をグッと惹きつけます。

なんにもできなかったとり


物語に出てくる鳥は鳥らしいことは何もできません。

兄弟の鳥たちは至って普通に過ごしているので、その差が際立ちます。

表情が描かれるわけでもなく淡々と描かれる各場面が、なんにもできない鳥の辛さを想像させます。

何にもできない鳥が見つけた、自分にこそできることとは?

人は、そこにいるだけで誰かの居場所になれる。

自信のない人にこそ読んでほしい絵本です。

おまえうまそうだな


絵本だからこそ伝わる感動があるということをこの作品は教えてくれます。

食うか食われるかの世界に「」を描いた絵本です。

これほどダイレクトに感動を伝える作品には未だかつて出会っていません。

出会いの喜び、成長に寄り添う嬉しさ、別れの悲しさ、、、。

ユニークな絵と感動のストーリーで、涙を誘う作品です。

かたあしだちょうのエルフ


身を呈して何かを守った経験はありますか?

そして、自分が守っているものが自分から離れていったとしても、それを守っていく強さはありますか?

物語に登場するダチョウのエルフは、動物たちにとって英雄的存在です。

しかし、ある時、仲間を守るための戦いで傷つき片足を失ってしまいます。

元気を失い弱っていくエルフから徐々に距離を置き始める動物たちを描くシーンには、胸が苦しくなります。

エルフが最後まで守り抜きたかったものは、何だったのか?

彼の生き様を示すラストシーンに感動が詰まっています。

ビロードのうさぎ


クリスマスに男の子にプレゼントされたぬいぐるみ。

ビロードでできたうさぎは、大切にされて「男の子の本物のうさぎ」になれた気がして幸せでした。

しかし、別れは突然にやってきて、、、。

エンディングにたどり着くとホッとした気持ちになれて、映画を見ていたような感動が味わえます。

この本を読むと「ほんものってなんだろう?」と自然に考えてしまいます。

いつも一緒にいる心地よさと安心感。ぬいぐるみであっても、思いを込めたものには人格が宿るのかもしれません。

子供の心を大切にしたくなり、寄り添う温かさを取り戻させてくれる絵本です。

おまけ:よだかの星


本ブログのタイトルは、この作品から拝借しました。

宮沢賢治の作品の中でもトップクラスにおすすめしたいお話です。

本来絵本ではないのですが、挿絵も素敵なので紹介します。

物語に登場するよだかは、「よだか」という名前だけで、鷹から生き方を否定され、居場所を追われることになってしまいます。

自分の名前を捨てられないよだかは、自分を慕ってくれるカワセミの制止を振り切って、住み慣れた森を離れて飛び立ちます。

よだかの生き様は到底器用とは言えるものではありません。

しかし、どんなことがあっても自分を曲げることなく飛び続けようとする姿は、読者の心を奮い立たせてくれます。

ラストシーンでは、よだかが求めていたものが本当に手に入ったのか、じっくり考えてみたくなる作品です。

まとめ

最後まで読んでくださり、ありがとうございます。

お探しの本は見つかりましたか?

感動体験は、幸福な人生を送る大切な要素です。

親子での読み聞かせや、じっくり楽しむ読書として今回紹介した絵本が役立つと嬉しいです。

今後も、皆さんのお役に立てる記事を更新していきます。

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