「アメリカの高校生が学んでいるお金の教科書」を紹介。
どんな本?
お金にまつわる知識が網羅された本。
この本を読むとお金に関する知識が確実に身について、自分の資産を形成したり守ったりする力が身につく。
ここに書かれていることを覚えて実践していけば、大きな損をするリスクは激減する。
読んで欲しい人
- お金に強くなりたい
- 経済の勉強をしたい
- 資産を守る方法や考え方を知りたい
- お金に関わることをしている全ての人
得られるもの
- お金にまつわる知識
- お金と正しく付き合うマインドセット
- 損しないために気をつける具体的なポイント
- お金に関してさらに学ぼうという意欲
お金とは
お金とは目的を達成するための手段である。
額面に振り回されてはいけない。
大切なのはあくまで自分が幸せに生きることだ。
お金を使って人生の何を達成したいのかをよく考えることが大切だ。
まずは自分で行うべきことがある。
支出・収入・資産を区別しよう。
実際に支出と収入を紙に書き出して、バランスを把握する。
家計を管理することで、自分の持っているものの性質が分かる。
そうすることで、着手すべき点がはっきりする。
アドバイスを仕事にするファイナンシャルプランナーなどの専門家もいる。
しかし、彼らは会社に雇われているという前提がある。
そのため、会社の利益追求という形態から逃れられず、結果としてフェアではない判断をしてしまうことがある。
そこで個人で営業しているアドバイザーなどを利用すると良い。
彼らの場合は、報酬はサービスの対価だ。
フラットに付き合うことができる可能性はグンと高まる。
ビジネス
全員が知っておくべきことがある。
それは、誰もがビジネスの輪の中にいるということだ。
社会で暮らす限りはそこから逃れることはほぼ不可能だ。
ビジネスにおいてお金がどうか関わっているのか知っておいて損はない。
ビジネスの組織・形態は大きく分けると2種類。個人事業主か会社である。
1,個人事業主
個人が行うビジネス。
複数の個人事業主が共同するゼネラル・パートナーシップという形態もある。
利点は単純明快であること。
個人とビジネスが一体化しているため、ビジネスの借金も資産も個人のものとなる。
欠点は法律上も財務上も利点がないということ。
住宅ローンや個人ローンを組むのが難しい。
ビジネスか個人に問題があったときに大きなリスクを負う。
ビジネスと人とを切り離せないため、倒れる時は共倒れとなる。
ビジネスの破産は個人の破産なのである。
また、会社が負った責任を全て個人が負担することにもなる。(「無限責任」)
それでは困るので、そのリスクを軽減するために考案されたのが会社というシステムだ。
2,会社
こちらはリミテッド・パートナーシップと呼ばれる形態だ。
特定の個人が責任を負う・他の出資者は投資した分だけ責任を負うという決まりの下で運営される。(「有限責任」)
手続きにより「法人」となる。
法人
会社組織を人間のような存在として扱う仕組みのこと。
契約を結ぶ・お金を借りる・出資金を集める・裁判を起こすなどの行為を会社が行なっていると扱うことができるようになるため、これらの行動の結果で株主や経営者に直接的な影響を及ぼさない状況を作り出すことができる。
例えば、会社が大きな損益を出したときに、個人の資産から会社の借金を返さなくて良いケースなどが挙げられる。
事業計画
事業を起こすときには、どんな提案を持っているかということが非常に大切だ。
・誰に 何を どうやって届けるのか?
・そのための 資源 は どこから どうやって 獲得するのか?
これらを網羅した計画を立てることが最低限必要になる。
メインの仕事と副業
メインの仕事にコミットしながら、副業をするという選択肢を持つことも大切だ。
副業によって新しいスキルが身につく。そのスキルはあなたの市場価値を高め、あなた自身を守ってくれる。
銀行と貯金
銀行の役割は、お金を預かり世の中に回すことだ。
個人から預かったお金を、会社や企業に融資という形で貸し出す。そしてそこで上がった利益の一部を回収することで、銀行としての仕事を成立させているのだ。
昨今、電子バンクが広まりつつあり、上記のような銀行の仕事は人の手を離れつつある。
「貯める」とは「使わないこと」
お金を貯めるにはまず、使わないと決めることだ。
これが、将来お金を手に入れることに直接つながる。
なぜなら使わない分は、手元に残るからだ。
一見当たり前のようだが、これができている人は多くない。
お金があるということは、未来の選択肢が増えるということだ。
貯金のルール
1,別にする
まず、収入から使わない額を決めて、それを分ける
可能であれば収入の20%が望ましい。
2,切り離す
次に、特定の口座に入れてしまう。貯金専用の口座を用意するのが理想的だ。
3,使うのを難しくする
ここが最重要!一定期間は引き出せないような制度を利用することで、使うためのハードルを上げる。意思の力に頼らないという点は、欲求と付き合うことと似ている。
経済面
インフレについての言及。物価が上がることで購買力が下がる。
経済成長の指標となるので、多くの研究がなされている。
様々な指標があるが、インフレ率は1〜2%が理想とされている。
経済が活性化しているのかどうかを見ていく際に参考になる。
お金との付き合い方
うまい話はまず疑うというスタンスが超重要。
これらの言葉には気をつけよう。全てアウトだと思っておくくらいで丁度良い。
・今なら無料!
・リスクゼロ!
・秘密を教えます!
・人生変わります!
・誰でも成功できます!
自分が理解できないものは触らない
例えば、デリバティブ。
これは原資産から派生した金融商品のこと。
素人が手を出してはいけないものの一つ。
先物取引も同様だ。
高度に洗練されたものに触れたければ、しっかり勉強・実践を積んでからにしよう。
金融詐欺
世の中には詐欺と呼ばれるものも多い。
しっかりと勉強して、自分の身は自分で守れるようになっておこう。
見分ける手がかり
1,リターンが高すぎる
2,運用成績が安定しすぎている
そのためにもビジネスの相場を知ることが必要だ。
例えば、株式投資は年利5%なら優秀!という知識があれば、「年利10%の運用が確実です!」などという謳い文句に騙されることはなくなる。
ギャンブルはするな
全てのギャンブルは胴元が勝つシステムになっていると知っておこう。
そうでなければラスベガスのカジノはとっくに潰れている。
パソコン・スマホのパスワード管理も大切だ。
ネット環境を利用するのが当たり前の現代においてはこれは必須だ。
・最低12文字以上で、意味のない言葉の羅列が理想的とされる。
例えば「Brp4HIp7xi0tV」などのような文字列だ。
しかし、これはちょっと現実的ではない。
そこで
「自分しか知らない数字」
「好きな作家・テレビ番組・国名」
「自分にとって意味のある言葉・アルファベット」
これらを組み合わせて配置することをお勧めする。
さらにパスワードは年に1回は変更しよう。
その他にもここで紹介しきれなかった有益な情報が数多くある。
まさに「お金の教科書」。
お金に関する基礎・基本。
手元に置いておいて何度も読みたい。
【読書・感想】成長欲求は悪なのか?【資本主義を終わらせるステップ】
アクションプラン
- ・これからもお金に関する本を買う
- ・自分自身に投資する
- ・副業をもつ