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【いじめをなくす】1000冊以上絵本を読んだ私が選ぶ「相手の立場を考えさせる絵本」7選【優しさの原点】

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こんにちは、よだかです。

あなたはいじめを経験したことはありますか?

いきなり暗い話題になってしまいましたが、学校現場でいじめが増え続けていることは事実です。

これはいじめの定義が年々ハッキリして来ていて、認知しやすくなったことも件数増加の原因の一つです。

加害者も被害者も傍観者にも、いじめは全ての人に傷跡を残してしまいます。

相手の立場になって考えるということがいじめをなくす方法ですが、ネットが爆発的に普及して直接のコミュニケーションが減少しつつある現代では、人と関わるチャンス自体がなくなって来ているのも事実です。

そこで絵本の出番です。言葉とイラストで価値観を届けてくれる絵本は、心を育てるのにうってつけ!

いじめ予防の考え方・いじめの事例・相手の気持ちを想像するなど様々なアプローチを授けてくれる絵本を7冊選びました。

子供の心を育てるために、ぜひとも活用してください。

もちろん、大人が読んでも心に刺さる内容です。

それでは早速紹介していきましょう。

しかえししないよ


日野原重明さんの紡ぐ言葉といわさきちひろさんの優しい絵が織りなすオアシス。

一つ一つの詩から伝わる言葉の尊さが心に響きます。

「しかえししないよ」以外にも数編の素敵な作品が掲載されています。

心が洗われて、清々しい気持ちになれる絵本です。

わたしのいもうと


この本の内容はハッキリ言って重たいです。

いじめを経験したいもうとがどんな様子で過ごしているのかを描いた絵本で、ページをめくるのがとても辛い。

エンディングも決して明るいものではなく、もたらされるのは心にぽっかりと穴が空いたような虚無感

ひしひしと伝わるいじめの残酷さ。

この本から発せられるメッセージは非常にシビアです。

だからこそ、読んだ人の心に必ず何かを残してくれる作品です。

本当のことを言ってもいいの?


相手にとって本当のことを伝えるだけが正しいことではない。

理屈では分かっていても、なかなか実行できないもの。

特に子供のうちはその素直さ故に、誰かを傷つけてしまうこともしばしば、、、。

この本の主人公リビーもそんな一人です。

相手に正直であろうとすればするほど、周りの友達を傷つけてしまいます。

子供ならではのあるある話満載ですが、大人の心にも刺さるストーリーです。

物事には伝え方がある、ということを改めて教えてもらえる作品です。

ひとりひとりのやさしさ


この作品もいじめられる子が出てきます。

「わたしのいもうと」ほど重たくはないですが、ラストシーンのやるせなさには心が苦しくなります。

主人公はいじめの傍観者という立場なので、いじめに関わっていないという意識の人には特に深く刺さるストーリーです。

ちょっとしたきっかけから、徐々にエスカレートしていくいじめの様子がリアル。

簡単なようだけれどできなかったこと。後悔の念が残るほろ苦い思い出。

ひとりひとりのやさしさが このせかいを ちょっとずつ よくしていくのですよ」という言葉が心に残ります。

この絵本は「今からあなたにできることはなに?」と問いかけてくれているのです。

わたしのせいじゃない


小さなサイズの本でストーリーも短いのですが、心にズシンと響く内容です。

ひとりの女の子が泣いていて、周りのみんなは口々に「自分のせいじゃない」と言います。

この本が伝えるメッセージは「無関心の恐ろしさ」。

人間を本当の意味で追い詰めるのは、攻撃ではなく無関心なのだということをハッキリと伝えてくれます。

人は誰からも関心を持たれなくなった時、その存在の意味を失ってしまうのだ、と震えが走ります。

人と人とがあたたかく関わり合うことこそが、人の心を救ってくれるのだと信じたくなる絵本です。

さっちゃんのまほうの手


涙なしには読めない作品。今回紹介する本の中でもイチオシの絵本です。

肢体の障害というデリケートなテーマを扱った本で、長年売れ続けている作品でもあります。

この作品が描くのは、子供同士の関わりで生まれる理不尽さとそれを受け止めようとする大人の葛藤です。

みんなと違うことって悪いことなの?と悩む主人公のさっちゃんに、お父さんがかけてくれる言葉が本当にあたたかい。

何度でも読み返して、心に勇気を補充できる素敵な作品です。

この絵本は、あなたの心に違いを大切にする意思を授けてくれます。

みえるとかみえないとか

絵本作家:ヨシタケシンスケさんと美学・現代アート学者:伊藤亜紗さんの共作絵本です。

とある星に降り立った僕が出会ったのは、様々な宇宙人たちでした。

彼らとの違いやそれぞれの文化に驚かされながらも、そのギャップをどことなく楽しんでいる様子がこの本のみどころです。

違いを尊重し楽しめるワクワク感は、人に向ける優しさの原点になります。

伊藤さんの著書「目の見えない人はせかいをどう見ているのか」が原作となっているという本作。

立場の違いを良さであると捉えることが、この絵本の伝えたいメッセージなのだと感じます。

まとめ

最後まで読んでいただいてありがとうございます。

お探しの一冊は見つかりましたか?

相手の立場に立って考えることが、人に向ける優しさの原点です。

今回紹介した本が、優しい関わりを生み出すきっかけになることを願っています。

今後も皆さんのお役に立てる記事を更新していけたらと思います。

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