絵本

【大人にこそ読んでほしい】1000冊以上絵本を読んだ私が選ぶ「大人向けの絵本」7選【番外編も】

Pocket

こんにちは、よだかです。

皆さんは、大人になってから絵本を読む機会はありますか?

「絵本は子供が読むもの」と決めつけてはいませんか?

実は、たくさんの言葉や表現を知っている大人だからこそ楽しめる絵本がたくさんあるのです!

教養・感動・ブラックユーモア、時にはちょっとした恐怖なども、、、。

絵本を楽しむ特権を持つのは、子供だけではありません。

今回は、心をより広く育てたい大人にこそ届いて欲しい絵本を7冊選んでみました。

最後には番外編もつけてみました。

それでは早速紹介していきましょう!

ちがうねん

かわいらしいイラストと関西弁の翻訳が絶妙にマッチしている本作。

帽子をかぶった小さな魚が独り言のように「ちがうねん」と呟きながらどこかへ向かっていきます。

実は、その帽子は別の大きな魚のもので、、、!

どこか暗い雰囲気を漂わせるストーリー展開に軽快なテイストの関西弁でリズムを持たせるコンビネーションは、他の作品には見られない長所。

ストーリーはシンプルで読みやすくエンディングまで一直線なのですが、ラストシーンは非常に考えさせられる作品です。

結末について、読んだ人同士で話し合ってみるの面白いですね。

シンプルな構成の中にブラックユーモア漂う、ちょっぴり不安を煽る絵本です。

あいしているから

大切なものほどそばに置いておきたくなる気持ちを、誰もが経験したことがあるでしょう。

この絵本は、そんな気持ちと向き合う強さを教えてくれます。

森で拾ったひな鳥を育てることにしたモグラのモールくん。

彼はひな鳥のことを大切に思うあまり、ひな鳥をカゴに入れて地下室に閉じ込めてしまいます。

両親の説得も「だって、愛しているんだもん」と突っぱねるモールくん。

そんなモールくんの心をほぐすきっかけが巧みに描かれていて、ラストシーンには思わず涙がこぼれそうになります。

本当に大切なら、手放してあげよう。そんな気持ちを大人の心に優しく蘇らせてくれる素敵な作品です。

ぼくを探しに

自分に欠けたものを追い求める人たちには絶対に読んでほしい作品です。

自分に足りないものを探し求める過程には、いくらかの楽しみがあります。

しかし、手に入っていないものを追い続けるのは不幸です。

足りないものに幸福を見出そうとしてる限り、いつまで経っても幸福にはなれないという皮肉、、、。

この絵本は、今持っているもので十分に幸せなのだ、ということをそっと伝えてくれます。

シンプルなイラストと小気味良いリズムの翻訳で深い学びをもたらしてくれる絵本です。

うろんな客

エドワード・ゴーリーの代表作。

彼は、世界一ダークな絵本作家と言っても過言ではないでしょう。

数多の絵本好き達だけにとどまらず、熱狂的なファンが多数存在するエドワード・ゴーリー。

そんな彼の作品の中では、この作品は最もマイルドな作風です。

突如、家に上がり込んで好き勝手に振る舞う「うろんな客」。

彼(?)の仕草や行為は、とても可愛らしくてユーモラス

そして、そんな彼(?)を追い出そうとする一家の面々、、、。

「うろん」とは「確かでなく、怪しいこと。うさんくさい」という意味。

正体も分からず、ただただそこにある彼(?)の存在はどこか不気味さも漂わせます。

この本の魅力は語り尽くせぬほど余りあるもので、実際に手に取って読んでみるとその魅力は何倍にも膨れ上がります。

ゴーリーの描き出す世界の一端に触れるきっかけをこの作品から感じて欲しい!

このあとどうしちゃおう

私はヨシタケシンスケさんの絵本や著作は、ほぼ全て購入するほどのファンです。

彼の生み出す作品は、子供から大人まで幅広く届く作風を持っています。

全年齢に届く絵本を生み出し続ける彼の作品の中でも特にお勧めしたいのが本作品「このあとどうしちゃおう」。

無邪気な想像力をこれでもかとばかりに広げまくって「死」というテーマに向き合った絵本です。

全ての物事がどこかでゆる〜くつながっているのかもしれない、ということを気づかせてくれるストーリー。

読み終えた後に押し寄せる静かな感動は、明日から人に向ける優しさを何倍にも高めてくれることでしょう。

フレデリック

小さな野ネズミ達が一生懸命働く中で、ただ一匹働かないネズミがいました。

彼の名はフレデリック。

周りのネズミ達は、冬を越すための食料を必死に集めているのに、フレデリックはひとりじっとしています。

働かないのかと尋ねられても「こう見えても働いているよ」と返す彼。

やがて訪れた冬は、ネズミ達に厳しい寒さをもたらして、、、。

そんな中、フレデリックは思いもよらぬ方法で彼らを救ってみせたのです!

この本を読むと、自分たちが如何に限られた発想の中で生きているのかということを思い知らされます。

優しい絵とストーリーですが、そこから伝わってくるのはそれぞれの生き方を大切にしてほしいという思い。

何度読んでも心に温かさを呼び起こしてくれる最高の1冊です!

このよで いちばん はやいのは

さて、このよでもっともはやいものはなんでしょう?

あなたはこの質問にパッと答えられますか?

この作品のラストには、その問いの答えがあります。

子供に読み聞かせする時には、さらっと読んでも良いかもしれません。

けれども、大人がこの本をさらっと読んでしまうのはもったいない。

じっくりじっくり考えを深めながら読んでほしい絵本です。

原作は1960年代のアメリカの作品ですが、素敵な訳を伴って新しい作品に仕上がったのが本作品!

ただ意地悪なクイズなのではなく、考える過程自体に価値があるということを改めて教えてくれる絵本です。

番外編:悪い本

原作は作家の宮部みゆきさん。

この本ははっきり言って怖いです。ですので、怖いのがダメという人には購入をお勧めしません。

ただし、本気で絵本による恐怖を味わってみたい、怖い物好きという方には強くお勧めしたい本でもあります。

私はこの本を読んで、「絵本でもここまで怖いということを表現できるのか!」と感動を覚えました。

子供に読み聞かせしたらトラウマ級の恐怖体験になってしまうかも、、、。

大人がじっくりと向き合って夜中に一人で読んでください。そこらへんのホラー映画よりも遥かに良質な恐怖体験が得られます。

まとめ

最後まで読んでいただきありがとうございます!

読んでみたい本は見つかりましたか?

大人だからこそ、絵本の世界にもう一度飛び込んでみて下さい。

子供の頃とは全く違う世界を体験できます!

もちろん、子供のいる方は読み聞かせに使ってみても良いでしょう。

これからも、皆さんのお役に立てる紹介をしていけたらと思っています。

【文字がなくても伝わる感動】1000冊以上絵本を読んだ私が選ぶ「字の無い絵本」7選【大人も楽しめる】

【癒されたい人必読!】1000冊以上絵本を読んだ私が選ぶ「癒しをくれる絵本」7選【ほっとする】

【脳に投資しよう!】年間300冊読書する私が選んだ思考を鍛えてくれる本7選【一生モノの学び】

-絵本