どうも、よだかです。
あなたは、今後の時代を生き抜く独自のスタイルを持っていますか?
きっと、多くの人が今のままの生活が変わらずに続くと思っていることでしょう。
確かに、それは一面では真実です。
しかし、現代はテクノロジーが私たちの生活に深く入り込んでいて、システムの動きを認識するのが非常に難しい時代です。
スマートフォンやそのアプリがどのような仕組みで動いているのか、きちんと説明できますか?
本書を読むと、その問題と向き合う方法を学ぶことができます。
それはズバリ、「暗黙知を持つクリエイティブ・クラス」になること。
テクノロジーが加速しつつある現代、新たな時代の働き方を示してくれる一冊!
落合陽一さんの描く未来の働き方とその概要をまとめていきます。
この本・記事を読んで欲しい人
・新たなスタイルの働き方を知りたい
・クリエイティブなことを仕事にしたい
・落合陽一さんの思想に触れてみたい
本書の魅力
本書の魅力は、なんと言っても非常にわかりやすい言葉で書かれていること。
テクノロジー関連の書籍って、専門用語が多くて、読んでいる途中で疲れてきてしまうことってありませんか?
本書で使われている言葉は、そのほとんどが簡単な言葉でまとめられていて、読む時のストレスがほぼありません。
ちょっと読むことが得意な中学生くらいでも、十分理解できる内容です。
文章表現もとても優しくて、読み手が疲れない工夫が数多く見られます。
例えば、「資本主義」を「お金がお金を産むシステム」のこと、と表現しています。
文中には、このような言い換えがたくさんあるため、内容を非常に理解しやすいのです。
分からない言葉を自力で調べなくて良いので、筆者の主張にスムーズに辿り着けます。
本書の内容を理解すると同時に「わかりやすい文章」の工夫も学べる本です!
クリエイティブ・クラスとは?
本書で語られる「クリエイティブクラス」とは、圧倒的な専門性を持つ研究者のことです。
「研究者」とは、誰もやっていないことを探し続けることが仕事です。
あなたがクリエイティブ・クラスになることを目指すなら、成功者を追いかけるだけでは不十分です。
価値を認められていることを発見したら、「なぜ、今の時代に価値を持っているか」を考えましょう。
クリエイティブであることを支えるのは、コピー不能な専門性を持つことが大切。
圧倒的な専門性を磨き抜くことで、あなたは唯一無二の存在に近づいていきます。
コピー不能な専門性を見つける5つの問い
・それによって誰が幸せになるのか。
・なぜいま、その問題なのか。なぜ先人たちはそれができなかったのか。
・過去の何を受け継いでそのアイデアに到達したのか。
・どこに行けばそれができるのか。
・実現のためのスキルは他の人が到達にしにくいものか
自分の専門家としてのテーマを徹底的に深掘りするために、この5つの問いを常に意識しましょう。
両輪を回せ!
もう一つ重要なのは、リベラルアーツとメカニカルアーツの両輪を意識すること。
リベラルアーツとは、「頭の中でイメージながら考えていく。もしくは人による観察・解釈を中心とした学問」のこと。
メカニカルアーツとは、「手を動かす仕事」のこと。
これまでは、「リベラルアーツ」が高尚な学問だと見られてきました。
”頭脳労働”や”知的生産”という言葉からも、その重要性が感じられるでしょう。
しかし、現在は、コンピュータの発達によって、メカニカルアーツが一気に拡張した時代。
例えば、金融工学においては、これまで人が手を動かしていた分野にコンピュータによる拡張がもたらされました。
その結果極めて複雑な金融商品が生まれ、世界を巨額のマネーが飛び交う舞台に変えました。
メカニカルアーツのもたらした資本力が、リベラルアーツの力を凌いだ例と言えます。
メカニカルアーツを切り離されたリベラルアーツは、それ単体では価値を発揮しにくくなってきています。
思考と行動の両輪を意識して、どちらも使いこなせる人材であれば、その力を最大限に発揮させることができるのです。
抽象的なアイデアを実装できるだけのスキルも併せ持つ人材が「クリエイティブ・クラス」なのです。
テクニカルな専門性というのは、手を動かして実際に触れてみないことには身につきません。
みんながアクセスできる知識ではなく、専門性の高い機械的技術を学んでいきましょう。
思考体力をつけるべし!
とはいえ、これらのことを成し遂げるのは簡単なことではありません。
クリエイティブ・クラスになることを目指すのであれば、私たちが日々を過ごすプラットフォームを疑い、その外側に出る必要があります。
既存の枠組みの中では、新たなアイデアは生まれないからです。
そのために、「思考体力」をつける必要があります。
思考体力をつけるために必要な問い
・コンピュータとは何か?
・プラットフォームとは何か?
現代は、プラットフォームの存在そのものが見えにくくなっている時代です。
多くの人が、”その存在を意識できないプラットフォーム”に取り込まれています。
スマートフォンやSNSを日常的に使いこなしているように感じていても、そのものの本質自体に思考を巡らせたことはありますか?
日々、当たり前に触れていることの価値や意義を本気で問い直してみることで、思考体力は確実に伸びていきます。
まとめ
最後まで読んでくださってありがとうございます。
本書の中で特に印象深かったのは「その世界を回す人々の営みを理解せよ」という言葉です。
私たちの過ごすに日常に、もはや当たり前に存在しているテクノロジー。
ですが、それを開発・運用している人間が必ずいます。
ただただその便利さを受け取るだけでは、新たな価値を生み出す人間にはなれません。
それどころか、コンピュータを運ぶ都合の良い装置になってしまうでしょう。
本書が提案するのは、真の意味での「テクノロジーとの付き合い方」と「それに伴う働き方」。
クリエイティブ・クラスを目指すことが、突破口になります。
本記事を読んで、本書に興味を持たれた方は、ぜひ一度本書を手に取ってみてください!
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