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【絵本が描く哲学】1000冊以上絵本を読んだ私が選ぶ「ヨシタケシンスケの絵本」7選【殿堂入りも紹介】

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こんにちは、よだかです。

みなさんは、ヨシタケシンスケさんをご存知ですか?

彼は可愛らしいイラストと心に深く刺さるメッセージ性を融合させた唯一無二の絵本作家で、「りんごかもしれない」で世間の評価を集めて以来、ヒット作を生み出し続けています。

絵本以外にも、イラストレーターや作家などクリエイティブな方面で様々なキャリアを展開しています。

絵本好きの人々の間にとどまらず、ファンを増やし続けているヨシタケシンスケさん。

彼の作品の魅力は、何と言っても作品世界の根底に流れる哲学です。

彼の作品は、子供から大人までどんな人の心にも必ず何かを届けるパワーがあります。

読んだ人が、自分の人生や生き方についてふと考えてみたくなる。

絵本に学ぶ哲学という表現がこれほどぴったりくるシリーズは、他にはありません。

本記事では、そんな彼の作品を7冊紹介します。読んだ後に、心に残った感想と対話したくなる体験を得るチャンスです。

それでは早速紹介していきます!

りんごかもしれない


あなたは、ひとつのりんごから何を連想しますか?

ひとつのりんごの在り方をめぐって、様々な空想が無限大に広がっていく作品です

心の在り方一つで、世界の形は如何様にでも変わっていきます。

出発点がたまたまりんごだっただけ。

「ものの見方は様々」なんて言葉を遥かに飛び越えて、圧倒的な「捉え方の授業」が始まります

あなたの見ている世界には、新たな気づきに溢れています。

ぼくのにせものをつくるには


自分がもう一人いたら、何をさせますか?

どんな人でも一度くらいは考えたことがあるのでないでしょうか?

この絵本の主人公・ケータは自分のニセモノをロボットに様々な面倒くさい役割を頼もうとするのですが、思いもよらず自分について深く考えることになります。

自分のことを知るのは、深く楽しい人生の醍醐味の一つ

自分自身の姿にだんだんと迫っていくケータ君を描くストーリーは、読んでいる人に「自分自身はどんな人間なのか」という問いを与えてくれます。

絵本版「自分探し」とでも呼ぶべき1冊です!

りゆうがあります


思わずしてしまうクセのひとつやふたつ、あなたにもありますよね?

他の人から「やめなさい」と言われそうな行動にもきちんと理由があるのだから、、、。

男の子が次々の思いつく「素敵なりゆう」にお母さんも思わず呆れ顔。

けれども、そこに感じるのは諦めではなく「そんな考え方のあるのね」という心の余裕。

別の解釈を生み出すことで、心のちょっぴりのユーモアを生み出してくれる素敵な作品です。

ふまんがあります

「ふまん」VS「理由」


様々な「どうして攻撃」を繰り出す女の子とその攻撃を軽やかにいなしていくお父さん。

お父さんの答えはどれも秀逸で、女のが毎回納得させられそうになっている表情が微笑ましい。

どの答えも突飛で素敵なものばかりで、親子の絆や交流のあたたかさが伝わってくる作品です。

私たちは、大人になるにつれて疑問を持つことがどんどん減っていきます。

幼い心で身の程知らずに疑問を投げかけている分、日々の感動に気づきやすくなるもの。

この本を読むと、子供の心で日々の生活に隠れた「なぜ?」をもう一度探してみたくなります

ころべばいいのに


嫌いな人がいてもいい。

苦手なことがあってもいい。

この本が伝えてくれるメッセージは「自分を自分のまま愛する」ということ。

人間は不完全で醜くく、だからこそ魅力的で美しい。

嫌なことを言語化する営みの中で、他の誰でもない自分の正体を探る

そして、そんな自分の正体は常に変わり続けるのです。

その時その時の在り方があって良い。

自分であり続けようとすることに、生きる意味があるのだと教えてくれる作品です。

つまんないつまんない


退屈を感じたら、それは面白さを発見するチャンス

この本を読んでから、「つまんない」に出会うのが楽しみになりました!

誰もが感じるだろう「つまんない」という気分をこれでもかと解体・分析してくれる絵本です。

何が「つまんない」で、何が「面白い」のか。

そもそもの考え方や発想に迫る営みは、まさに哲学そのもの。

「つまんない」を追求することって実は「おもしろい」という不思議。

だんだんと境界が分からなくなってきたのなら、この本の魅力にハマった証です!

にげてさがして


今苦しい思いをしている人に届いて欲しい絵本

メッセージのひとつひとつが優しくあたたかい。

好きなことに出会える幸せ。そしてそのそばにいられる安心感。

私たちには、大事なものを見つけ出すまでに、多くの辛いことがあったのかもしれません。

辛いことからは逃げたって良いさがし続けることをやめなければ、絶対に「好き」と出会えるのだから

殿堂入り:あるかしら書店


読みたい本が見つからないアナタに送りたい素敵な1冊。

「何でもある書店」の店長さんが、お客さんの「あるかしら?」に「ありますよ」と本を差し出してくれるのですが、差し出す本のアイデアがどれも素敵なものばかりで「やっぱり本っていいな」と思わせてくれます。

読書という概念を丸ごと楽しむということに特化して、溢れんばかりのアイデアを展開する作者の発想力に驚かされます。

クリエイターの頭の中をのぞける貴重な作品でもあります。

全ての本好きと、これから本好きになりたい方に届いて欲しい!

まとめ

最後まで読んでいただきありがとうございます。

ヨシタケシンスケさんの作品に興味を持っていただけたでしょうか?

絵本に学ぶ人生の生き方を是非とも体験してみて欲しいです。

ヨシタケシンスケさんの活躍はまだまだ止まりません。

今回紹介した絵本が、あなたの人生をちょっとでも前向きにするきっかけになれば、これほど嬉しいことはありません。

今後も、皆さんのお役に立てる情報を発信していきます。

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