こんにちは、よだかです。
ジム・クウィックの「LIMITLESS 超加速学習」を読み終えたので、内容・感想をまとめていきます。
誰もが一度は「賢くなりたい」と思ったことがあるはずです。
明晰な思考力、優れた判断力、ストレスに屈しないポジティブな捉え方、人の心の機微を察する能力などなど、、、。
賢くなることは人生そのものを大きく変化させるきっかけになるということは、みんな頭では分かっているのです。
けれども、多くの人が自分よりも賢い人達を見て「自分には無理だ」と言い聞かせてしまっているのが現実です。
「自分はあの人とは違う」「生まれつき賢いからそんなことが言えるのだ」というネガティブな反応が刻み込まれてしまっているのです。
この本の筆者もそんな人間の1人だったとのこと。
しかし、脳に合った学び方を身に付け、ぐんぐん力を伸ばし、今では多くの人に「学び方」を教える立場にあります。
「自分のは無理」「できっこない」「やっても無駄」
本書では、そんな思い込みからあなたを解き放ち、脳の持つ可能性を最大限に引き出す方法や思考法が紹介されています。
本書から得た最大の学びは「問いの重要性」です。
脳に合った学び方を知って、一気に賢くなりたい方必読の一冊です!
特に面白かった部分をマインド・スキルに分類して3つずつ紹介していきます。
マインド:可能性×手段×目的
脳の持つポテンシャルに制限をかけているのは、大別すると3つの要因があります。
基礎的なことですが、だからこそとても重要な部分です。
①自分の能力や社会のあり方など自分自身が作り出した根強い信念や態度や暗黙の思い込みがある。
②行動を起こすための目的が正しくなかったり、行動するためのエネルギーが不足していたりする。
③何かを達成するための具体的な手段が分かっていない。
これらのうち、思い当たるものはありますか?
これら3つがうまく解消された状態で初めて脳は最高のパフォーマンスを発揮できるのです。
自分にとって不足している部分を正しく見極めましょう。
とはいえ、すぐさま自身をメタ認知して行動を起こすことができれば苦労しませんよね?
一体どうすれば、自分の状態を正しく捉えることができるのでしょうか?
マインド:良い問いをもつ
本書で語られるものの中で、最も根幹となる部分です。
脳の機能を活性化させるためには「良質な問いをもつ」ことが最重要です。
本書で紹介されるスキルの根幹を支える部分なので、ここはしっかりと理解しておきましょう。
誰しもが行動に何らかの理由を与えてほしいと感じています。
人の脳は行動の後から理由を考えるようにできています。
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「どうすればこの状況を良くできるか?」
「今この瞬間に何をすべきか?」
「これからすべき最善の一手は?」
「この選択は幸せにつながるか?」
自身が行動するきっかけをくれる問いを連続的に用いることによって、今この瞬間の頑張りが生まれます。
思考が変われば行動が変わり、さらに新たな思考が生まれます。この思考にさらに問いをたたみかけることで学び際限なく加速していくのです。
良い言葉やスキルに出会ったら、すぐさま以下の3つの問いを投げかけて、その答えを紙に書き出しておきましょう。これからのあなたの人生を大きく好転させてくれるはずです。
①どう使えるのか?
②なぜそれを使わなければならないのか?
③それはいつ使えるのか?
持っているスキルに自覚的になるだけで、スキルそのものの精度が飛躍的に高まります。
どんな場面で有効なのか?そもそものそのスキルの効果は何なのか?を意識しておくと、思考というスキルそのものを最大限の威力で運用できます。
また、繰り返し用いることで、だんだんと精度の高いスキルを無意識に使うことができるようになります。
マインド:二手先まで考える
戦略を立てるときのメンタルモデルとして非常に強力な効果を発揮する思考法です。
この思考法を習慣にすると、他人が見えない世界が見えるようになります。
方法は非常にシンプルですが、運用には少しコツがいります。
①「それで(この行動・戦略を取ったら)次はどうする?」と今この瞬間の立場で自問する。
②「その行動・戦略が5日後、5ヶ月後、5年後にどう見えるか?」と時間をおいた立場で自問する。
③それぞれの答えを一覧にして、自分の取りうる行動をシミュレーションする。
この方法を取ることの最大のメリットは、時間をかけてより深く吟味したという体験を得られることです。
未来から眺めてみるという発想は、大局的な思考を促してくれるのでおすすめです。
スキル:ポモドーロテクニック
25分作業をして、5分休憩をする。
集中力を生み出すと同時に、記憶力も向上させる学習方法です。
時間制限が設けられることで脳に締切を意識させ、集中力を高めます。
また、作業に区切りを儲けることで無意識下で印象づけが行われます。
出来事の「初め」と「終わり」は記憶に残りやすいので、25分で一旦区切るというのは、記憶の定着に役立つのです。
YouTubeなどでもポモドーロテクニックを簡単に利用できる動画が配信されています。
活用してみましょう。私のおすすめは環境音を取り入れたものです。色々試してみてください!(本記事執筆中もこれを聴いて作業をしています)
スキル:フローを再現する
極度の集中状態であるフロー。この状態に入ると疲れを感じることなく長時間の作業に没頭することができ、しかも作業自体に幸福感を感じるというまさに奇跡のような状態です。
実はこのフロー状態は、再現する方法があるのです。これもスキル自体は単純ですが、準備が必要なのでじっくりと腰を据えて取り組んでみてください。一度身につければ、生涯にわたってあなたを助けてくれるスキルになることは間違いありません。
①注意をそらすものを全て排除する(1人になる・スマホは別の部屋に置く・作業に必要なものだけを置くなど)
②1.5~2時間を確保する
③好きなことをする
④その時間で何を達成したいかを明確にする
⑤少し頑張ったら超えられるハードルを設定する
この中で最も難しいのは⑤で求められる適切なハードルの高さです。何度も仮説と検証を繰り返しながら、自身のフローの再現方法を身につけていってください。
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スキル:アクティブな反応をよびおこす
五感をフル活用して、学びを加速させる方法です。
「身体感覚は脳の働きと密接に結びついているから、複数の感覚を関連させながら学習をした方がいいよ」ということです。
本を速く読みたい場合は、読む部分を指でなぞりながら読みましょう。
私はこの方法で、読む速度が1.3倍になりました。効果の高い人では、2倍ほどの成果が出ます。目は動くものを追うので、自然と指先に注意が向いて、読むべき場所に集中できるようになるのです。
また、「1,2,3...」と数を唱えながら読むことも速読につながります。読みながら喋る。敢えて別々のことを行うことで、脳は文字をイメージで捉えようとするので、脳の機能を引き出すことにもつながります。
私は、「1〜10」まで唱えたらまた1に戻るようにしています。この読み方をするようになってから、読んだ内容をずいぶん楽に思い出すことができるようになりました。別の本を読んでいるときや実際の生活場面で「あ、これってあの本に書いてあったことだな」とか「今、あの学びを使う場面だな」と感じることが増えたのです。
まとめ
最後まで読んでいただきありがとうございます。
本書には、他にも自分の得意な学習スタイルを診断するワークや学習効果を最大化する7つの習慣、短時間で大量にインプットしてそれらを忘れないようにする方法などが紹介されています。
私は、学習そのものの根幹を支えているのは「良質な問い」をもつことであると学ぶことができました。脳科学を学ぶことで、これからも学習方法そのものをアップデートし続けていこうという思いがより一層高まりました。
学習そのものがもっともっと楽しくなることが約束された1冊。学習の方法そのものを見つめ直してさらなる学習効率を手に入れ、多くの学びを人生の武器に変えたい方には是非ともお勧めしたい素晴らしい本です!
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