どうも、よだかです。
あなたは、テクノロジーが進歩していく未来を生き抜く自信はありますか?
今回紹介する「仮想空間シフト」は、テクノロジーが発達していく世の中で生き残る術を提案しています。
時代に先駆けて学ぶのか?
はたまた取り残されるのか?
本書を読むと、仮想空間がもたらす可能性の一端を知ることができます。
この本・記事を読んで欲しい人
・仮想空間の可能性を知りたい人
・テクノロジーの進歩する世の中に不安を感じている人
・テクノロジーの発展がもたらす未来像を知りたい人
変わるもの①仕事と暮らし
仕事はオーケストラ型からジャズ型に変わります。
ジャズ型とは、必要なときに必要な人材が集まって仕事をして、仕事が終わればチームは解散するという働き方。
現在日本で主流になっているオーケストラ型とは、常にチームが組まれていて、変化の激しい時代には対応できないタイプの働き方です。
我々が意識しておくべきことは、新しいテクノロジーが導入されても慣例を被せて使ってしまうということです。
例えば、ZOOMが導入されても従来の慣習に則って”1時間の会議をする”と決めてしまうというようなことです。
場所や時間にとらわれずに会議ができるツールを使いこなせていない典型例です。
クリエイティブな仕事をする人にとっては、通信技術の発達によってどこでも仕事ができるということは非常に大きなメリットになります。
なぜなら、自分がアイデアの湧きやすい環境に身を置き続けることができるからです。
リゾート地で心の余裕を保ちながら過ごして常にアイデアの出しやすい環境で仕事に取り組む。
本書ではこのような働き方を”リモートワーカー”ならぬ”リゾートワーカー”と称しています。
また、自動車や住む場所のの共有が行われるシェアリングエコノミーが進み、モノを所有するコストが大幅に下がっていきます。
変わるもの②人間と社会
場所や時間の制限が薄れた仕事の仕方が浸透すると、仕事に意義自体が変化します。
すると、仕事はエンターテインメントになります。
やらされているだけの仕事には誰も見向きもしなくなります。
仕事における”熱狂”が人を惹きつける重要な要素となり、仕事を作る人はより良いイシューを見つけられる力を磨く必要が出てきます。
(ここでいう”イシュー”とは、「世の中をこうしたい」「世の中はこうあってほしい」という理念のようなもの)
しかし、より良いイシューをむつけるためには、運動量を増やしてイノベーションを起こすしかありません。
止まらずに進み続ける人だけが、イシューにたどり着くことができるのです。
予定調和の中ではイノベーションは生まれないのです。
イノベーションを起こすには、新しい技術を楽しんでいるアーリーアダプターを見つけることが大切です。
まずは彼らに追従するアーリーマジョリティになることを目指しましょう。
一つずつ着実にステップアップしていくことができます。
変わるもの③人生
仮想空間上では、誰もが変幻自在のアイデンティティを獲得できます。
自分の在り方を選ぶ自由度が飛躍的に高まります。
複数のコミュニティに所属することが可能になるので、必然、依存先が増えます。
これは一つがダメになっても、また別の依存先が残っているという点で、自身の人生が安定することに繋がります。
本書では、このことを「人生のポートフォリオをつくる」と述べています。
仕事というのは、自分の社会の中での有用性を確認する作業です。
仮想空間へのシフトが進むと、都市というフィクションが剥がれて、個人が接する機会が増えていきます。
地方に住む人が増えることによって、人々が直接関わる機会が増えます。
お互いに役割を持って関わることになるので「ありがとう」が増える社会になることが予想されます。
テクノロジーの発展が人と人とをつなぐのです。
変わるもの④国家と行政
教育コストも低下していきます。
現在でも、有名大学の講義がネット上で無料で見ることができるようになっていて、そこで学びを得た人々が世の中に大きな貢献をするという事例が出てきています。
誰もが「知の高速道路」に乗れる時代が来たのです。
仮想空間を主として過ごすようになると、現実世界での服の需要は低下します。
実は、アパレル関係の廃棄量はものすごい量になっています。
資源の浪費や処理にかかる費用も馬鹿になりません。
服に関する廃棄が改善されることで、環境問題の改善にもつながるのです。
都市に住む人が減ることで、地産地消が進み、食料等の輸送コストが低下します。
特に興味深いのは、”円”がなくなるかもしれないということです。
地方での経済圏が主流となるため、大きな共同体での通貨を使う必要が薄れていくと予想されるからです。
心配されること
しかし、良いことばかりではありません。
懸念されるのは「価値観ディバイド」と「レギュレーションディバイド」です。
順番に見ていきましょう。
価値観ディバイド
一般的に考えて、46歳以上の人たちの多くは、仮想空間シフトから取り残されて孤独と不安を抱えることが予測されます。
この年齢層は、テクノロジーの発展が顕著になった時期にすでに価値観が固まっていた世代だからです。
また、仮想空間シフトは民主主義の敵になる可能性も秘めています。
なぜなら、仮想空間主体で過ごす人々は、現実世界での苦しみに鈍感になるからです。
例えば、若者たちに焦点を当てて考えてみましょう。
介護が必要な高齢者と実際に接すると、その人たちの苦労を身をもって知ることができます。
しかし、仮想空間ではそのような経験を積むことできません。
”生きた経験”をしない世代は、そういった人たちの苦労を知らないまま成長していくのです。
レギュレーションディバイド
既得権益を手ばさない人がたちは、制度そのものを維持しようとします。
現在、日本の政治の中核を担っているのは、仮想空間シフトに抵抗を示す50~60代の人々です。
彼らが仕組みを作っている限りは、早急に体制が変わることはないでしょう。
だからこそ、今のうちに仮想空間シフトを行い、体制の変わり目に慌てないように備えておくことが重要なのです。
アクションプラン
加速空間シフトに備えるアクションプランが全部で10種紹介されています。
そのうちの3つを紹介します。
①ナメすぎず、ビビりすぎない
バーチャルの世界では、自分から行けない人は確実に取り残されます。
仮想空間上では、リアルの世界とルールが異なり、距離や人格を超えたつながりが生まれます。
これがメリットであり、デメリットでもあるのです。
物怖じせずに進んでいける人は、つながりが増えレバレッジのきく関係性をどんどん構築していきます。
一方で、自分からアクションを起こせない人は、いつまで立ってもつながりを作ることはできません。
また、仮に物怖じせずにどんどん出ていける人でも、レバレッジのきかせ方を見誤ると悲惨な結果が待っています。
②リスクとリターンのバランスを取る
これは①にも通ずることですが、自分が取れる範囲のリスクを取るように心がけましょう。
具体的には、稼ぐための仕事と熱狂のための仕事を分けて考えるということです。
生活に足るための収入を得ながらも、熱狂のための仕事(稼ぎにならない可能性もある)をするということです。
どちらかに偏った仕事をするのではなく、自分のリソースを投下できるバランスを考えて過ごすことが大切です。
③階段のステップを小さくする
どんなことでも、突然大きな変化をさせようとすると必ず揺り戻しを食らいます。
急激に変えようとするのではなく、一つずつゆっくり丁寧に変えていくことが必要であると心得ましょう。
基本的に、人は変化したくない生き物です。
その場に止まっていることを心地よく感じる本能があります。
変化に強い種が生き残ってきたその子孫が我々であるとはいえ、安定して過ごせる土壌が整っている現代、放っておいてもなかなか死ぬことはありません。
社会全体の変化は、時間がかかって当然であるということよくよく覚えておきましょう。
まとめ
最後まで読んでくださってありがとうございます。
仮想空間シフトがもたらす未来が、現実感を持って伝えられていると感じました。
ジャズ型の仕事形態は既に実装されていますし、アーリーアダプターが大きな成果を上げやすいことも事実です。
また、生活の基盤が仮想空間に移ることのメリットとデメリットを伝えてくれる内容でした。
後半のレギュレーションバインドに関する言及は、歴史的観点から見ても説得力があります。
社会システムの支配層が既得権益を手放せないことで世の中の変化が減速するのは、時代の常です。
けれども、現代は多くの人がその事実に気づくことができる時代です。
変化はゆっくりであるけれども確実に起こっている。
自分自身も、時代の流れを見る目を養いながら一つ一つの行動を自分の意思で決めて生きていきたいです。
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