読書

「読む」は「ガス抜きとパワーアップのハイブリッド」であるという話

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よだかです。今回は、「読書」に関する私のスタンスを整理してみました。

読書はかなり好きな方だという自覚があり、気の向くままにたくさん本を読んできました。ここで改めて自分自身の定点観測をしつつ、今後私が選ぶであろう本を絞っておくのも面白いかな、と感じた次第です。

なお、以下の思考及び嗜好傾向は私のこれまでの読書ログをAIに投げつけて「私を分析してみろや」と挑発した結果生成されたものをさらに私が魔改造したものです。そのため、これを読んでニヤニヤできるのは、多分私だけです。悪しからず。

──本の虫でもなければ “積ん読の墓守” でもない。
ただ、面白そうな本は全部“武器”になる……はず。


1. ざっくりポリシー

  1. ハッピー改心エンドはお断り
    ご都合主義で丸く収まるくらいなら、悪役が悪役のまま終われ。
  2. 孤高ヒーロー & ダークヒロイン推し
    “賢くて強い女性”が巨大組織をフルボッコ? はい、即ポチ。
  3. ミステリは二段オチ以上
    「解いた!」と思った瞬間に作者のドヤ顔が飛び出すタイプが最高。
  4. 実用書は“失敗マニュアル”重視
    は?ブラックスワン? むしろ捕まえてペットにするわ。
  5. 寝る前は読まない
    興奮ホルモンで寝つきが地獄になる⇨夜はまったりゲーム。

読書を「修行」と呼んでしまうと、ページは急に重く感じられます。ですから、まずは楽しさを最優先にすると決めています。誰からもおすすめもまず読みません。そんなもんは自分で決める。悪役が最後まで悪役のまま散っていく爽快感、二段落ちミステリで作者にドヤ顔を決められる瞬間、ブラックスワンをペットのように飼いならす背徳感──こうした刺激が、私にとって本を開く一番の着火剤です。ルールは確かにありますが、選ぶのは「テンションが上がるもの」だけ、と決めています。


2. フィクションの「栄養素」チェックシート

栄養素作品に出たら即歓喜
孤高+美学強キャラが自分ルールを死守・賢い奴が盤面操作◎
構造バグ帝国・国家・強大な組織や構造の欠陥があばかれる→暴かれてもなお堅牢
二段落ちトリックの下にもう一段ギミックがあるもの・最後まで見抜かせない
制御された暴力“やりすぎ寸前で踏みとどまる”剣戟 理性を伴う残虐さ
悪のまま完走改心せず退場 or 生き延びる or 栄える

好きな要素を嗅ぎ取ったものは、シリーズ丸ごと手当たり次第に読む。
逆に「友情パワーで大団円」「ご都合ハッピー展開」「構造の破綻」の匂いがした瞬間、タブを閉じる。

物語はカロリーメイトではありません。腹に落ちる“栄養”が含まれていなければ、すぐに棚へ戻します。孤高のヒーローが放つ無慈悲で硬派な雰囲気は高たんぱく、読者を裏切る二段落ちトリックはビタミン 、改心しない悪役繁栄エンドはほどよい脂質──この三つが揃えば、むしろご褒美です。


3. ノンフィクションは「自分アップデートパッチ」

  • 失敗学 & リスク経済
    • N・タレブ、レイ・ダリオなどで「偶然に負けない体質」を注入。
  • 脳・集中・行動ハック
    • 脳科学や習慣化の本でブレイン&ライフハック。
  • ハッキング & ゼロデイ(脆弱性)
    • TCP/IP の抜け穴本などはボットの新ネタ探し。

読み終わったら 「使える抜き書き」→ Bot パラメータ & 翌日の行動 に即反映。
座学だけで終わる本は存在しない。全部“現場送り”。

専門家が血のにじむ失敗を記録した一冊は、私にとって個人用バグフィックスそのものです。リスク経済の本で安全装置を増設し、脳ハック本でクロック周波数を底上げする。読み終わったら「使える抜き書き」をすぐ行動リストへ移し替えます。適用されない知識は、未インストールのパッチと同じだからです。


4. 読書フローは「高速 ZIP → 低速発酵」

  1. Audible 3.5× で概要を胃袋に流し込む。
  2. 手書きノートに ローギア粘度 でゆっくり再構築。
  3. ChatGPT に投げて 「ここ甘いぞ」 とツッコミをもらう。
  4. 抽出エッセンスをコード・生活・トレードに貼り付け。

読みっぱなし禁止。
“読んだら 24 時間以内に実装 or 生活へフィードイン” が掟。

最初に Audible を 3.5 倍速で聴いて内容を圧縮入力します。次に手書きノートでゆっくり解凍し、ローギア思考へ切り替えます。この速度差でアイデアが“結露”する瞬間がたまりません。最後に ChatGPT にツッコミを頼み、蒸発しがちな思考を再蒸留して、より濃いエッセンスだけを残します。


5. ガス抜きとしての読書

  • 脳内圧が上がったらホラー or ダーク SF
    怖がってドッと汗かくと、妙にスッキリ。人も現象もダブルで怖いやつ、好き。
  • 物語で感情を放電 ⇒ 再構築で物理排熱
    読む → まとめる→ ツッコミ入れる。このセットで脳がクールダウン。
  • アウトプットもガス抜き
    ラジオで喋って、2×速セルフレビュー。違和感も共感も次の武器に。

頭のなかで火花が散りすぎた時は、ホラーやダークSFを開いて恐怖という冷却水を注ぎます。心拍がドクンと跳ねるたびに精神圧が下がるのが分かります。恐怖感情に伴う冷や汗とともにストレスも排出。読む → まとめる→ ツッコミ入れる。この一連のメタ認知プロセスが、私の脳をクールダウンしてくれるのです。ラジオでのアウトプットも自分の鏡像。メタ的に自分を眺めることのできる習慣の一つとして活用しています。


6. 最近の「即ポチ候補」

タイトル期待ポイント
ブラインドサイト脳科学×宇宙ホラーで覚醒度 MAX:脳科学で宇宙にケンカを売る狂気の船旅に期待しています。
ゴールデンカムイ欲望で動く変態が最後まで変態:欲望むき出しのクセつよキャラたちが、最後まで欲望のまま突っ走る点が気になっています。
Broken Earth母親が地殻変動をぶん殴る:母親が地殻変動を素手で止める──そんな壮大な“親子喧嘩”が読める作品を逃す手はありません。

タイトルを見ただけで動悸が速くなったら、それは自分の“推し栄養素”が含まれている合図です。


7. まとめ:読む理由は3つだけ

  1. 強くて賢いキャラに“鏡像”を投影
  2. 失敗パターンを買い取って“地雷マップ”にする
  3. 脳内タンクの高圧ガスを安全に放出

本は修行でも逃避でもありません。武器であり、冷却装置であり、爆薬です。
読んで壊し、組み直し、次のページでまた新しい自分をロードしていきます。

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