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【音楽というステージを超えたアート!】セッション【映画紹介】

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どうも、よだかです。

あなたは、音楽の素晴らしさを語ることができますか?

今回紹介回する映画「セッション」は、音楽を愛する天才同士がぶつかり合う作品です。

それぞれが、音楽の可能性を信じながらも、全く違う信念を持っていて衝突する。

愛すべきものは一緒なのに、どうしてそうなってしまうのか?

近しいからこそぶつかる圧倒的な個性同士の駆け引きが楽しめる作品です!

本作品のあらすじと見どころをまとめていきます。

こんな人におすすめ!

・音楽をテーマにした映画が観たい

・才能とは何なのかを考えたい

・ジャズ音楽が好き

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あらすじ

主人公アンドリュー・ニーマンは、音楽大学に通う1年生。

幼い頃からドラムが好きで”偉大なジャズドラマー”になりたいという志を持っている。

ある日、練習に打ち込むニーマンに、1人の男が声をかける。

彼の名は、フレッチャー。

音楽大学では、かなり名の通った有名教師だ。

フレッチャーから自身の指揮するバンドに入るよう勧誘されたニーマンは、喜び勇んで参加する。

しかし、ニーマンを待ち受けていたのは、想像を絶するフレッチャーからのスパルタ教育だった。

偉大なドラマーになりたいニーマンと、鬼教師フレッチャーの関わりが生み出すものとは、、、?

見どころ

ニーマンとフレッチャーを繋ぐのは、音楽に対する深い愛情。

それは愛情を超えた信仰とも呼べるレベルのもの。

全ての展開は、ラストシーンのために用意されていたと思わせる締めくくりは、”圧巻”の一言!

また、ニーマンの成長も見どころの一つ。

最初はフレッチャーの気迫にたじろいでいたニーマンが徐々に成長していく様が、リアルな人間像を感じさせてくれます。

ニーマンの覚醒

初めのうちは、ガールフレンドとのデートを楽しんだり、音楽を極めるためにそれっぽ言い訳を伝えて別れたり、、、。

自分からフっておいて、再び復縁を期待して連絡したり、と人間臭さのあるニーマン。

20歳ほどの年齢って、そんなもんだよなぁと思って観ていたので、ラストシーンでの覚醒ぶりには本当に驚かされました。

物語の中盤でも、文字通り血が滲むような練習を繰り返し、バンドのメインドラマーの座を勝ち取ったニーマンでしたが、それを遥かに上回る躍進ぶり。

ニーマンの「ジャズドラマーとして生きることから逃げない姿勢」が、フレッチャーの心に突き刺さます。

これまでの確執を一気に乗り越えて、ものすごく高いレベルで通じ合うニーマンとフレッチャーの姿。

音楽映画としてもさることながら、音楽を超えた次元でつながり合う2人のつながりを存分に感じることができました!

人間の脆さ

ニーマンとフレッチャーが対照的に描かれているので、それぞれの個性がより際立ちます。

ニーマンは”若さ”ゆえのプライド。

フレッチャーは”ベテラン”ゆえのプライド。

その中で浮かび上がってくるのが、2人の抱える人間らしい”脆さ”。

ニーマンは、偉大なジャズドラマーになりたいという思いがありながらも、年相応に恋を楽しんだり、微妙な家族関係の中でムキになって反抗的なセリフを吐いたりと、若さゆえの弱点が剥き出しになっているのが人間らしくて共感できます。バンドのメインドラマーとなるために、猛烈に練習に打ち込む姿は見ているこっちがハラハラします。

フレッチャーは、ベテラン教師であり、その指導はまさに鬼の所業。出立もジャッケットでバシッと決めています。しかし、かつての教え子の訃報を聞いてひどく落ち込んでいて、彼にも人間らしい感情があるのだと分かるシーンがあります。もっとも、このシーンは教え子の死よりも、音楽の才能そのものが失われたことに対する悲しみなのかもしれませんが。

一つのことに打ち込む崇高さ

ジャズに対する信仰。

この映画を観ると、”思い”というものがこれほどまでに人を突き動かすのだということの崇高さに触れることができます。

手から血が出ても、何重にもテーピングをしてさらに練習する。

腕の痛みを抑えるために氷水に手を突っ込んで冷却する。

ニーマンの練習風景は、これまで見てきたあらゆる練習シーン・修行シーンの中で最も印象的でした。

交通事故に遭っても、自力で会場に辿り着き、血だらけの状態で演奏を始めるニーマンからは、狂気すら感じます。

ラストシーンでも、フレッチャーから逃げ出すことなく果敢に立ち向かっていくニーマン。

ジャズドラマーとして生きることから逃げないニーマンの姿勢は、映画を見た人に「想いの強さが人を動かす」ことの真髄を見せてくれます。

まとめ

最後まで読んでくださってありがとうございます。

”信仰”と”狂気”を超越して、その向こう側にある”崇高さ”を感じさせてくれる素晴らしい作品でした。

ジャズのことが全く分からなくても、充分に楽しめる映画なので、是非一度見て観てください。

絶対に損はしません!

この映画が好きなら、同じようなテンションの作品に「ブラック・スワン」があり、そちらも是非観てほしいですね。

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