【ダークな世界観にハマる！】JUNK HEAD【映画レビュー】

Tweet

Pocket

どうも、よだかです。

あなたは、ダークな世界観を作るクレイアニメーションに興味はありますか？

今回紹介する映画「JUNK HEAD」は、ダークな雰囲気を保ちつつもどこかコミカルな雰囲気を併せ持つ不思議な作品。

コマ撮りのクレイアニメが生み出す素朴さと不気味さがストーリーにマッチしていて、思わず見入ってしまいました。

全３部作の第１作目ということで、続きが楽しみになる作品でもあります。

本作品の魅力と感想をまとめていきます。

↓アマゾンプライムビデオで観れます！

あらすじ

環境破壊が進み、人が住めないほど荒廃した未来世界。

人類は科学技術を発展させ、機械の体を手に入れたことでほぼ永遠の寿命を手にしていた。

しかし、その代償として生殖能力を失った。

地下開発に可能性を見出した人類は、その労働力として人工生命体マリガンを創造。

ところが、自我に目覚めたマリガンは人類と対立し、地下を乗っ取ってしまう。

そこから1600年の月日が流れた現在。

伝染病の蔓延に苦しむ人類は、マリガンの遺伝子に生殖の可能性を見出した人類は、地下世界に1人の人間を送り込む。

元ダンス講師の主人公を乗せたポッドが、地下世界に向けて射出されるのであった。

魅力

コマ撮りのクレイアニメであることで、独特の世界観を作っています。

エンディングで流れるメイキング映像から、作品が出来上がる様子が分かります。

ダークさとコミカルさの同居

全体的に重々しくダークな雰囲気なのですが、キャラクターがコミカルな掛け合いをするので、その雰囲気がこの映画の最大の魅力と言えます。

重たくもコミカルな雰囲気は、他の映画には観られない特徴でした。

そもそもの設定がディストピア的で暗い雰囲気なのです。

地下世界の技術は、スチームパンクっぽさがあり、マリガンたちは生身の体でありながら、遺伝子操作の方法も獲得していて、人類と遜色ないほどの科学技術を持っています。

人類から独立して1600年経った現在では、彼らは人類を”神様”を称していて、地下世界にきた主人公を丁重に扱います。

その様子は、かつて争いがあったことを感じさせません。

マリガンを敵と認識していたのは、現在では人類だけなのかも知れず、そのギャップもまた見どころです。

クレイアート

クレイアートの魅力が前面に出ています。

特に、初めに登場するコミカルな”マリガン3人組”と主人公に新たなボディを授けてくれる”博士”の造形が印象的！

主人公は、終始機械の体で過ごすことになるのですが、そのロボット感も温かみを忘れないデザインです。

生き物の生き物くささが出ていて、キャラクターに感情移入できます。

特に終盤の”マリガン3人組”の活躍の場面には、本当に心躍ります！

クリーチャーのキモかわいさも特筆すべきポイントの一つ。

マリガンは遺伝子が不安定なため、知性が低く他の生き物を襲う個体もいます。

ホラーゲームのバイオハザードを思わせるような大型のクリーチャーが何体も登場するのですが、そのどれもが気持ち悪くもかわいいのです。

それぞれが、躍動感を持って動き回るシーンが多く、ダークな映画のアクションシーンを存分に演出しています！

音楽

合間に流れる音楽も素晴らしいです。

アニメーションに声を当てている以外は、基本的には静かな映画です。

しかし、重要なシーンには必ず音楽が流れます。

ややテクノ調のものから、ギターサウンドの聴いたエッジの立った曲や、シリアスなシーンでのバラード調の曲まで。

特に、クリーチャーと対峙しているシーンの音楽は聞き応えがあります。

音楽に注目して映画を楽しんでみるのも良いですね。

まとめ

最後まで読んでくださってありがとうございます。

クレイアニメの良さを存分に活かした本作品。

ダークさとコミカルさが同居する作品を楽しみたい方は是非一度観てみてください。

↓アマゾンプライムビデオで観れます！