どうも、よだかです。
今回紹介するのは、ロバート・グレイザー著「ELEVAVTE 自分を高める4つの力の磨き方」です。
この本は、自分を高めるために整えたい4つの力を磨くのに役立ちます。
この本を読んでも、すぐに役立つ答えが手に入るわけではありません。
けれども、長い目で見て役立つ普遍的なことが書かれています。
ちょっと心に余裕があって、自分の力を磨く土台作りをしたいという方にはぜひ読んで欲しい1冊です。
本書が提案するのは、昨日の自分を超え続けるためのスキルや能力を探求し、習得し、向上させる方法=キャパシティ・ビルディングです。
適切なことをもっとやるために必要な考え方・土台となる部分は精神・知性・身体・感情の4つ。
本書からの学びを得ると、エネルギーを注ぐべきところと力の抜きどころを、自分なりに見つけられるようになります。
本書の前半部分を
「精神のキャパシティ」
「知性のキャパシティ」
の2項目と
「よだか流・深堀り」
でまとめていきます。
精神のキャパシティ
あなたは、自分の信条を理解していますか?
どんな行動にも、それを支える自身の信条が必要です。
自分を理解する。自分の求めるもの・信条を知る。
これは、自身のコア・バリューを見極めるということです。
私自身の現時点でのコアバリューは
「創作」「平穏」「感動」「余白」「内省」「アレンジ」「独り」などです。
自身のコアバリューを知るための質問は4種類あります。
①どんなときに幸せだと感じるか?
②どんなときに消耗感を覚えるか?
③どんな状況で力を発揮するか?
④どんな状況下で苦しいと思うか?
私の場合は、以下の通り。
❶音楽や絵などの作品を完成させたとき。良い本を読んでいるとき。自分の話を聞いてもらえたとき。人の夢を聞くとき。人の成長を手助けしたり促したりすることができたとき。
❷目的の見えない話し合いや会議に参加しているとき。誰かが否定されたり、批判されたりするのを見たり聞いたりするとき。自分のペースを乱されるとき。整頓されていない環境で長時間過ごしているとき。大勢の中で、長時間過ごしているとき。(騒がしいのも苦手)
❸時間が充分にあって、失敗しても大丈夫なとき。自身に権限があるとき。様様な要素を組み合わせて、状況を乗り切らなければならないとき。仲間と同じ夢や目標を共有しているとき。じっくり考える時間があるとき。
❹時間が制限されてるとき。降って湧いた仕事をやらされているとき。覚えのないことで非難されたとき。成果やゴールの見えない作業をしているとき。人のペースに合わせて作業を進めること。
こんな感じで、自分のことを深堀りしていきます。
そして、それらの共通点を分析していきます。
その結果が「創作」「平穏」「感動」「余白」「内省」「アレンジ」「独り」などのコア・バリュー(信条)なのです。
さらにここから導きたいのが「コア・パーパス」です。
コア・バリューに支えられた明確な方向性のことです。
❶〜❹までを分析してみると、
・時間に制限のない中で、伸び伸びと創作活動をすることが好き。
・物事を合理的に考える傾向が強い。
・自分の考えを発信することが好き。
・人の相談に乗ったり、考えをじっくりと聞いたりすることは好き。
・大勢よりも、少人数で過ごすことを好む。
・信頼関係よりも、行動や仕事で人と繋がっていることに心地よさを感じる。
などのことが分かってきます。
これらを定期的に見直しながら、自分自身のコア・パーパスを明確にしていくのです。
実践ステップ①
・今までの人生の中で、うまくできたこととうまくいかずに苦労したことを思い出す。
そして、それぞれに共通する言葉や特徴をまるで囲んで分析する。
実践ステップ②
・自分の追悼記事を書いてみる。どんなふうに人生を終えたいのか。追悼記事には自身のコア・パーパスやコア・バリューに通じる言葉が含まれています。
知性のキャパシティ
知性のキャパシティが大きいほど、考えること・学ぶこと・計画することを効率よく行うことができるようになります。
つまり、知性のキャパシティを高めると、より少ないエネルギーで、大きな成果を挙げることができるようになる、ということです。
知性は、4つのキャパシティの中で、最も早く効果が現れます。
同時に、最も自制心を必要とします。
自分の可能性を信じる
自分自身の可能性を信じられる「しなやかマインドセット」を作っていきましょう。
多くの人が、自分は変われないと思い込んでいます。(硬直マインドセット)
けれども、実は、性格、知能、想像力は成長させることができるのです。
自分の心に浮かんでくる言葉そのものを少しずつ変換していきましょう。
硬直マインドセット | しなやかマインドセット |
私には無理だ | これからできるようになってく途中なのだ |
どうせできない | できるようになる手助けを探そう |
失敗するのが怖い | 上手くいかない方法が見つかるということだ |
間違いを指摘されるのが嫌だ | 成長のためのアドバイスとして受け止めよう |
また、仲間を集めて一緒に目標の実現に向かうことも大変有効です。
本書では「マスターマインドグループに参加する」ことの重要性を述べています。
お互いに教え合いながら、個人もグループも成長しようという集団に身を置くことで、一気に成長していことが可能です。
また、自身の助言者になってくれる人を見つけることも重要です。
私たちは、批判的なフィードバックを受け取ることに不快感を示しがちです。
けれども、安心できる相手からのフィードバックであれば、しっかりと受け止めることができます。
自身を改善していくことに成長実感を得られるようになれば、成長の好循環に入ることができます。
主体的に行動する
受け身では、まず成功しません。
どんな成功者も、必ず自分自身の主体性を大切にしています。
後悔のない人生を送るために考えて欲しいことがあります。
あなたは、次の2つのうち、どちらの後悔がより大きいと思いますか?
①やったことを後悔する
②やらなかったことや機会を逃したことを後悔する
きっと、多くの人が「②やらなかったことや機会を逃したことを後悔する」の方が大きな後悔になると考えるはずです。
選択の余地がある時は、自分の力が伸びる方を選び続けましょう。
日々の小さな選択の連続が、主体性を少しずつ高めてくれるのです。
長期と短期のゴールを設定する
ゴールは、長期と短期の2つを設定しましょう。
そして、具体的で測定可能かつ達成可能で、実生活に即し、期限付きであるべきです。
5年後、10年後のゴールを見据えて、年間目標や月目標を設定するようにしなくてはいけません。
おすすめのアクションプランは、以下の通り。
1、キャリア構築のためのゴールを上位25個まで紙に書く
2、そのなかのトップ5項目を丸で囲む
3、その5つを改めて1つのリストにして、残り20を別のリストにまとめる
5つのことに専念することはもちろんですが、残り20のことに取り組むべきでないことも同時に明らかになります。
つまり、真の意味で「やることリスト」と「やらないことリスト」が出来上がるのです。
このワークは、自分・キャリア・家族・地域社会という4観点でそれぞれ作成してみるのがおすすめです。
自分の人生において、集中して取り組むべきことが見えてきます!
良い習慣を作る
あなたは、日々の予定をどのようにデザインしていますか?
自分の中の優先順位は、予定の入れ方に反映されます。
日々を充実させるために、最も重要なのは「良い習慣」を作ること!
本書では「朝の時間を有効活用すること」と「自己評価をすること」の2点を挙げています。
別記事でまとめを書いていますので、参考にしてみてください!
朝の時間を有効活用したい人
↓
【朝起きたらやるべき6つのこと】モーニングメソッドが人生を変える!【朝活・実践編】
【心も身体も万全に整う!】1年間瞑想を続けた私の振り返り【継続のポイント・オススメ本も紹介】
自己評価の具体的な取り組みを知りたい人
↓
【ビジネスは幸せを生み出すツール!】もっと幸せに働こう 持たざる者に贈る新しい仕事術【MB】
よだか流・深堀り
知識を腐らせるな
知識を得たら行動すべし。そしてその一歩目に寄り添え。
これは、誰かに何かを教えるときに強く意識しておきたいことです。
自分の基準で相手に教えていては、相手自身に大きな成長を期待することは難しいでしょう。
例えどんなに小さな行動でも、それをやるとやらないとでは天と地ほどの差があります。
どんな小さな一歩でも、踏み出してみるとこれまでとは違った景色が見えてくるのです。
教える側が忘れてはならないのは、「相手が勇気を持って1歩踏み出す手助けをすること」。
・相手は成長したいと思っている。
・けれども、踏み出すのを恐れている。
・だからこそ、その一歩目を一緒に踏み出してくれる人が必要なのだ。
そう思うことで、相手の心に寄り添って、自分自身の在り方を見直すことができます。
例え上手くいかなかったとしても、上手くいかなかった方法が分かる。
ならば次は、同じ失敗をしなくても済むように気をつければ良いだけ。
どうやったら上手くいくだろうか?ということを自問し、行動し続ける。
その繰り返しの中で、だんだんと行動することが習慣化されていきます。
まずは自分ができそうなことから小さく試してみましょう。
どれだけ多くのノウハウを知っていても、取り組んでいないのならそのノウハウを理解しているとは言えません。
自分が身をもって経験し、心が動く経験を通してこそ、自身の力は磨かれるのです。
成長はゆっくりと、だが確実に起こる
人は必ず成長する。そのスピードに差があるだけ。
誰かと比べるから、自分は劣っている・優れているなどのジャッジをしてしまうのです。
けれども、絶対的な自分の基準を持っていれば、誰かの基準に合わせて余計なジャッジをすることは激減します。
比べる相手は、過去の自分。
大切なのは、この瞬間瞬間にできることを全力て行うことと、日々の自分の成長を楽しむことです。
人にはそれぞれ得意なことや苦手なことがあり、その度合いも本当に人それぞれです。
得意なことで誰かを助ければ良いし、苦手なことは人に助けてもらいましょう。
そうやって得意なことや苦手なことを知り続けることで、一歩ずつ確実に成長していくのです。
自身の成長ということを毎日丁寧に振り返るなんてことは、多くの人はやっていないでしょう。
自分自身の在り方を見つめ直すのは、本当に大切です。
・どんな成長を望んでいるのか。
・何を求めているのか。
もし、成長に停滞を感じていても大丈夫。
心や身体などの土台を整えることで、成長できる状態を少しずつ改善していけば良いのですから。
・5年後、10年後になりたい姿を思い描く。
・そして、今現在の行動を見直す。
そうすることで、大きく進む日もあれば、後退する日もあることが分かってきます。
日々、一生懸命に、丁寧に取り組んだことは、必ず自分の中に積み上がっていきます。
未来の自分から見てみると、今日踏み出した一歩が、理想に近づいていく確実なステップなのです。
今この時点で振り返った過去の自分は、きっと今よりも小さく、無知だったはず。
そうやって考えてみると、自分は遠くまで来たのかもしれないなぁと自信が湧いてきます。
まとめ
最後まで読んでくださってありがとうございます。
本書の後半では、身体の健康やより良い人間関係が生み出す幸福などついてまとめられています。
どの章も素早く読むことができて、人生の基礎を作る重要なことが理解できます。
学びを得るために役立つ本もたくさん紹介されていて、今の自分に必要なことから一つずつ取り組もうという気にさせてくれます。
おすすめの本ですので、ぜひ手に取ってみてください。