どうも、よだかです。
あなたは、「これは良い本だ!」と感じる本に出会ったことはありますか?
もしあれば、その本の内容をどれだけ覚えているでしょうか?
きっと、部分的にしか思い出せないはずです。
それもそのはず。人は忘れる生き物だからです。
これは良いなと思った本を、一度読んだだけで眠らせておくのは勿体無い!
だからこそ、それを自覚して、素晴らしい学びを授けてくれる本は、徹底的に思考に刷り込んでしまいたいですよね。
今回は、私が1冊の本を学び尽くすために行っている”7周読み”の方法と効用をまとめました。
本記事を読んでほしい人
・7周読書の方法と効用について知りたい
・限られた時間の中で効率よく学びたい
・記憶に残る効果的な読書法が知りたい
・7周も読むなんて非効率だと思っている
7周読書の方法
むやみに7周も読んでいるわけではありません。
きちんと手順があります。
作業量が多いので、まずは一度読んだことのある本で試してみると良いです。
また、◯周目はあくまで目安ですので、順番さえ意識できていれば、2周目からふせんをつけるなどとアレンジしていっても良いでしょう。
1、2周目:書く・引く・折る
思ったことをメモしたり、線を引いたり、ページの端を折ったりしながら読んでいきます。
この段階は、自分の心に残ったことや気になったこと、重要だと思う部分を残すイメージです。
迷ったら線を引く。単語ではなく、文章丸ごと引いてしまうのがおすすめです。
これは、単語だけ見ても、文章全体を思い出すことができないからです。
メモは、自分の感じたことや気づきを中心に書き込んでいきましょう。
そのときに自分が何を感じていたのかが残っていると、3周目以降に生きてきます。
書き込んだり、線を引いたりしたページは、全て折り曲げておきます。
3、4周目:ふせんをつける
折り曲げたページの中から、ふせんを貼るページを選んで、読んでいきましょう。
読み返すときに、内容を簡単に思い出せたら、ふせんは貼りません。
逆に、ほとんど覚えていないところは、あなたが攻略すべき部分です。
この段階では、自分が苦手としている部分が分かるので、再度覚え込ませたいという部分を徹底的に刷り込むためのふせんだと思ってください。
貼ろうかどうか、少しでも迷ったら、とりあえず貼っておきましょう。
5、6、7周目:ふせんをはがす
ふせんは、再検索のための最強のツールです。
7周目以降を読み返すための手がかりを残しておくために使いましょう。
ここからは、貼りつけたふせんをはがしながら読んでいきます。
すらすら読めるようになったり、内容を簡単に思い出せるようになったページは、ふせんをとってしまいます。
しかし、内容を覚えてしまっていても、印象的な言葉が書いてあって、その部分を起点にさまざまなことが思い出せるページには、ふせんは残しておきましょう。
ふせんを残しておくことで、できる限り少ない情報で、多くのことを思い出せるようにしておくのです。
私は、1冊につき10枚未満というルールを設けています。
枚数制限を設けることで、記憶に残そうという意識が高まりますし、何より後で読めば良いかという甘えが消えます。
書き込んだり、線を引いたりしたことで「意識の中に生じるかりそめの満足感」を消してあげるのに役立ちます。
1章ごとでもOK!
初めて取り組む方には、結構な量の作業です。
初めのうちは、本全体に対して行うのではなく、1章ごとに7周読書を試みることをお勧めします。
慣れてきたら、本全体に対して行うようにしてみましょう。
7周読書で気づいたこと
7周読書をしてみて、自分自身の読み方を見直すことができました。
その気づきをまとめていきます。
読み方の癖に気付ける
読み飛ばしているところや、しっかり読もうとしてるところがあることに気がつきました。
読み飛ばしているところは、今に自分が苦手としているところ。あるいは、意識的に避けようとしているところなので、深掘りしていく価値がある部分です。
しっかり読もうとしているところは、今の自分にとって必要性を感じているところなので、今の自分が求めている表層的なことが分かります。
また、1冊の本の中にも、自分にとって分かりやすいところと分かりにくいところがあるということにも改めて気づきました。
分かっているつもりでも、全く分かっていなかったり、読み込んでいるつもりが見落としていたりすることが往々にしてあるものです。
自分は読んだつもりになっているということをキチンと教えてくれたのが”7周読書”でした。
再検索には「貼る」>「折る」>「書く」
再検索のスピードが最も速いのは”ふせん”です。
7周も読むと、流石に読み飛ばしたいところが出てきます。
ふせんが貼ってあると、求めていたであろう場所にたどり着くのがものすごく早くなります。
線を引いたのも、書き込んだのも、折り曲げたのも全ては”ふせん”を貼るため。
良い本は7周どころか、何度も何度も読み返したくなるものです。
付箋が貼ってあれば、折に触れて読み返すときの負担が一気に減ります。
読書法をアップデートできる
自分自身の読書法を根本からアップデートすることができました。
今までは、書く・引く・折るの意味や価値を考えるようになったため、読書中の無駄な動きが本当に少なくなったなと感じます。
再検索前提で読むようになったため、結果的に読むスピードも上がりました。
一回で覚え切ろうとしない意識で読むため、ある種の気楽さがあるのです。
一冊の本に向き合う経験を通して、自分自身の読書法を開拓していけるのは”7周読書”の最大の効用です!
まとめ
最後まで読んでくださってありがとうございます。
”7周読書”に取り組むことで、1冊の本を学び尽くす土台を作ることができます!
良い本は、地肉に変えてこそその真価を発揮します。
本を買うということは、”著者の人生を買う”こと。
本を読むということは、”著者の思考をインストールする”こと。
本記事が、あなたの読書の質を高め、学びを加速させるきっかけになれば幸いです。
参考にした本
読書に向き合う心構えや、付箋の使い方などがとても参考になります!
圧倒的な多読家ならではの視点と、お勧め本の紹介も嬉しい一冊でした。
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