自己啓発 読書

【キングオブ自己啓発本】7つの習慣 やさしく解説! Part.6【スティーブン・R・コヴィー】

Pocket

どうも、よだかです。

本記事は「7つの習慣」をやさしく解説する第6回目です。

「キングオブ自己啓発本」である本書。

今回は、第6の習慣「シナジーを創り出す」。

本書の最終局面であり、最終目標です。

いよいよ第1から第5の習慣が、第6の習慣に集約します。

「シナジーを創り出す」ことの本質は、ズバリ「違いを尊重し、自分と他者との違いに価値を置く」こと。

「全体の合計が個々の総和よりも大きくなる」ことを目指すために、必要なことをまとめていきます。

ポイント

・チームの生産性を高めたい

・理屈を超えた集団のパワーを体験したい

全体の合計>個々の総和

シナジーとは、他者との協力関係によってもたらされるものです。

個々の力が良い影響を与えあい、1+1が4にも8にも100にもなる状況が生まれます。

そのプロセスには再現性がなく、コントロール不能です。

なぜなら、人は一人一人違っていて、さらには、その時々の状況も全く同じであることはあり得ないからです。

けれども、あなた自身がジナジーを創り出そうと努力することはできます。

これを、お互いが本気になって取り組んでいる状況下で、お互いのパフォーマンスが限界を超えて発揮され、ペア・チーム・集団として非常に高いパフォーマンスを発揮するに至るのです。

お互いが、心を開いて分かち合う。

人を愛し、人のためを思って生きる。

「主体的である」「終わりを思い描くことから始める」「最優先事項を優先する」「Win-Winを考える」「まず理解に徹し、そして理解される」

ここまで獲得してきた全ての習慣が、土台になっているということが伝わるでしょうか?

お互いの力を合わせることが当たり前の環境でないと、シナジーは発生しません。

表面上の協力体制では、シナジーが生まれず、妥協案が出るだけで終わります。

チームのメンバーが成熟していることがシナジーを生む絶対条件です。

全員で脚本を書く

その上で大切なのが「全員で脚本を書く」ことです。

相手の価値観を理解し、尊重し、自分の考えを伝える。

お互いを受け入れ合っている状態でこそ、お互いの目指す先をすり合わせて、より高い次元の案を出すことができるのです。

パートナー、グループ、チームや組織、ビジネスなどあらゆる関係性において、その参加者全員がお互いの考え方やあり方を深く理解し、また理解しようという姿勢を保つことが大切です。

自分の在り方や考え方だけにこだわっている限りは、限界を超えたより高い次元の案は生まれません。

より高い次元の案を出すイメージは、三角形の頂点を思い浮かべると良いでしょう。

お互いの意見を尊重しながら、もっと良い案を考えて実践する。

相手の意見を受け止めた上で、自分自身の考えや意見も含めて全てを達成できる案があると本気で信じ抜くこと。

三角形の頂点を目指すと、”妥協”は消えます。

頂点に至るまでの案は、全て妥協です。

仏教では「中道」という言葉で表される概念ですね。

お互いの望みを一つに合わせるプロセスが、「全員で脚本を書」くということなのです。

まず自分の中で心理的シナジーを起こす

全体でシナジーを生み出す前に、あなた自身がシナジーを生み出す確信を持っていなければなりません。

どこでその経験を積めば良いのでしょうか?

それは、あなたの頭の中です。

まず、自分の中でシナジーを創りましょう。

意識すべきは、「右脳でリーダーシップ、左脳でマネジメント」です。

リーダーシップは第2の習慣「終わりを思い描くことから始める」にて

マネジメントは第3の習慣「最優先事項を優先する」にて

論理と感情の両方をバランスよく使いこなすと、あなたの中に真理的なシナジーが生まれます。

この確信こそが、第3の案の存在を信じ抜く確固たる土台となるのです。

また、第3の案の存在を信じている人もまた同様に、論理と感情のバランスが取れている人です。

あなたの身近にそういった人がいるのなら、是非ともお手本にしましょう。

力の場を分析する

シナジーを創り出すことを考える際に、絶対に覚えておくべきことに「力の場を分析する」ことが挙げられます。

現在の能力や状態は、”上向きの推進力”と”それを妨げようとする力”が釣り合ったレベルにあります。

”上向きの推進力”とは、合理的・論理的・意識的・経済的でポジティブな性質のもの。

”抑止力”とは、感情的・非論理的・無意識的・社会的・心理的でネガティブな性質のもの。

これらが釣り合っている”場の雰囲気”を見極めることが大切です。

”上向きの推進力”のみに頼って”抑止力”に対抗しようとしてはいけません

両者のエネルギーは釣り合って存在するので、押さえつけようとすれば、同じだけの力で押し返されてしまいます。

そこで、第4、第5の習慣の力を借りるのです。

Win-Winを考える動機を共有し、相手を理解することに徹し、シナジーを創り出す相互作用を信じ抜いて、”抑止力”にぶつけるのです。

第4の習慣「Win-Winを考える」

第5の習慣「まず理解に徹し、そして理解される」

自然界の全てはシナジーです。

相互作用の中で、それぞれの良さを発揮しながら複雑に絡み合って存在しています。

しかし、幸運なことに私たちがシナジーを創り出す過程は、はっきりと言語化できます。

コントロール不能であっても、そこに至るまでの道筋はきちんと示されているのです。

まとめ

最後まで読んでくださってありがとうございます。

これまでの最終局面だけあって、一気に難易度が跳ね上がりましたね。

このレベルになると、実感としてシナジーを語れる人はごく少数なのではないでしょうか?

そもそも、シナジーを言語化することって難しいですよね。

実際に経験したことはあっても、その場の熱狂・雰囲気・興奮などは感覚に深く根ざしたものだからです。

しかし、頭の中で心理的なシナジーを創り出すことをベースにして、パートナーやチームでのシナジーを創り出す確信を持つことは今この瞬間からできることですね。

「自分と他者の違いに価値を置くこと」をベースにして、シナジーを作り出せる人間になっていきましょう。

次回は、いよいよ最終章「刃を研ぐ」です。

自分自身を更新再生するポイントをまとめていきますので、お楽しみに!

あわせて読みたい
【キングオブ自己啓発本】7つの習慣 やさしく解説! Part.7【スティーブン・R・コヴィー】

どうも、よだかです。 本記事は「7つの習慣」をやさしく解説する第7回目です。 「キングオブ自己啓発本」である本書。 今回はいよいよ最終回「刃を研ぐ」です。 7つ目の習慣は、第1〜第6までの習慣の基礎を ...

続きを見る

あわせて読みたい
【キングオブ自己啓発本】7つの習慣 やさしく解説! Part.5【スティーブン・R・コヴィー】

どうも、よだかです。 本記事は「7つの習慣」をやさしく解説する第5回目です。 「キングオブ自己啓発本」である本書。 今回は、第5の習慣「まず理解に徹し、そして理解される」です。 ①共感による傾聴をベー ...

続きを見る

 

-自己啓発, 読書