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【キングオブ自己啓発本】7つの習慣 やさしく解説! Part.4【スティーブン・R・コヴィー】

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どうも、よだかです。

本記事は「7つの習慣」をやさしく解説する第4回目です。

「キングオブ自己啓発本」である本書。

今回は、第4の習慣「Win-Winを考える」です。

勝負の軸を手放して、お互いにとって最善の選択をする。

言葉にするとシンプルですが、これがなかなか奥が深い!

なぜ「Win-Win」が大切なのかということと、その本質に迫っていきます。

ここからは、第1〜第3の習慣で身につけたことが土台となります。

自分自身の成功を収めたら、いよいよ周りを巻き込んで成功を収める段階にステップアップ!

これまでのおさらいをしてから読み進めていってくださいね。

この記事を読んで欲しい人

・人間関係の悩みがある

・交渉上手になりたい

・長く良好な人間関係を構築したい

↓第1〜第3の習慣については、ここから読み進めることができます。

【キングオブ自己啓発本】7つの習慣 やさしく解説! Part.0【スティーブン・R・コヴィー】

前提:人の世は相互依存

第4の習慣を磨いていく前に、この点を理解しておきましょう。

ここからは対人関係において強力な効果を発揮する習慣です。

物事を良くしていくカギは「人間関係」にあるということを受け止めることがスタートです。

人間関係をより良いものにするには、”6つの信頼の預け入れ”を意識する必要があります。

相手を理解する

相手が大切に思っていることを、自分も本気で大切にすること。

これが、相手を理解する上での全てだと言っても良いでしょう。

大切に会いたい相手が、何を大切にして過ごしているのかを本気で考えることなくして、他者理解は進みません。

ここでは、自分の感じ方や考え方を客観的に認識できていることが基本になります。

自己理解をベースにしてこそ、他者の考えやあり方を感じ取ることができるようになるからです。

小さなことを気遣う

日々の小さな積み重ねは、信頼を積み重ねる最高の行いであることは間違いありません。

都合の良い時だけ気遣うような関係は、すぐに見破られますし、隠しておくこともできません。

言葉にしなくとも、本音は態度に現れます。

逆に、小さなことに気づくということは、それだけ相手に関心を向けようとしている証拠です。

相手の小さな変化に気づいて、それに対して最も相応しい行動をとることで、信頼を積み上げていきましょう。

近道はありません。

今この瞬間からできることを地道に積み上げていくことだけが成果となるのです。

約束を守る

あなたはどんな人間を信頼したいですか?

多くの人は、約束を破らない人間は信頼に値すると考えます。

言葉にするとシンプルですが、本当の意味で約束を守ることは、かなり難しいのです。

なぜなら、人は”勝手に相手に期待している”からです。

誰かに対して、イライラした時や怒れた時のことを冷静に振り返ってみてください。

大抵の場合、その感情の原因は、自分の中で勝手に設定された基準に反していたからだということが分かることでしょう。

重要なのは、その事実を心から受け止めること。

自分の行動や言葉が、相手にとって真の意味で誠実であるかどうかを日々問い続けることで、あなたの使う言葉や行動の一つ一つは確実に磨き抜かれたものになっていきます。

期待を明確にする

相手に何を望むのかを、はっきりとその相手に分かる言葉にすること。

一方的に伝えるのは厳禁です。

相手とのコミュニケーションによって、丁寧に作っていくこと。

ここで作った期待は、これからの関係性を深めていくことにつながりますし、何かトラブルや行き違いがあったときにも、お互いがそれを確認して関係性を修復するための指針になります。

期待を明確にすることは、問題の予防と解決に役立ちます。

誠実さを示す

”誠実”とは、自分の言葉に現実を合わせること。

つまり、自分自身に価値を置くことです。

自分自身の価値を置くことができるようになると、人の良さを受け止めることができるようになっていきます。

ブレない自分があるため、他者のことを余計なジャッジなしにありのまま見ることができるからです。

誠実な人間である最も大切な要素は、その場にいない人に対して忠実になること。

つまり、他人の陰口を言わず、第3者の魅力を嘘偽りなく伝えることができる人になろうということです。

陰口を言う人は、信頼を損ないます。

陰口を言うことで、「この人は、自分がいないところで、私の悪口を言うかもしれない」という認識を生み出すからです。

”誠実”とは、”正直”さを含む考え方です。

正直さとは、真実を語ることです。

真実を語るのは大切なことですが、これだけでは「自分の言葉を現実に合わせている」だけです。

言葉が先で、現実が後。

自分自身に嘘をつかないということが、誠実な人間になる条件です。

引き出してしまった時は、心から謝る

自分にとっては信頼の預入だと思っていた行為が、相手にとっては信頼の引き出しになっていたということは起こり得ます。

誠心誠意の謝罪は大きな預け入れになります。

だからと言って、打算や戦略で謝るのは間違いです。

自分の好意を真っ直ぐに受け止めて、心からの思いを伝えることが重要です。

思ってもないのに言葉だけの謝罪をすることは、更なる信頼の引き出しを招きます。

自身の過ちを認めることができるのは、自身の行動に自信があるからであるとも言えます。

肝心要の部分が揺らがないと信じているからこそ、変化する自分を怖がらずに本心から謝ることができるのです。

これは、第1〜第3の習慣を身につけて、強い精神性を持っていないとできることではありません。

きちんと謝罪ができるということ自体が、成熟した人間の証なのです。

Win-Winがベストである理由

「Win-Winを考える」の本質は「敗者を作らないこと」です。

人間関係において、どちらかが敗者になるような関わり方は、その後の関係性にを置いて少なからず遺恨を残します。

Win-Winを考えるということは、”いかに敗者を作らないか”ということ徹底的に考え抜くプロセスなのです。

敗者を作らないためには、「全員が勝者になれる」と信じ抜く”豊かさマインド”が必要です。

もちろん、全ての状況においてWin-Winの関係性が最適解であるとは限りません。

時には、敗者を作る状況も必要なことがあります。

しかし、人の世は相互依存であるという前提に立つと、多くの場合はWin-Winを目指した人間関係の構築がベストなのです。

基本方針としてWin-Winを考え、例外的な状況は別の戦略を使うようにしましょう。

No Deal(取引しない)も立派な選択

Win-Winを一歩すすめた考えたとして、No Deal(取引しない)という選択肢があります。

これは「今この状況で無理して合意形成をするのではなく、お互いの意見の違いを認めて、合意しないことに合意する」というアプローチのことです。

どちらかが、納得できないまま合意形成を試みても、それは長い目で見た時にかならず”敗者”を生み出します。

No Deal(取引しない)とは「敗者を作らない」ことを選択しているのです。

「無理して合意形成しない」という選択肢を持つことで、心に余裕が生まれます。

「なんとか結論を出さなければ」という焦りは、良いアイデアを出すことを妨げます。

結論を出さなくても良いという安心感は、その実、より良い結論を導くための土台となるのです。

Win-Winの5つの側面

「Win-Winを考える」ことは、簡単なことではありません。

「Win-Winの5つを側面」を意識すれば、確実に磨かれていくことでもあります。

これら5つの側面は、互いに関連しあっています。

「人格」が「人間関係」を導き、それが「協定」を生み出します。

その土台となるのが「システム」と「プロセス」です。

一つずつ順番に見ていきましょう。

人格

「誠実」「成熟」「豊かさマインド」を備えた人格があらゆる人間関係の土台です。

自分に価値を置き、相手の深淵や考えに配慮した上で自分の考えを伝え、この世には全ての人に行きわたるだけのものがたっぷりあると信じる人であること。

第1〜第3の習慣で、これらを磨いてきましょう。

【キングオブ自己啓発本】7つの習慣 やさしく解説! Part.1【スティーブン・R・コヴィー】

人間関係

人間関係の本質は”信頼”にあると心得ましょう。

いかにしてWin-Winの関係性を構築できるかがカギになってきます。

つまり、自分と相反するスタンスをとる相手が現れた時に、それをWin-Winの関係に持ち込む工夫が大切になってくるのです。

特に、自分を打ち負かそうという相手が現れたら、それは大きなチャンスです!

そういった相手こそ、自分自身の行動様式や思考習慣を見直すチャンスをくれるからです。

自分を信頼しようとする相手とは、信頼関係を築けて当たり前。

そうでない相手こそ、認めて受け入れ、お互いにとって最善の策を選ぶためのコミュニケーションができるように自信を鍛えていきましょう。

相手を変えることはできません。変えられるのは自分だけ。

どんな状況にも、自らの主体性を発揮していきましょう。

協定

人間関係が結ばれると、自然と約束が生まれます。

お互いを信頼しあっているからこそ、お互いを尊重しあった上での約束事が生まれます。

この手順を、逆から再現するのが協定の形成です。

「お互いを尊重しあった関係性を維持するには、どんな協定が必要なのか」を考えましょう。

大切にするから大切になる、という言葉は真理です。

お互いの在り方を、心から認め合えるためのルール作りは、長い目で見て大きな利益を授けてくれます。

注意したいのは、純粋に儲けや利益だけを求めるルール作りは、お互いの在り方を尊重することには繋がらないということ。

人が先、ルールが後。

人がお互いに心地よく過ごすために、ルールはあるのです。

システム

組織の中には、Win-Winを機能させるためのシステムが必要です。

ガイドラインと使えるリソースをはっきり決め、その範囲内で具体的な結果を達成する責任を個人に持たせることで、管理者の手間はどんどん減っていきます。

なぜなら、明確な指針のもと行動する人達は、自己成長を繰り返し、どんどん自立性を高めていくからです。

加えて、人は自分が信頼されて任せられていると感じた時にこそ、最高のパフォーマンスを発揮するということも覚えておきましょう。

第3の習慣で紹介した「人に任せる(デリゲーション)」発想で、結果の共有から評価の結果まで、一貫した流れを作りましょう。

7つの習慣 やさしく解説! Part.3でデリゲーションについて解説しています。

プロセス

Win-Winのアプローチは4つのステップを踏みます。

1、相手の立場から問題を眺めて、言語化する

2、対処すべき根幹の部分を見極める

3、双方の納得する基準を明確にする

4、その方法にたどり着くための方法を考える

このプロセスにこそ、Win-Winの本質があります。

1〜4のステップを意識して、自身の行動と思考に馴染ませていく過程こそが「Win-Winを考える」ことそのもの体現しているのです。

まとめ

最後まで読んでくださってありがどうございます。

「人の世は相互依存」「敗者を作らない」「お互いが勝者となる」「取引しないという選択肢を持つ」「プロセスにこそ本質がある」

ここにきて一気にレベルが上がりましたね。

第1から第3の習慣をしっかりと身につけつつ、第4の習慣を実践して、更なる飛躍を手に入れましょう。

次回は、第5の習慣「まず理解に徹し、そして理解される」です。

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