こんにちは、よだかです。
今回ご紹介するのは、アメコミ映画の常識をぶち壊した革新的アニメーション作品、
**『スパイダーマン:スパイダーバース』**です。
「スパイダーマンって、もう何作もあるし、どれも同じじゃない?」
そう思っていた私の予想を、良い意味でぶっ壊してくれた作品でした。
映像、音楽、ストーリー……すべてが高次元で融合し、観た人を**次元ごと“ぶん殴る”**ようなエンタメ体験。
これはもう、スパイダーマンの“新たな神話”です。
◆ こんな人におすすめ!
- スパイダーマンシリーズが好きな人
- ビジュアル重視派の映画ファン
- 音楽と映像の融合に酔いたい人
◆ あらすじ(ネタバレなし)
ブルックリンに暮らす高校生・マイルス・モラレス。
叔父とのグラフィティ遊び中、特殊なクモに噛まれ、彼の人生は一変します。
混乱の最中で出会ったスパイダーマン(ピーター・パーカー)は、世界を守るために戦うが…命を落とす。
その使命を託されたマイルスの前に、**「別次元のスパイダーマンたち」**が集結。
彼らと共に、“自分がスパイダーマンである”という意味を探す旅が始まります。
◆ 見どころ①:物語の軸は「喪失と覚醒」
序盤でピーター・パーカーが死ぬという衝撃展開。
これはただのサプライズではありません。
スパイダーマンという存在に一貫して流れるテーマ「喪失と責任」をマイルスがどう体験するか、
“本物のスパイダーマン”として目覚めるまでの物語が、丁寧に描かれています。
ベンおじさんを失ったピーター。
では、マイルスにとっての“喪失”とは?
ここに、この映画のストーリーテリングの巧さと深さが詰まっています。
◆ 見どころ②:映像が“次元”を超えてくる
『スパイダーバース』は、アニメーションの革命とも言えるほど、映像が革新的。
- コミックの吹き出し
- 効果音が文字として現れる演出
- 手描きによる残像のモーションブラー
- 3Dと2Dが混ざり合うようなコマ割り演出
すべてが緻密に計算され、まるで**「自分がコミックの中に入り込んだ」**ような感覚。
制作陣は、冒頭の10秒に1年かけたという狂気のこだわり。
だからこそ、どのカットにも魂が宿っている。
これはもはや、映像という名のアートです。
◆ 見どころ③:音楽が物語をドライブさせる
マイルスのキャラを表現する上で欠かせないのが音楽。
本作では、ヒップホップとアニメーションが完璧に融合しています。
グラフィティを愛する少年マイルスと、ストリートカルチャーの象徴である音楽が重なり合い、
彼の“等身大のヒーロー像”を自然に作り出しているのが素晴らしい。
バトルシーンで流れる勇壮なBGM、
街を飛び回るマイルスに乗せる軽快なビート……。
どの音楽も、“スパイダーマンらしさ”と“マイルスらしさ”を共鳴させています。
◆ まとめ:これは、新しい「ヒーロー映画」のかたち
『スパイダーバース』は、単なるアニメ映画ではありません。
それは
🎨 緻密に設計されたアートワーク
🎧 音楽と映像の融合
📖 ストーリーテリングの巧さ
このすべてが高次元で重なり合った、
まさに“マルチバース級”の傑作です。
スパイダーマンを知らなくても、
アニメが得意じゃなくても、
この映画だけは、ぜひ観てみてほしい。
クリエイター視点でも、純粋な映画ファンとしても、絶対に損はしない一本です。
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