こんにちは、ぼっちbotterよだかです。
今月も恒例の振り返り記事を書いていきます。
6月は、超ざっくり言うと「市場理解を深めつつ、実市場に接続再開することがメインタスク」みたいな感じでした。
5月後半から読み始めた本やそれを基点に色々なことを調べながら、クリプトブログの記事を更新したり、実装のアイデアメモを残したり、はたまたトレードbotの観測部を改良したり、DeFi系のアビトラbot開発に勤しんだり、と振り返ってみると色々やっていたなぁというのが雑な感想です。
できることが増えたぶん、考えるべき枝葉も増えてきたので、ここらで一旦きちんと整理して、2026年の残り半年をbotterとしてどう過ごすのかという方針も含めてアウトプットしておこうと思います。(なお、暫定方針なので、変更・修正はフツーにあるということで、内容の是非については悪しからず。”変化に適応できない奴から死ぬ”っていう決まりなので)
6月にやったこと
6月は「市場構造の理解を深める」。これがメインの目標でした。
結果から言うと、一定期間、腰を据えて勉強に臨んだことで、市場構造に対する体系化された理解をある程度作ることができたと思います。ナイス判断、私。
具体的には、書籍や論文を読んで、それをもとに必要な知識を補完しつつ、クリプトブログを更新する、ということをタスクにしていました。
詳しい内容については、関連記事のリンクを貼っておくので、気になる方は参照してください。
🛠️開発記録#537(2026/5/7)『市場と取引』を読み終えて、市場構造の理解をbot開発へ戻す準備をした話
🛠️開発記録#546(2026/6/3)金融読本まとめ(12~15章)国際金融の章を読んで、クリプト市場を少し冷静に見直した話
🛠️開発記録#549(2026/6/6)「金融政策 理論と実践(11~13章)」まとめ&金融政策を観測設計の土台にするという視点
🛠️開発記録#551(2026/6/9)「ユーロ 危機の中の統一通貨」を読み終えて、市場構造理解の距離感について考えをまとめた話
🛠️開発記録#558(2026/6/19)「金融マーケット予測ハンドブック(12章:テクニカル分析の基礎)」を読んで、botterとしての立ち位置を再整理した話
🛠️開発記録#561(2026/6/25)「ミクロ経済学の力(6~10章)」のまとめとbot設計メモ
こういうことをしていた主な理由としては、金融に関する出来事を引きの視点で理解できることが必要だと感じたからです。
雑に言うのであれば、「知識でのレバレッジを効かせられるようになる」ということです。
これまでも、トレードの具体的な手法やプログラミングの技術についてのテクニカルな部分に関しては、私自身がDeFibotの開発という文脈からアルゴリズムトレードに入ったということも強く影響していて、実務面や末端のことに関しては尖った方面の知識や実践ノウハウなどは個別に蓄積していたのですが、この手の知識やノウハウを仮想通貨以外の領域に広く応用していくためには、それらの分野・領域への知識・理解は必須だと感じていました。
その点、現状の私がどうなのかといえば、「バランスが悪い」。これに尽きます。そもそも、私自身が金融の王道ルートみたいなもの(CEXからトレードに触れて段階的に理解を深めていくようなルート)を通ってきたわけではないので、自分の中でのトレードやbot実装に関する知識が結びついていない感じが強く、やっていることが綺麗につながっていない感がありました。そこを解決したかったわけですね。
加えて、ここしばらくは、クリプト領域における追い風が弱く、クリプト市場で雑にエッジを見つけてそれを追いかけることがコストに見合わないと感じていたというのも理由の一つです。
市場が温まっていないので、経験値も溜まりにくい。そこでジタバタして、下手に損失を膨らませるくらいなら、いっちょここで腰を据えてしっかり勉強しておくか、くらいのノリです。(とは言え、定期的にウォッチしている株方面では、やや調子が良いみたいですが、専門領域ではないので深追いはしていません)
で、その合間にも、CEX用のトレードbotを実装したり、観測部を改良したり、DeFi系のbotをアビトラメインで作ったりと細々したこともやっていました。
特に、観測部を作り込んだことにより、明確にこの時点ではNoと判定できるようになったり、DeFi系botではアビトラ実行経路のリストアップと監視対象の経路ピックアップなどが進んだりしたので、タスクの進行状況としては、及第点かな、と。(そのほとんどが、”儲からない“と強く判定されていて残念ではありますが)
あと一点追加しておくことがあるとすれば、アルゴトレードとは別の文脈でビジネスを立ち上げる準備も始めたことですかね。(専業ぼっちbotterではなく、ただのぼっちbotterですね。これからは記事のタイトル、気をつけます。)
元々、仕事を辞めて"専業"としてbotに集中しようとしていたわけですので、完全に間違っているわけでもないのですが、私は”収入”をトレードだけから得ているわけではないので、"兼業ぼっちbotter"が正しい身分自認なのかもしれません。とは言え、兼業の内容は、仕事をしているようでしていないようなものなので、”兼業”という認識にも違和感が強い...。まぁ、個人アルゴトレーダーの自認なんて、瑣末なことなのでどうでも良いのかもしれませんが。
結局、「相場が冷えている時に、他にも集中できることがあるのか」という点は、個人的には結構重要なのかなと思っています。(この点については、私個人の意見や捉えが強く出るため、記事の後半で書きます)
この別ビジネスに関しては、7〜9月中の3か月くらいで、一旦軌道に乗せるくらいのイメージでやっていく予定です。
4〜6月ざっくりまとめ(第二四半期まとめ)
過去3ヶ月にやっていたことやその成果についてもざっくり整理しておきます。
まず、先ほども書いた「市場構造の理解を深める」。
4月からは、研究テーマを2つ程度に絞り込んで、実装と結果の改善ループを回すことにしていました。
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EV>0となる構造の抽出まではできたのですが、厳密に収益機会を求めていく過程で、実装コストが収益に見合わないことが判明して、実装は見送り。その分、「この構造ならこの時点で見切りをつけて次のテーマに移る」という判断を早く作ることができるようになった月でもありました。「botの研究や実装のテーマを広げすぎないこと」や「どこまでがその状況や環境下における事実なのか」といったことにやたらと拘るようになり始めた形跡もあります。
「アビトラとトレード、どちらかで迷ったらトレードを優先する」という判断軸がより強くなったのもこの時期です。botの実装の現状から判断すれば、実際は両刀なのですが、リソースの配分という観点から見ると、現在は明らかにトレード寄りで、これは結局のところ判断や行動リソースの最適化に貢献してくれています。(相対的にアビトラの方が"私が認識している障壁”が多くて難しいと感じているってのもあるかも。これも今ひとつずつ潰している途中です)
DeFi系botは、CeFi/CEX系のbotと比較すると、執行を実行するハードル自体は相対的に低いが、その分実装にかかる手間(監視や経路選定・それに伴う執行を優位に通したり、それらを安定化させたりすることなど諸々含めて)が多い。見えない罠も多いし、実装を積んでから初めて気づくこともある。そういう意味では、CEX系とは競合の強さや競争構造の質が違う。そもそも体系的に別の対策が必要になることも多い。リサーチ&実践経験&熟考の重要性が相対的にCEX系bot開発にかかってくるそれよりも大きい印象。調べてわかる範囲だけではカバーしきれないことがあるし、そもそも対策不可能なこともまぁまぁある。それらを考慮に入れても、戦場として選ぶ価値はあると思う。「難易度が参入障壁になる」という点も私としては好ましい。ただし、「0 or 100」みたいな領域なので、扱いは今後も慎重に(全ベット、ダメ、ゼッタイ)
5月は、市場構造の理解の重要性に気づいて「市場と取引」の熟読に時間を割いていました。加えて、開発しているbot自体も取引執行や観測の時間軸を今までよりも長く取ることにしたので、高頻度系のbotの開発に注力していた頃と比べて、PDCAサイクル的なものが高速で回しにくくなって、暇を持て余すようになったという理由もあります。
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一応、市場データを使ってバックテストもできるのですが、私個人としてはバックテストで出たものって将来の市場に完全に適応しているものではないので、さっさとフォワードに回した方が結果的に開発効率は上がると思っています。(こういうことは教科書的な考え方かもしれませんし、さまざまな書籍などでも見かける主張ですので鵜呑みにしているわけではないのですが、私の実体験ベースでもそれなりの説得力や一定程度の正当性はあるのかなと思っています)
加えて、これまで開発していたトレードbotの戦略をより広い意味で定義するようになりました。これ、地味ですが、結構効きます。
今やってることがトレードや金融という文脈の中のどこに位置しているのかをざっくり掴めるようになることで「そもそもその戦略が機能しやすいのか」という視点で冷静に眺められるようになるからです。多分、トレード文脈で言うところの「レジーム/レジームの判定」ってやつですね。(ここら辺はテキトーに言ってます。ごめんね)
「今こういう環境(市況)だから、こういう戦略は効きやすいよor効きにくいよ」みたいなイメージですね。これをbotに落とし込めるようになったのはデカかったです。
あと、個人的にもう一つデカかったのは、メンタルケアの重要性について改めて気づけたことですね。
まぁ、ざっくり言うと「検証したいことに対して、現実の待ち時間が絶対的に必要になって、その待ち時間を耐えるのがしんどくて、発狂しそうだったよ。でも、自分で気づいてリカバリできたので、良かったね」って感じです。
これについては、記事の後半で触れます。
6月については、1章で書いているので割愛。開発進捗・心身の健康状態、良好。軽く風邪ひきかけたけど、すぐ治ったのもマル。
自己評価
普段はあんまりこういうことしないのですが、今回は四半期振り返りも兼ねているので、自己評価していきます。( 10点満点です)
ぼっちbotterを評価してくれるのは、市場だけだからね。
1:理解を深める(金融市場について)「7点」
言語化&圧縮ができて、自信がついた。
源流への理解が進んだことで、知識や経験の過不足がある程度わかるようになった。
体系的な理解がある程度形成された。
計6冊の本の熟読とそれらを起点にしたリサーチ・ブログ記事への再圧縮ができた。
今後も週一冊程度のペースでの読書とブログ記事化を通した再圧縮を継続する(知識はレバが効きやすい)
今後は、「マーケットやbotへの接続&実践レポート」まで含めた圧縮ができると良い。
ただし、ここまで整形すると完全な形でアウトプットできなくなるので、その点はデメリットにもなるかな(実際、過去記事でも重要なパラメータだけマスクした記事作成などもしていて、それは結構な手間だと感じた。非公開記事にして自分だけ読み返せるようにするという方法もあり。これも実践済みだが、外部の目に触れるアウトプットを積み上げることにも一定の価値はあるので、要検討)
2:botへの接続「2点」
ちょっと厳しめかもしれないが、妥当な評価だと思う。
理由はものすごく単純で「作ったbotで目立った成果を上げていないから」。
シグナル生成やトレード機会の抽出という観点で見れば、前進はしているけれど「じゃぁ、儲かってんの?」という問いに対しては「微妙」と言わざるを得ない。
収益構造の再現性も強くないし、もう一度同じことやれと言われても多分無理なので、botter(アルゴトレーダー)としては、ダメ。
言い訳を考えればいくらでも出てくるし「理解や勉強を優先して、今すぐ稼ぐことはあと送りにしていた」ということは、判断の上では事実だけれど、「bot開発が資産や数字を増やすのに貢献していない」のも事実。
でも、これを免罪符にしてはいけない。
すでに始めているが、7月以降は「収益構造に接続すること」を優先していくので、ここから先は「知識への投資をしたことがbotの収益化に貢献するのか」という答え合わせフェーズになる。
7月以降は「稼ぐ軸」を中心に回していく。
3:生活習慣「8点」
5月中盤から6月終盤まで、botter(広義では個人事業主)としてのルーティン安定。食事改善OK、運動習慣OK、睡眠良質などなど。
朝起きたら、所定のモーニングルーティン(軽い運動・ストレッチ・コーヒー・モーニングページ・1日の計画作成など)をこなして、後はその日の作業に集中するという流れが馴染んできた。休憩もしっかり取っている。
特に「午前中に思考系の重いタスク」をこなして、「午後に成果物作成系の軽めのタスク」を入れるというのがテンプレになりつつある。軽い成果が確認できるものを午後に入れることで「成功報酬的な認識」を得やすいというのが、個人的な高評価ポイント。
これまでは、休憩そのものや作業の空き時間に非常に強い嫌悪感を持っていたのだが、5月ごろから徐々にその認識が緩んできた。
きっかけは、開発のみに全ての時間を費やすということを2週間ほど実験的に試みたこと。これにより「絶対的に待ち時間が必要なこと」が積み重なって、頭の中でタスク把握ができなくなった。その結果、判断の精度が著しく低下して、いろんなループが壊れた。アホすぎる。もう、二度とやらん。
不調に気づいて、自分で早期にリカバリできた。ここは、「自分の判断の理由をメモする習慣」や「自分の行動記録」に助けられた。(いつもメモしていた過去の私、ありがとう)
「余白がないとアイデアが先に進みにくくなる」ということを実体験ベースで学んだので、「隙間時間を埋めないことは罪」みたいな感覚が薄まって、休憩メニューも言語化するようになった。(一手間かかるけど、"休憩手段と認識しておく"という点で意味はある)
結局のところ、専業や個人事業主というものは、セルフマネジメントの重要性が大きいのではないかと思う。
雑感・所感
こうして振り返ってみると、この3ヶ月を概ね計画通りに進められたと思う。
ともすればすぐに稼ぎたいと思ってしまうし、判断や行動もそこに引きずられがちだし、なんと言っても「稼げてた方がイケてる」。
しかし、自分一人でじっくり考えてみれば「よっぽどの天才でない限り、そんな簡単に稼ぎ続けられる状態になんてなれっこない」のである。
要するに、自己認知の問題であって、結果をコントロールしにくいことに評価や報酬の多寡を求めることについては、適切なフェーズとそうでないフェーズがあるってことだ。
私が組織で仕事をしていた頃も、「もう、構造が見えたので、ここを押さえておけば大丈夫だろう」という認識を持つまでには(そこそこ頑張って)7年くらいかかったし、ましてやbot(アルゴトレード)の難易度は、少なくとも私がこなしてきた過去の仕事とは評価の軸やそもそも相手にしているものが全く違う領域なのである。
トレーダーとしての自己認識がある方や金融領域への理解が備わっている方にとっては、このような認識は当たり前のことであろうが、私にとってはまだまだ理解が浅かったということだ。
とはいえ、認識が甘かったなんてことは、十分に習熟している領域においても起こり得ることだし、本当に重要なのは、「それ(認識が甘かったことや事実認識が歪んでいることなど)を言い訳にして自分の正当性を主張している自分に気付けなくなること」や「歪んだ事実認識に基づいて自分を守っている状態の自分に気づけなくなってしまうこと」を避けられるようにしておくことだと思う。
botterとしての対処法はものすごくシンプルで「数字は増えたか?」と問うだけで良い。
所詮、結果が全てなのである。
つらいかな?いや、そもそも、そういうゲームです。
ただ、結果に対して接続できる方法が少ないうちから「結果が全て」と宣うのも間違いだと思っていて。
この3ヶ月を振り返ると、最も価値のある気づきのひとつは「自分のいるフェーズを正しく認識した上で、自分自身を正しく評価する物差しを持つのはとても難しい」ということだ。
そういうことはすぐに忘れてしまいがちなので、やはり振り返りには意味があるなぁと思う。
言い訳はしない。でも過剰な期待も悲観も慢心もしない。ただ、評価だけする。このバランスみたいなやつ。
検証に必要なデータを集めるには、ある程度まとまった時間が必要になる。この点は、アルゴトレードにおいても共通するな、と。
7月以降の方針
7月以降の目標はシンプル。
「botがマーケットに接続する優先度を上げる」
「追加のビジネスを育てる」
「上記2本の方針を壊さない土台作りを継続する」
大まかに分けて、この3つだけ。
もうちょい具体的に書くなら、以下のような感じ。
- 7月は、少なくとも1本は実市場に接続したbotを継続稼働させ、収益性・再現性・撤退条件を記録する。
- 追加ビジネスについては、小さな商品と販売導線を作り、実際に販売可能な状態まで持っていく。
- 読書とブログ化は継続するが、7月以降は「理解のための理解」ではなく、「実装・収益構造・判断精度に接続する理解」を優先する。
正直なところ、やりたいことややるべきことの方針がざっくり決まっていれば、その日やその週・月のタスクなんていくらでも変更が効くし、個人botterの強みの一つはそこだと思う。
誰にも文句を言われないし、指示もされない。
しかし、それゆえに判断と行動の責任は自分に全部返ってくる。
そういうものは、わかりやすくて好き。
余裕があるうちに、積み上げられるものをどんどん増やす。
というわけで、2026年6月「ぼっちbotter15ヶ月目のログ」でした。