思考力アップ 読書

【創造力の源泉!】素人のように考え、玄人として実行する【思考力アップ】

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どうも、よだかです。

あなたは、自分の創造力に自信がありますか?

思考は行動のベース。

何事においても、自分自身の思考が整っていれば、良い結果に結びつきやすいですよね。

また、大きな失敗を避けて、成功に近づいていくことも可能。

新たに何かを生み出す能力は、あらゆる場面で役立ちます。

けれども、創造力を磨くってどうやったら良いのか分かりにくい、、、。

そんなあなたにおすすめの本が「素人のように考え、玄人として実行する」です!

著者は、カーネギーメロン大学の教授で、ロボット工学の世界的権威で全米注目の研究者である金出武雄(かなでたけお)さん。

出版は2004年ですが、いまだに古びない思考法とそれを行動につなげる知恵を学ぶことができる1冊。

言い換えると”創造力を表現するテクニック”と”創造力を高めるマインド”の両方学べる贅沢な本なのです!

この本は、これからの時代を生き抜く強力な武器にもなります!

【魔術の時代を生き抜け!】働き方5.0 これからの世界をつくる仲間たちへ【落合陽一】

早速、本書の内容で特に面白かった部分を「理論編」「実践編」としてまとめていきます。

本書・本記事を読むと分かること

・”創造力”と”知的体力”の鍛え方

・”行動の土台”はシンプルである

・考えたことを効果的に実行する方法

理論編

創造は”省略”である

”創造”と聞くと、何かもの凄いものを生み出すことだと思うかもしれません。

けれども、実はそんなことはないのです。

多くの人に賞賛されるアイデアというものは、「言われてみれば確かにそうだ」と納得できるものであることがほとんど。

シンプルであり、多くの物事に当てはまること。

つまり、”抽象度”が高く余分なものが省略されている事が”創造”のポイントなのです。

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人に貢献する”シナリオ”を書くべし

とはいえ、これではまだまだ分からない事が多いでしょう。

”創造”の二つ目のポイントは、ズバリ”人の役に立つこと”。

どれだけ独創性があっても、誰の役にも立たない物であれば、それに価値は生まれません。

価値があるものは必ず何らかの形で人の役に立ちます。

シンプルに誰の役に立つのかということを発想の根本に置くことで、価値の高い”創造”ができるようになります。

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創造の基本は”ものまね”

無から有を生み出す。

本来であればそれができることが理想です。

けれども、現実世界にあるすべての創造物は、さまざまな要素の組み合わせです。

どんなに優れたクリエイターも、最初は真似をすることからスタートしたのです。

達人の域に達している人は、その分野に投下している時間や資源が尋常ではないのです。

言い換えると、尋常ではない資源を投下するのが苦にならない分野を選んだからこそ達人の域に達したのです。

芸術作品も一つ一つの要素を分解していくと、究極の合理性の組み合わせがである事が分かります。

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達成感と不安感が必要

具体的に達成可能な目標を立てるべし。

これが本書のエッセンスです。

大きな目標を立てると、それが達成できるのかどうか不安になることってありますよね。

そこで取り組むべきは、その目標を実行可能・達成可能なプロセスに分けてしまうということ。

どんな壮大な目標も、まずは一歩目を踏み出すことから。

達成可能な目標ができたら、あとは一つずつ取り組んでいくだけ。

達成感を得ながら、前に進んでいく仕組みを作ることで、あなたの実行力は確実に高まりますよ!

【モチベーションに頼らない】高い目標設定のコツ【自分の基準を更新していく】

実践編

思考を行動に移す方法として、特に面白かったものが3つありました。

「話す」「書く」「プレゼンテーション」でそれぞれ一つずつ紹介します。

話す:”たとえ”と”例”を使い分ける

話の上手な人は”たとえ話”が巧みだと言われます。

あなたは”たとえ”と”例”を区別できていますか?

”たとえ”:説明の道具。そのものの性質を人に想像させ、納得させるために使われる。

”例”:サンプル。一般的なものの性質を表す。

この2つを混同している人、案外多いものです。

相手にとってふさわしいレベルの”たとえ”を用意して話すようにしましょう

自分が何かを伝えるときに、この区別をするだけで、あなたの話は劇的に伝わりやすくなります。

この人は話している内容が分かりにくいなぁ、と感じた時には、”たとえ”と”例”が混ざっていないかを確かめてみるのも良いでしょう。

書く:起承転結を使いこなせ

文書を書くときの基本としてよく耳にする「起承転結」。

それぞれの役割をきちんと認識して書いている人は、少数派。

だからこそ、しっかりと使いこなせるようになれば、あなたがまとまった文章を書くときの最強のツールになります。

本書では論文の書き方として紹介されていますが、長い文章を書く時にも応用できる考え方ですね。

起:読者の好奇心を引き出せ!

・読み手の意識を惹きつけるパート

・読み手に疑問をもたせたり、興味をかき立てたりする

・残りの文章を読んでもらうために、徹底的に練り上げる部分

 

承:仮定を設定せよ!

・”どの部分を課題と見るか”を述べるパート

・どういう仮定において問題を解決しようとしてるのか伝える

・読者との共通理解や共感を作り上げる部分

 

転:キーアイデアを少しずつ出せ!

・”解”を示していくパート

・”解”につながるキーアイデアを少しずつ示していく

・課題や問題が解決できることを読者に納得させる部分

 

結:一番重要な結果を一発で出せ!

・”結果”をはっきりと伝えるパート

・その結果がなぜ、どれだけ良いかの理由や比較を示す

・「”結果”の後、どうなるのか」という”問い”を読者に起こさせる部分

これらを意識して文章を書くことで、”構想力”と”構成力”が磨かれていき、読者のためになる文章を書く力が身につくのです。

プレゼンテーション:”一目で分からない部分”を入れる

人は分からない部分にこそ注目します。

だからこそ、あえて”一目で分からない部分”をプレゼンに組み込むのです。

数字の示されていないグラフ、偉人の名言、一見不可解な写真など、、、。

相手の心に何かしらの「?」が浮かぶものをプレゼンに入れましょう

シンプルなもので構いません。

これは、相手に疑問をもたせ、考える余地を与えることで、話に関心をもってもらうテクニック。

一目見て分かってしまう資料なら、あなたがわざわざ話をする必要はないですよね。

資料を眺めてもらえば良いのですから。

あなたが話をするということに付加価値を乗せるためには、相手の思考を呼び起こすきっかけを作るようにしましょう。

まとめ

最後まで読んでくださってありがとうございます。

本書の内容を「理論編」「実践編」に分けて、シンプルに紹介しました。

理論編

・創造は省略である

・人に貢献する”シナリオ”を書くべし

・創造の基本は”ものまね”

・達成感と不安感が必要

実践編

・話す:”たとえ”と”例”を使い分ける

・書く:起承転結を使いこなす

・プレゼン:”一目で分からない部分”を入れる

本書にはまだまだたくさんの素晴らしい情報が書かれています。

非常に濃い内容で、どこから読んでも学びが多い!

創造力を発揮したい全ての方に届いてほしい一冊です。

おすすめの本ですので、ぜひ一度手に取ってみてくださいね。

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