日々の生活でたまったストレス。
それぞれの発散の仕方があることでしょう。
世の中には様々な娯楽が溢れ、ストレスを開放するのはそんなに難しいことではなくなりました。
けれども、それはあくまでその場しのぎの対症療法でしかありません。
ストレスを抱える生き方を変えることができれば、発散する必要すらなくなります。
今回紹介する7冊の本は、人生を丁寧に生きる考え方を教えてくれます。
生き方を変えるきっかけになったり、心の在り方をスッと楽にしてくれたりする本です。
この記事が、あなたの日々の幸福感を高めるきっかけになれば幸いです。
それでは紹介していきます。
一日一生
僧侶の書いた本だけあって、とても丁寧で力強い内容。
当たり前のことを見つめ直すきっかけになる。
自分がどんな立場からモノを見ているのか?
死ぬときは、ちょっとお出かけしてくるという感覚
習慣はものの見方を変える
生きる意味を一生問い続ける
など、印象的な言葉・表現がとても多い。
読み直す度に新たな気づきを得られる1冊。
人生の先輩が残してくれた本には、深い学びが宿る。
技ではなく心の本!
知らなかった僕らの戦争
ルーツをアメリカにもつ日本在住の筆者の視点から鋭く切り込まれる豊富な内容。
著者がインタビューする戦争経験者の体験談は本当に貴重。
戦争というものが、本当に広い範囲で様々な破壊をもたらすものなのだと実感させてくれる。
感じるという表現が生ぬるくすら感じる。
そこにいた人にしか分からないものがあるからこそ、著者は時代の生き証人たちに会いに行ったのだろう。
出発点は戦争だが、それにとどまらず様々なことを考えさせてくれる。
「言葉の壁は超えるために存在する」という捉えは詩人ならではのセンス。
この本を読むと、自分の生きている意味を見つめ直すことができる。
この命をもっと人のために使いたいという気持ちになる。
置かれた場所で咲きなさい
『出会いを大切に育てる』
『私の微笑みは神様のポケットに入ったのだ』
『祈りの花束』
書かれた言葉が新しく印象深い。
何度も読み返す価値のある本。
素敵な言葉を忘れずに日々自分を磨いていきたいと思わせてくれる。
心が乱れることがあっても、それが『他人の生活まで暗くする』理由にはならないというくだりがあり、7つの習慣で読んだ『反応は選べる』にも通ずる内容。
素直な心に花が咲く
謙虚でありたいと強く感じている人におすすめの本。
不快な思いをさせないことが思いやりという発想が新鮮だった。
人間関係は悪くなるようにできているという主張も面白い。
謙虚さがなくなる兆候や素直になる方法など、実践的な内容も分かりやすく書いてある。
小さな幸せを感じられるようになると、日々の幸福度が高まることを実感させてくれる。
穏やかな状態の心を自覚して、その作り方を体得したいと思わせてくれる。
静かな安らぎは足るを知るに通ずる。
苦境を乗り切るだけではなく、調子の良さをどのようにして成功につなげていくか。
再読する度に学びを得られる本。
コロナ時代の僕ら
イタリア人の筆者が、自国内でのコロナウィルスの影響を記録し、自身の内省をまとめた本。
ウィルスの被害が指数関数的に増加する様を、ビリヤードの玉突きに例えている。
ウィルス禍では、献身と忍耐が必要になる。
「自分とみんなの損得」を同時に計算に入れたものこそが、心にベストな選択である。
人類の活動こそが、感染症を生んだという鋭い指摘。
これはコロナ禍に限った話ではなく、地球全体の生態系レベルで取り組むべき問題なのだと説く。
人類という大きなスケールで向き合うべき問題が発生した時に、大きく引いた視点でみることができれば、そもそもの問題が明らかにある。
コロナウィルスの登場をきっかけに、我々が考えるべき大きな枠組みに目を向けるきっかけになった。
タイムリーな見解を知ると同時に、筆者の思考の中枢を学べる1冊。
アランの幸福論
人の幸福とは何なのか。
どうすれば幸福な状態でいることができるのかを伝える本。
今、この瞬間に集中して生きることが幸福につながると説く。
最大の敵は、ネガティブな評価をする己自身なのだ。
自分に権限があると感じられれば、仕事を楽しめる。
いつの時代にも通ずる学びがとても有益。
私は、この本を読んでから、自身の不幸を一切語らなくなった。
また、自分の周りをじっくりと見るクセもついた。
結局、幸福とは自分自身がそう決めるだけなのだということに気がついた。
幸福について自分なりに答えを出したい人におすすめ。
人生の結論
成熟した大人の条件とは何か?
大きな決断をすべきタイミングは?
生きていく上で誰しもが向き合うであろう問いに、言葉できちんと答えてくれる本。
この本を読むと、所作を丁寧にすること・モノを丁寧に扱うこと・笑顔を心がけていつもニコニコ上機嫌でいることの大切さが身に沁みて分かる。
与えたものだけが己に残る。
いつか全てが終わるというからこそ、人は頑張ることができるのだ。
一見あきらめのように思えるこれらの言葉を、日々を生きる糧に変えてくれる貴重な1冊。
「今、ここ」に集中する環境づくりにブーストをかけたい方にもおすすめ。
まとめ
いかがだったでしょうか。
本には先人たちの叡智が詰まっています。
先人の残した経験が、今を生きる私たちの生き方の助けとなるはずです。
今回紹介した本が人生をより豊かにするきっかけとなれば、これほど嬉しいことはありません。