2025年4月23日
こんにちは、よだかです。
このシリーズでは、社会人1年目に私が経験したことを、できるだけリアルに書いています。
今回は、1年目の5月くらいに、ある先輩から言われたひとこと――
それが今でもずっと心に残っている、そんなお話です。
-
-
新卒1年目を終えるまでの話 第3話:努力はしてた。でも、まったく伝わらなかった
2025年4月22日 こんにちは、よだかです。 このシリーズでは、新卒で入社した会社で過ごした“1年目”のことを振り返りながら、当時どんなことで悩んで、何にぶつかっていたのかを、できるだけリアルに書い ...
続きを見る
呼び出されたのは、会議室でした
ゴールデンウィークが明けてしばらくした頃。
ある日の終業後、先輩社員に声をかけられました。
「ちょっと、今から会議室いい?」
突然の呼び出しに、「え、なんだろう?何かやらかした?」とドキドキしながらついていきました。
人生で“別室に呼び出される”という経験すらなかった私は、とにかく身構えていたのを覚えています。
先輩がくれたのは、叱責ではなく変わるきっかけだった
会議室に入って、向かい合って座ると、先輩は開口一番こう言いました。””
「……ごめんね。あなたがしんどいの、なんとなく見えてたんだけど、
私も家庭があるから定時で帰っちゃうし、あんまりちゃんと話せてなかったよね」
その時点でもまだ、私は「なんの話だろう?」とピンときていませんでした。
けれど、次に続いた言葉が、心に突き刺さりました。
「でもね、私たちは人に好かれるために働いてるんじゃないんだよ。
……大人になりなさい」
ここでようやく、私は気づきました。
――変わるべきなのは私なんだ、と。
自分のことだけで精一杯になっていた
その頃の私は、うまくいかないことばかりで、何に対してもいっぱいいっぱいでした。
準備しても空回り、言っても伝わらない。
誰かに頼ることもできなくて、
「自分はちゃんとやってますよ」と見せることだけに必死になっていたんです。
そんな私の姿は、たぶん周りには全部バレていました。
助けをもらっても感謝を言えていなかったし、
困ってることがあっても黙っていたし、
気持ちだけで走って、周りが見えていなかったんだと思います。
何より、うまくいかないことを心の底では全部周りのせいにしていたんですね。
「大人になる」って、どういうことなんだろう
先輩が言ってくれた「大人になれ」という言葉。
最初はちょっとショックでしたが、それからずっと、私の中に残っています。
あのときの「大人」は、年齢とか立場の話じゃなかったんですよね。
目の前のことに反応するだけじゃなくて、
相手の気持ちや、まわりの状況をちゃんと見ること。
助けてもらったら、それをちゃんと受け取って感謝すること。
自分ができないことを認めて、誰かに頼ること。
そういうふうに「働く」っていうのは、“一人の社会人として立つ”ということなんだなと、少しずつわかってきました。
そして、その土台には「自分と本気で向き合うことから逃げちゃダメだ」という教訓もあるのだな、と。
次回予告:第5話「続けられたのは、バンドがあったからかもしれない」
辞めたいと思ったことは、何度もありました。
それでもなんとか1年続けられたのは、仕事以外の“自分だけの居場所”があったからでした。
次回は、私が心のバランスをどう保っていたかという話です。
それではまた。
よだかでした。
-
-
新卒1年目を終えるまでの話 第5話:続けられたのは、バンドがあったからかもしれない
2025年4月24日 こんにちは、よだかです。 このシリーズでは、社会人1年目の体験をベースに、「こんな時期もあったな」と振り返りつつ、いままさに働きはじめたばかりの方や、ちょっと疲れている方に向けて ...
続きを見る