どうも、よだかです。
あなたは、日々の生活にマーケティングがどれだけ根ざしているか知っていますか?
今回紹介する「白い猫は何をくれた?」は、ストーリー形式でマーケティングを優しく学ぶことができます。
本書で学べることは、実際のビジネスの場面だけでなく、恋愛や人生においても応用の効く内容となっています。
マーケティングの基礎戦略BASiCSを解説しながら、ストーリー仕立てでまとめられた本書。
その魅力と内容をぎゅっとまとめて紹介します!
↓同シリーズもおすすめ!
【マーケティングはこれから学ぼう!】ドリルを売るには穴を売れ【初心者向け】
本書・本記事を読んで欲しい人
・マーケティングについてざっくりと学びたい
・戦略BASiCSについて理解したい
・仕事、恋愛、人生において幅広く役立つ知恵を学びたい
本書の魅力
ストーリー仕立てでとても読みやすいです。
広告代理店に勤めるうだつの上がらない主人公・実直(さねなお)が、仕事で大きなミスをしてしまったことをきっかけに、自分の人生を考え直し、そこから立ち上がっていくという王道ストーリー。
変わるきっかけになったのは、道で拾った白い猫。
人の言葉を話す白猫”ボロ”は、実直にアドバイスをくれます。
人間がネコに個人コンサルを受けるという展開が面白い。
広告代理店で働く主人公の設定も結構リアルで、会社勤めの経験がある人なら、かなり共感できる舞台設定です。
ビジネスマンとして、人として、徐々に自分の芯を作っていく実直の姿を応援したくなります。
また、物語の終盤で、別の広告代理店と企画のプレゼン合戦になるシーンの決着は、非常にワクワクしました。
純粋に読み物として面白かったです。
個人的には、少し古風な話し方をする”ボロ”のキャラクターが好きですね。
実直がボロのレクチャーを受けながら、マーケティング戦略の5要素を身につけていく様子を、ストーリー仕立てで理解できます。
人物の行動や心情を追うことで、共感性高く、学びが得られるのが本書の最大のメリットですね!
マーケティング戦略BASiCS(ベイシックス)の解説
マーケティングには、これを欠かすな!という5つの要素があります。
この5つの要素を理解し、一貫性を持たせることで、マーケティングの土台を整えていきましょう!
BASiCSのB=Battlefield(戦場・競合)
どこで、誰と戦うのか?
あなたが勝負を仕掛ける戦場を分析しましょう。
「戦いたい場所」かつ「勝てる戦場」を選ぶことが重要です。
「戦場」が決まると「戦う相手」も決まります。
同業種・同業態の相手だけが敵とは限りません。
「駅前のテイウクアウトの昼食」という戦場では、ファーストフード各社、コンビニや弁当屋などとの戦いになります。
業種形態問わず戦うことになるということを頭に入れておきましょう。
お客様には、業種形態は関係ないのです。
BASiCSのA=Asset(独自資源)
あなた(自社)に固有の資源がなければいけません。
独自資源とは、強みの源泉となるもの。
競合他社にマネされにくいものを見出すことが重要です。
これは、長期的に勝ち続けるために欠かせない要素です。
資源は「ハード面」と「ソフト面」の2つがあります。
ハード面
・工場
・設備
・店舗
・資金
ソフト面
・ノウハウ
・人事
・育成体系
・文化
つまり、究極の意味では、人そのものが独自資源なのです。
自分の経験の棚卸しをすることで、自分が譲れない独自資源として誇れるものを見出すことがスタートです!
BASiCSのS=Strength(強み・差別化)
独自資源が分かったら、強みを活かして差別化しましょう。
ここで重要なのは「強みは弱み 弱みは強み」という認識を持つことです。
現実には、事実がただあるだけで、それをどう解釈するかというの個人の捉え方ひとつで変わるのです。
例えば、社員が1人であるという事実は「人数が少なく、多くの仕事を引き受けられない」ということになりますが、見方を変えれば「意思決定が早く、決断・行動化までのプロセスが省略できる」とも言えます。
差別化には、3つの軸があります。
手軽軸
・近い
・早い
・安い
・簡単
・便利
・低価格
商品軸
・高品質
・最新技術
・高価格
密着軸
・顧客ニーズに徹底的に応える
・カスタマイズ
どの軸で差別化を狙うかを明確にして戦略を立てましょう。
ここでは、”強み”が発揮される要素を1つ決めて、他を圧倒しましょう。
他の2つの軸では、平均点よりもやや上を狙うくらいでOKです。
BASiCSのC=Customer(顧客)
これは、戦略に迷ったら「顧客」に帰ってくるべしと言われるくらい最も重要な要素です。
「売れる売れない」を決めるのは「顧客」です。
人によって求める価値は違います。
顧客の姿を見極めるために必要なのが「セグメンテーション」と「ターゲッティング」です。
セグメンテーション(分類する)
・年齢
・性別
・職種
・生活習慣
様々な要素から顧客の姿を具体的に分類すると、そのセグメントが求める”価値”が見えてきます。
ターゲッティング(絞る)
・顧客を絞る
・優先順位をつける
・狙わない顧客を決める
あなたが注力すべき対象を絞り込むことで、他の要素が連動して決まります。
自分の強みに合う人、共感してくれる人を選ぶことが重要です。
↓こちらの記事も参考にしてみてください。
7つの習慣 やさしく解説! Part.5【Win-Winを考える】
BASiCSのS=Selling message(メッセージ)
顧客に見える・触れる全ての要素のことです。
顧客に見えるもの
・テレビCM
・店頭POP
・セールストーク
・製品のデザイン、パッケージ
・ホームページのデザイン
・営業パーソンの服装
・電話受付担当の対応
無数に存在するこれらの要素は、全て顧客が”見ている”ものです。
”メッセージ”になっている要素の全てを徹底的に洗い出し、一つずつ最適化していきましょう。
この地道な積み重ねが、顧客に価値を届ける最短ルートになります。
BASiCSのi=integration(一貫性)
「戦場・競合」「独自資源」「強み・差別化」「顧客」「メッセージ」
これら5つの要素に一貫性が保たれているとき、初めて効果が発揮されます。
逆に言えば、一貫性を妨げる要素が一つでもあれば、それは戦略として機能しなくなってしまいます。
売れない戦略は獲れない仕組みを量産します。
戦略BASiCSを何十回とぐるぐる回し続けることが重要です。
初めから洗練された戦略を打つことができるのは、一部の天才だけです。
一貫性のある戦略そのものが、あなたの独自資源になるのです。
まとめ
最後まで読んでくださってありがとうございます。
「戦場・競合」「独自資源」「強み・差別化」「顧客」「メッセージ」のマーケティング戦略5要素とその一貫性の大切さをストーリー形式で理解することができる一冊でした。
折に触れて読み返し、マーケティング思考を磨いていく手助けとなること間違いなし!
おすすめの本ですので、ぜひ一度手に取って読んでみてください!
本書にはシリーズも多数出ているので、それらも併せて読むことで、あなたが使える知恵が劇的にレベルアップします!
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