どうも、よだかです。
本記事は「7つの習慣」をやさしく解説する第5回目です。
「キングオブ自己啓発本」である本書。
今回は、第5の習慣「まず理解に徹し、そして理解される」です。
①共感による傾聴をベースにして、相手のものの見方や考え方を理解する。
②その上で自分の主張を伝える。
当たり前のことかもしれませんが、多くの人は意外と意識していないこのステップ。
ですが、ここまで読み進めてきたあなたなら、第5の習慣の楽しさが分かるはずです!
本記事では、理解が先で主張が後ということについて掘り下げていきます。
この記事を読んで欲しい人
・共感力を高めたい
・自分の主張を理解してほしい
・人間関係を根本的に良くしたい
共感による傾聴
なぜ、理解が先なのか?
どんな人でも、自分のことを分かって欲しいと思っています。
ですから、一方的に自分の意見ばかりを語る人間には、魅力を感じないのです。
あなたが信頼できる人間は、どんな人ですか?
きっと、何らかの形で自分との共通点があったり、考え方に共感できたり、自分のことをありのままに受け止めてくれる人なのではないでしょうか?
あなたが、自分のことを理解して欲しければ、まずは相手のことを理解することが先決です。
この順番を間違えてはいけません。
人は、自分のことを信頼してくれる人のことを信頼します。
目と心もフル活用して聴くべし!
相手のものの見方や考え方を理解するには、正確なデータが必要です。
相手の言葉をただ聞いているだけでは、不充分なのです。
大切なのは、相手の様子を目で見ること。
仕草や表情、体の動きなどから、相手の心の様子を想像するように努めましょう。
初めのうちは非常にしんどいです。
今まで、耳だけでなんとなく聴いていた状態から、目も心も総動員して聴くことになるわけですから、慣れるまではそれなりに苦労します。
しかし、慣れてくるとだんだんと楽しくなってきます。
答え合わせをするような感覚で話を聞くことができるようになるので、相手の在り方そのものに興味を持つことができるようになっていきます。
↓聴くことのノウハウは、以下の本が参考になります。内容をまとめているので読んでみてください。
【”聞くこと”の極意】LISTEN 知性豊かで創造力がある人になれる【ケイト・マーフィ】
こんな反応はNG!
共感による傾聴は、本気で相手に関心を向けていないとできません。
突き詰めていくと、傾聴はテクニックではないのです。
しかし、傾聴を邪魔する聴き方を減らすことで、真の意味での傾聴に近づいていくことができます。
ダメな部分を減らせば、それだけ失敗のリスクは下がりますよね。
傾聴を邪魔する聴き方は以下の4つ。これらを避ける意識を持って、相手の話を聞くようにしましょう。
NG反応1:評価
相手の話を聞いているうちに「良い・悪い」などの評価を下したくなることがあります。
その結果、「同意や反対」をしてしまうのはNGです。
これは、自分の心が相手の話の内容に反応している証拠です。
相手が話をしているときは、基本的には他者からの評価は求めてはいません。
今の自分の在り方をただ受け止めて欲しいのです。
評価自体も、元々自分の中に持っています。
それを、聞き手のコチラが敢えて評価する必要はありません。
相手の口から出た言葉を、そのままに受けて止めて、余計な評価はしないように努めましょう。
NG反応2:探る
自分の視点から質問することもNGです。
相手の考え方や心のあり方を気にするあまり、聞きたくなってしまうのは当然の反応です。
しかし、質問をするということは自分の言葉に置き換えるというプロセスを挟みます。
質問の言葉自体が、すでにあなたの主観によって作られるため、相手の考えや物の見方を”あなた自身の枠”に合わせた限定的なものにしてしまうのです。
自分の視点から質問したくなってもグッと堪えて、相手の言葉そのものを受け止めるように努めましょう。
もし、質問をするのであれば、相手の心の中で起こっていることをより掘り下げるような言葉を選んで質問しましょう。
NG反応3:助言
求められていないのに自分の経験から助言することもNG。
これは、経験のある人ほど陥りやすいことかもしれません。
しかし、厳しい言い方をすると、中途半端な経験が助言をしたくなる原因とも言えます。
自分と相手が違う存在であるということが認識できていれば、求められていないのに助言をするこということはできないはず。
自分の経験から繰り出され助言というのは、あくまで自分自身にしか適用されません。
そもそも、答えというのは、個人の内側に初めから存在するものです。
それを明確にしていくプロセスが、傾聴なのです。
助言をするなら、相手が求めてきた時だけにしましょう。
NG反応4:解釈
自分の動機や行動をもとにして、相手の同期や行動を説明するのもNG。
結局は、自分ベースの解釈になってしまっているので、相手は理解されたと感じることはないでしょう。
相手の在り方を探ろうとするあまり、自分の経験に照らし合わせて考えてしまいがちですが、それは、自分自身の内側で考えを巡らせているに過ぎません。
相手を理解するというのは、自分自身の在り方を手放すということなのです。
相手の同期や行動に何か意味付けをしようとしている自分に気づいたら、すぐにその意識を手放すように努めましょう。
相手に期待しないで無心で聴くということもつながります。
自分の心が空っぽであれば、傾聴はグッと楽になります。
↓心を無に近づけるために参考になるのは、この本です。
理解を示す反応とは?
あなたの心が整っていれば、これから紹介するテクニックが血の通ったものになるでしょう。
相手の言葉を自分の言葉で置き換えると同時に、相手に気持ちも言葉にする
会話において、この点を強く意識することで、相手のことを少しずつ理解することができるようになります。
人の口から出る言葉は、思考の上澄みにすぎません。
↓コチラも合わせて読んでみてください。
【「内なる言葉」を磨きぬけ!】「言葉にできる」は武器になる。【梅田悟司】
多くの人は、自分の言葉で話しているつもりでも、それが本心から出た言葉ではないということ理解していません。
口に出した言葉は、思考の断片でしかないのです。
会話をすることで、話者と聞き手が2人1組になって、話者自身のものの見方や考え方を深堀していくのだという認識を持ちましょう。
それは、会話であって会話でないのです。
相手が何を考えているのか、自分も一緒に探っていく手助けをする。
ポイントは、相手が感情的になってきたら共感で受け止めること。
相手を理解しようとする過程で、あなた自身にも必ず学びがあります。
この習慣は、いつでもできます。
相手を理解する努力は、あなたの力でどうにかできることなのです。
理解しようと努めること自体は、まさにあなたの”影響の輪”の中にあるのです。
これらを成し遂げる努力をしていると、あなたは自然と相手に理解されていることに気づくでしょう。
①人格の形成→②人間関係の形成→③主張という順番をしっかりと覚えておきましょう。
まとめ
最後まで読んでくださってありがとうございます。
まずは、相手のことを理解することが先。主張は最後。
第5の習慣は、自分の心が整っていないと、なかなかできることではありません。
相手の在り方を自分の心で受け止めて、相手に分かりやすい形で返してあげるという流れがあるからです。
しかし、日々繰り返し練習することで、確実にできるようになることでもあります。
「相手の反応を耳と目と心で聴くことの大切さ」「それに対するNGな反応」「理解を示す反応」を紹介しました。
次回は、第6の習慣「シナジーを創り出す」です。
公的成功の最終段階をどのように仕上げていくのか?
次回もお楽しみください!
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