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【おすすめ漫画レビュー】伊賀野カバ丸 ― 少年×少女の“笑撃”ハイブリッド!

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こんにちは、よだかです。

あなたには「腹の底から笑える漫画」ってありますか?

日々の疲れも吹き飛ぶような、そんな一冊に出会えると、本当に心が軽くなりますよね。

今回紹介するのは、笑いあり・アクションあり・ちょっぴりジーンとくる感動もある、まさに“ハイブリッド”なギャグ漫画。

その名も――
**『伊賀野カバ丸』(作:亜月裕)**です!

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こんな人におすすめ!

  • お腹がよじれるほど笑いたい!
  • 少女漫画テイストの絵柄×少年漫画のノリ、というギャップが気になる
  • 忍者×学園×ギャグ、だけど時々グッとくる展開が欲しい

ざっくりストーリー紹介

主人公・**伊賀野影丸(通称:カバ丸)**は、伊賀流の忍者の末裔。

祖父・才蔵から人里離れた山奥で過酷な修行を受けていたが、ある日、祖父の急死によって都会の「私立金玉(きんぎょく)学院」へと転入することに。

世間知らず&食い意地の張ったカバ丸は、文明社会でドタバタを巻き起こしながらも、超人的な運動能力と天然の魅力で周囲を巻き込んでいく!


魅力①:ハイブリッドな“ギャグ×少女”の新世界

この作品の最大の特徴は、少女漫画のタッチで少年漫画のギャグをやっているという構造。

見た目は完全に“少女漫画”。
でも、展開はツッコミどころ満載の“コメディ&バトル”。

例)
・学校名が「金玉学院(きんぎょくがくいん)」
・番長、裏番長、財閥幹部、野球部キャプテン…といった昭和のテンプレ詰め合わせ
・でも、それを少女漫画の柔らかい絵で包み込む優しさ(?)

なんというか、ギリギリを攻めつつも品を保っている、奇跡のバランスなのです。

そして忘れちゃいけないのが、連載されていたのは少女漫画誌「マーガレット」

当時の編集部の英断に、心からの拍手を送りたい…!


魅力②:エリート忍者・カバ丸のチートぶり

普段は食べ物に目がなく、漢字も外来語もてんでダメ。
でも実は、身体能力も教養も超一流のエリート忍者

そのギャップがクセになる!

カバ丸の主な“忍者スペック”:

  • 高層ビルから飛び降りてノーダメージ
  • 人一人抱えて木の上をジャンプ移動
  • 不良もギャング団も瞬殺
  • 全日本代表ランナーを秒速でぶち抜く

しかも――

  • 古文・漢文:高校3年まで完璧にマスター済
  • 生物学:食材になりそうな生物の知識は教師超え

祖父・才蔵の「忍びたるもの、教養も積むべし」という教えがしっかり息づいているのです。


魅力③:キャラが濃すぎて、もはや愛おしい

金玉学院に集うキャラたちは、

  • 番長、裏番長
  • 熱血球児
  • 財閥の幹部の息子
  • めんどくさい教頭や、やけに頼れる教師陣 などなど…

それぞれが濃すぎるのに、全然“かぶってない”

にもかかわらず、**全員が「カバ丸の前では一歩引かざるを得ない」**という絶妙な関係性が、また面白い。

さらに、それぞれの過去や人間ドラマも丁寧に描かれていて、ギャグ一辺倒にならないところも本作の奥深さ。


まとめ:これはギャグ漫画の“宝箱”!

  • 少女漫画なのに、ノリは少年漫画
  • 忍者なのに、ポンコツな日常
  • ギャグなのに、たまにジーンとさせられる

この絶妙すぎるバランス感覚こそが、『伊賀野カバ丸』の魅力です。

連載は1979年からと歴史ある作品ですが、
笑いのテンポもキャラの面白さも、まったく色あせていません。

「笑いたいけど、ちょっと感動も欲しい」
そんなわがままを叶えてくれる一冊、ぜひ手に取ってみてください!

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